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Vol.19 玉野 鼓太郎 / FUJITV Inside Story〜フジテレビで働く人〜 - フジテレビ

FUJITV Inside Story〜フジテレビで働く人〜

玉野 鼓太郎

芸能人げいのうじんほうに、リサーチ・
取材しゅざい交渉こうしょうから
プレゼンまで
全部ぜんぶ1人ひとりでやってもらう」から
まれる「ねつ」のこもったプレゼン!
『かまいまち』の演出えんしゅつ担当たんとうする
「こたろー」にく・・・
番組ばんぐみどころと
「かまいたち」の魅力みりょく
ゆずれないこだわり、大切たいせつにしている
出会であいやしんきざんだおしえとは?

Vol.19

玉野たまの つづみ太郎たろう Kotaro Tamano

フジテレビではたらひと仕事しごとへのみやおもいをシリーズでえがく『FUJITV Inside Story』。
だい19だんは、4がつ18にち)からレギュラー番組ばんぐみとしてスタートする『かまいまち』の演出えんしゅつ担当たんとうする玉野たまの つづみ太郎たろうディレクター。3かいのチャレンジで入社にゅうしゃたしたっからの「フジテレビっ」に、この番組ばんぐみどころや「ロケの天才てんさい」かまいたちの魅力みりょく演出えんしゅつ担当たんとうとしてきもめいじていること、大切たいせつにしている出会であいや言葉ことばなどをいた-。
(2024ねん04がつ17にち掲載けいさい

『かまいまち』は
まちグルメのしょうレース番組ばんぐみ」!
本気ほんき」「ガチ」が生命せいめいせん!・・・
「ロケの天才てんさい」かまいたちの魅力みりょく
そして演出えんしゅつじょうのこだわりとは?

