ファミコン探偵たんてい倶楽部くらぶ 消きえた後継こうけい者しゃ・うしろに立たつ少女しょうじょ コレクターズ・エディション(Switch)のレビュー・評価ひょうか・感想かんそう情報じょうほう

原作げんさくの雰囲気ふんいきを味あじわえるように、ボイスオフ機能きのうやドットフォント機能きのう、ファミコン版ばんBGMへの変更へんこうなど、各種かくしゅオプションが多彩たさいなのはオリジナルファンにはうれしい。とはいえ、いま風ふうのグラフィックとは相性あいしょうが合あわない印象いんしょうも。また、同おなじ選択肢せんたくしを何なん回かいも選えらぶことで物語ものがたりが進行しんこうするゲーム性せいは時代じだいを感かんじさせるものの、ホラーと推理すいりが上手じょうずに融合ゆうごうしたストーリーは色褪いろあせず◎。新規しんきユーザーでも楽たのしめるはず。

週刊しゅうかんファミ通ふぁみつう1692号ごうより

システムは古典こてん的てきなものを採用さいようしているので、話はなしに詰つまると総そう当あたりで選えらんでしまったりして懐なつかしさが半端はんぱじゃなかったです。原作げんさくで面倒めんどうに感かんじた部分ぶぶんなどに多少たしょうアレンジはありますが、ゲーム進行しんこうはおおむね昔むかしのままといった印象いんしょう。ふりがな付つき漢字かんじありでフルボイスになり、サクサク読よみ進すすめられるのはすごくうれしいですね。フォントやBGMを変かえて、少すこしでも昔むかしの雰囲気ふんいきを味あじわえるのはありがたいな。

週刊しゅうかんファミ通ふぁみつう1692号ごうより

イラスト調ちょうながらグラフィックがよく動うごくし、会話かいわがフルボイスで演出えんしゅつ面めんはだいぶリッチ。コマンド選択せんたく式しきのスタイルと合あわさって、懐なつかしくもあり、新鮮味しんせんみもありな仕上しあがりです。ちらほら時代じだいを感かんじる部分ぶぶんはあるけれども、ホラーテイストを含ふくんだミステリーは好奇心こうきしんをくすぐられ、引ひき込こまれる。コマンドメニューが開ひらいてから操作そうさ可能かのうになるまで、ワンテンポ間あいだが空すくのは少すこしだけ気きになった。

週刊しゅうかんファミ通ふぁみつう1692号ごうより

キャラクターの細ささやかな動うごきに目めを見張みはります。何気なにげない仕草しぐさにも人柄ひとがらや心情しんじょうが出でていてリアル。モブまで自然しぜんな振ふる舞まいをしていたりと、画面がめんのどこかが動うごき続つづけているのでドラマを観みているかのよう。ボイスやアレンジされたBGMも雰囲気ふんいきを高たかめていますね。手掛てがかりを引ひき出だすきっかけが見みつからないとコマンド総そう当あたりになりがちですが、話はなしが進行しんこうする項目こうもくはハイライトされるので比較的ひかくてきスムーズ。

週刊しゅうかんファミ通ふぁみつう1692号ごうより