吉永小百合、中尾彬さん死去に沈痛　「本当に寂しい」と声を震わせる　映画『愛と死の記録』などで共演
中尾なかお彬あきらさん死去しきょに胸中きょうちゅうを語かたった吉永よしなが小百合さゆり（C）ORICON NewS inc. 画像がぞう（1枚まい）
　俳優はいゆうの吉永よしなが小百合さゆり（79）のスクリーンデビュー65周年しゅうねんを記念きねんして、“吉永よしなが小百合さゆりの青春せいしゅん時代じだい”をテーマに、2年間ねんかんにわたり「吉永よしなが小百合さゆり 映画えいが女優じょゆうデビュー65周年しゅうねん記念きねん企画きかく」が展開てんかいされる。その一環いっかんとして、吉永よしなが本人ほんにんが登壇とうだんする特別とくべつ上映じょうえい会かいが24日にち、東京とうきょう・池袋いけぶくろの新しん文芸ぶんげい坐すわで開催かいさいされた。


　1959年ねん松竹しょうちく映画えいが『朝あさを呼よぶ口笛くちぶえ』でスクリーンデビューした吉永よしなが。特別とくべつ上映じょうえい会かいの当日とうじつは、午前ごぜん10時じから吉永よしながが自みずから選えらんだ2作品さくひん『潮騒しおさい』（1964年ねん）、『風車かざぐるまのある街まち』（66年ねん）を上映じょうえい。この日ひは、吉永よしながと娯楽ごらく映画えいが研究けんきゅう家かの佐藤さとう利明としあき氏しのトークショーを実施じっしし、日活にっかつ映画えいがとともに過すごした青春せいしゅん時代じだいの話はなし、今回こんかい選えらんだ2作品さくひんについて、6月6日にちに文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう社しゃから刊行かんこうされる写真しゃしん集しゅう『吉永よしなが小百合さゆり 青春せいしゅん時代じだい 写真しゃしん集しゅう』の監修かんしゅう作業さぎょうなど、吉永よしなが本人ほんにんから直接ちょくせつさまざまな話はなしを聞きくことができる貴重きちょうな機会きかいとなった。

　先日せんじつ、俳優はいゆうの中尾なかお彬あきらさん（享年きょうねん81）が心不全しんふぜんのため亡なくなった。映画えいが『愛あいと死しの記録きろく』（1966年ねん）で共演きょうえんした吉永よしながは「本当ほんとうに寂さびしい」と声こえを震ふるわせながら「この映画えいがは本当ほんとうに素晴すばらしい。また皆みなさんに見みていただきたいと願ねがっております」と呼よびかけた。


　上映じょうえいされた『潮騒しおさい』は、三島みしま由紀夫ゆきおの原作げんさくを、吉永よしながと浜田はまだ光夫みつおの日活にっかつ青春せいしゅんスターコンビ共演きょうえんで映画えいが化かした作品さくひん。小島こじまの漁村ぎょそんを背景はいけいに、若わかい漁夫ぎょふと海女あまの恋こい物語ものがたりを詩情しじょう豊ゆたかに描えがいた文芸ぶんげい青春せいしゅん大作たいさく。『風車かざぐるまのある街まち』は、吉永よしなが・浜田はまだの純愛じゅんあいコンビが、長期ちょうきオランダ・ロケを敢行かんこう。チューリップと風車かざぐるまが美うつくしい異国いこくの地ちで、心しんに宿やどる本当ほんとうの愛あいを探さがす純愛じゅんあいドラマ大作たいさく。