『かまいまち』は、2021ねん10がつに「単発たんぱつ番組ばんぐみ」としてはじめて放送ほうそうされましたが、まずはこの番組ばんぐみ制作せいさくしようとしたきっかけをおしえてください。
この業界ぎょうかい、みんな「ぶっちゃけはなし」がきなので、リアルにぶっちゃけておはなししますと・・・。
ねんまえ編成へんせいほうから「こたろーはかまいたちと関係かんけいせいがあるんだから、かまいたちMCで、ゴールデンでたたかえる企画きかくしてみたら?」となにこえをかけられたのが発端ほったんです。で、「せっかくならとおりそうな企画きかくかんがえたい!どんな企画きかくそうか」といろいろかんがえたのですが、ぼく学生がくせい時代じだいから、かまいたちの「ロケ」が大好だいすきだったので、漠然ばくぜんと「かまいたちの『ロケ番組ばんぐみ』をやりたいなぁ」とおもいました。あと、その当時とうじは「コロナ」の只中ただなかで、まちからひとえて、「活気かっき」がうしなわれていた印象いんしょうでした。大阪おおさかちいさなパンをやっているぼく実家じっかもコロナの影響えいきょうをがっつりけてしまって・・・ホントにヤバくて、冗談じょうだんきで、ホンマにつぶれそうになっていました。だから「かまいたちがまち元気げんきにする番組ばんぐみつくろう」と、「ロケの天才てんさい」かまいたちが、意気いき消沈しょうちんしつつあるまちひとたちといながら、まちに〝活気かっき〟をもど番組ばんぐみつくろう!とおもったのが「きっかけ」です。
玉野 鼓太郎
美味おいしいおみせさが番組ばんぐみきょくでも放送ほうそうされています。『かまいまち』はどう差別さべつしようとおもったのですか?
おっしゃるとおりで、まち美味おいしいみせ紹介しょうかいする番組ばんぐみは、むかしから無数むすうにあるじゃないですか。だから「差別さべつ」をはかろうとしたときに、まずは「グルメ番組ばんぐみのあるある」からかんがえました。グルメ番組ばんぐみでよくられるのが、「スタッフが事前じぜん調しらべてめたおみせ」をタレントさんに“背負せおってもらう”パターン。ロケ当日とうじつ打合うちあわせして、タレントさんが、さも「自分じぶんがオススメする美味おいしいおみせ」のようにプレゼンする段取だんどりですね。それが「グルメ番組ばんぐみ」の「あるある」だとしたら、それとはちがった構造こうぞうにできないかとかんがえました。結果けっか、この『かまいまち』という番組ばんぐみは、まずは、スタッフじゃなく〝タレントさん自身じしん〟が、下調したしらべ・リサーチをして、なんかいまちかよってロケハンし、そのまちのグルメをべまくったうえで、タレントさんが自分じぶんしたで「このまち一番いちばん美味うまい!」という最高さいこうまちグルメをえらんで、さらにみずからプレゼンまでしちゃう、という構造こうぞうにしました。
すべて、タレントさんがやるんですね?
そうです。タレントさんは、リサーチ・ロケハンもふくめて、全部ぜんぶ自分じぶん」でやるから、自然しぜんと「ねつ」をびてくるんです。自分じぶんなんしょくなんしょくべたなかからさがした「みせ」だからこそ、自然しぜんと「おもれ」もつよくなります。その美味おいしさの秘密ひみつをもっともっとさぐろうとなんかいもそのみせかよって、店主てんしゅにおはなしいているうちに、自然しぜんと「じょう」もきます。「このおみせひとたちのためにも、絶対ぜったいけられない!」と、自然しぜんと「責任せきにんかん」までてきちゃうんです。だからこそ、この番組ばんぐみのプレゼンターのプレゼンは、異常いじょうに「あつい」のです。全部ぜんぶいちからタレントさん自身じしんでやるから、自然しぜんと「熱量ねつりょう」があふちゃうんです。そして、そんな「ねつ」をびた現場げんばには、かならずいろんな「ドラマ」がまれます。
いろんな「ドラマ」とは、たとえば・・・?
タレントさんがおみせ歴史れきし紙芝居かみしばいでプレゼンする姿すがたて、「うちみたいなちいさなみせことをこんなに調しらべてくれて、こんなに一生懸命いっしょうけんめいプレゼンしてくれることいままでなかった」と、〝うれしなみだ〟をなが店主てんしゅがいたり・・・。
優勝ゆうしょう出来できなかったプレゼンターが、おみせひとに「ホントすみません!わたしのせいでけました」とあやまりにいくと、「いやいや、あなたのプレゼンは100てんだったよ、ぼくらの「あじ」をもっと美味おいしくするように頑張がんばらなきゃね。あなたはわるくない」と2人ふたりきながらったり・・・。
優勝ゆうしょうのがしたプレゼンターが「くやなみだ」をながしていると、ロケハンからずっと一緒いっしょまわっていた担当たんとうADさんが、カメラのうしろで「号泣ごうきゅう」しはじめちゃって、かまいたちが、たまらず「え?ちょっとって!一緒いっしょまわってくれたADさんもむちゃくちゃいてるやん!」とツッコミながら、かまいたち自身じしんにもなみだがきらりとひかったり・・・。
たりまえのことかもしれませんが、ひとは、だれかにまかせたりせずに「全部ぜんぶ自分じぶんでやる」と、自然しぜんと「本気ほんき」になって、「じょう」や「責任せきにんかん」がまれて、そこには不思議ふしぎと「ドラマ」がまれると、この番組ばんぐみとおして、あらためておしえてもらいました。
芸能人げいのうじんが、リサーチ、ロケハンからプレゼンまでなにからなにまで「全部ぜんぶいちから自分じぶんでやる」ことでまれる「本気ほんき」「ガチ」が「人間にんげんドラマ」をむ・・・ある意味いみ、この『かまいまち』は「まちグルメのしょうレース番組ばんぐみ」です!
『かまいまち』
では、どういう理由りゆうで、『かまいまち』という番組ばんぐみめいになったのですか?
タイトルは、最初さいしょ、「かまいたち」が「まち」をげる番組ばんぐみだから、『かまいまち』にしようとみんなでなんとなくめていました。でも、さきほどおはなししたように「番組ばんぐみ構造こうぞう」をめていくうちに、ある作家さっかさんが「『まち』に『かまいまくる』って、『かまいまち』っていうタイトルとぴったりじゃん!」と発言はつげんしたんです。
その瞬間しゅんかん、「それだ~!」ってなりました。おもいっきり「こうけ」なのですが、最初さいしょからその〝ダブルミーニング〟でかんがえたことにしちゃおう!と・・・わらいいまでは、あたかも最初さいしょからかんがえていたかのような雰囲気ふんいきで、「タイトルは、『まち』に『かまう』で『かまいまち』です!」と、公言こうげんしていますわらい
「かまいたち」のおにん魅力みりょくはどうかんじていますか?
「かまいたち」の〝素晴すばらしさ〟は、山内やまうちさんの「奇天烈きてれつなボケセンス」と濱家はまやさんの「バランスのとれた天才てんさいてきなツッコミ&MCりょく」とおもわれがちですが、本当ほんとうにすごいのは、おにんとも、その「ぎゃく」もやれるところだとおもいます。濱家はまやさんの「ボケ」はむちゃくちゃ面白おもしろいし、山内やまうちさんの「ツッコミ&まわし」もむちゃくちゃ面白おもしろい!おにんの〝漫才まんざい〟をていても、後半こうはんから、だんだん濱家はまやさんが「狂気きょうきびたボケ」にスライドして、山内やまうちさんが「冷静れいせいなツッコミ」にまわ展開てんかいになるネタがあります。こんなオールラウンダーなにんは、なかなかいないとおもいます。あくまでぼく個人こじん見方みかたですが、それこそが、「かまいたちの本当ほんとうのすごさ」だとおもいます。
あとは、おにんとも「じょう」にふかい、むちゃくちゃひとです。ぼくと「かまいたち」のおにんとは本当ほんとう不思議ふしぎなごえんで、2018ねんごろ当時とうじ東京とうきょうてきたばかりで、まだまった仕事しごとのなかった「かまいたち」に、大阪おおさか時代じだいからきだった、という理由りゆうで『ワンピース特番とくばん』におこえがけしたのが、きっかけなんです。「ホンマに東京とうきょう仕事しごとがなかったぼくらを、全国ぜんこく人気にんきしゃのさっしーとかみちょぱのならびでしてもらってホンマにうれしかった。」「そこから、ワンピースの番組ばんぐみで、だいぶはや段階だんかいでMCにもしてもらえて」とおさけみにくとよくはなしてくださいます。以降いこう、みなさんご存知ぞんじとおり、かれらは「ばくれ」することになるのですが、「かまいたち」のおにんは、いまだにそのときのことを「おん」にかんじてくださっていて、公私こうしともに、わらず仲良なかよくさせてもらっています。本当ほんとうに「じょう」がふかい、素敵すてきなおにんです。
玉野 鼓太郎
こえをかけたのは、やはりなにかピンとるモノが、そもそもおにんにあった?
ぼくのキャスティングの意図いとは、おにんは、東京とうきょうでも十分じゅうぶん通用つうようする面白おもしろさだとおもっていたので、こえをかけたかんじですね。とにかく、おにんに「番組ばんぐみげてほしい」「わらいをつくってほしい」っておもっていました。
プレゼンターはどんなほうえらんでいるのですか? わせとかもいろいろかんがえているのでしょうか?
ちょっとこれは、制作せいさくてきはなしになるのですが、いちわくはみんなが「おおっ~」となる、いわゆる“大物おおもの”のひと。「このひとがリサーチもやるんだ。まちあるまわるんだ」という“大物おおものわく。もういちわくわくが、とにかく頑張がんばってくれるひとあせをかいてくれるひとですね。そういうバランスはめちゃくちゃかんがえていますね。
でも、やはりとにかく「このひと美味おいしいみせさがしている姿すがた面白おもしろそう!」っておもえるひとに、是非ぜひ、おねがいしたいですね。
では、審査しんさいんのキャスティングのポイント、役割やくわりとして“期待きたいする”ことは?
審査しんさいんキャスティングは、とてもシンプルで、そのひとう「美味おいしい!」に説得せっとくりょくがあるか、だけです。
初回しょかい2あいだSP」でいうと、女優じょゆう篠原しのはら涼子りょうこさん・高岡たかおか早紀さきさんですが、きっと美味おいしいグルメをたくさんべておられるであろう女優じょゆうさんの「美味おいしい!」は、説得せっとくりょくがありますよね?
玉野 鼓太郎
ロケとしてどのまちえらぶかも、あたまなやませるところですね?
いろんな要素ようそまえてめますが、やはりひとつは、ある程度ていどみせかずおおいところですね。みせがまばらだと、ロケがしづらいめんもありますので。あと、ぼく基準きじゅんとしては、下町したまちっぽいところ、おばちゃんとかがさくにしゃべってくれたりする、親切しんせつでやさしそうなまちがいいですね。あとは、そのまち自体じたいにみんなが興味きょうみってくれそうか、というてんですね。たとえば、餃子ぎょうざのイメージがつよまちでも、じつはチャーハンのほう美味うまかったりすると面白おもしろいですよね。
今回こんかい、「レギュラー番組ばんぐみ」としてあらたにスタートしますが、ロケの日程にっていなど大変たいへんめんも・・・
たしかに、タレントさんのリサーチロケがある番組ばんぐみなので、スタッフのみんなも、むちゃくちゃ大変たいへんです。
でも、それよりも「2ねんというブランクをて、レギュラーになった!」というおどろきとよろこびのほうっていて、みんなやる満々まんまんたのしそうに仕事しごとっていますね!
そのなかで、演出えんしゅつ担当たんとうとしてたすべき役割やくわりはどんなことだとおもいますか?
すべてにおいて「責任せきにん」がともな立場たちばだとおもっています。構成こうせいから、現場げんば演出えんしゅつ編集へんしゅう番組ばんぐみロゴデザイン、テロップの色味いろみから、かかる音楽おんがくのチョイスまで本当ほんとうにすべてです。とくに、ぼくはロゴデザインや、音楽おんがくきなので、結構けっこうこだわるほうです 余談よだんですが、この番組ばんぐみのテーマソングは、『ちびまるちゃん』の主題歌しゅだいかである『ゆめいっぱい』で、ぼくが「いつか自分じぶん企画きかくした番組ばんぐみのテーマソングに使つかってみたい!」とずっとおもっていたむかしから大好だいすきなきょくなんです。結果けっかてきに、まち元気げんきづける、この番組ばんぐみにピッタリで、『かまいまち』の世界せかいかん見事みごとにつくってくれました。そんな番組ばんぐみのテーマソングをめたりするのも、演出えんしゅつ大切たいせつ仕事しごとだとおもっています。
では、この番組ばんぐみ大切たいせつにしたいこと、こだわりつづけたいこととは?
なにがあっても、絶対ぜったいにぶれてはいけないとおもうのは、スタッフがリサーチしてロケハンして、スタッフが「美味おいしい」とおもった「おみせ」ではなく、〝芸能人げいのうじん〟がリサーチしてロケハンして〝芸能人げいのうじん〟が「美味おいしい」とおもった「おみせ」をプレゼンすること。そこが、この番組ばんぐみの「きも」です!
玉野 鼓太郎

趣味しゅみ仕事しごとにできているひと
一番いちばんしあわせ」
恩人おんじん”との大切たいせつ出会であいと
しんきざんだ言葉ことば
タレントさんとの
ふか信頼しんらい関係かんけいせい」がフジの“つよみ”

2012ねん入社にゅうしゃ以来いらい、ずっとバラエティはたけうかがいました。
そうですね。希望きぼうどおり、ずっと大好だいすきなバラエティ番組ばんぐみたずさわらせてもらっていて、現在げんざいは、『ホンマでっか!?TV』『ワンピースバラエティ海賊かいぞくおうにおれはなるTV』などの番組ばんぐみで、演出えんしゅつ担当たんとうしています。
で、おずかしいはなしなんですが、入社にゅうしゃ1ねんで、奇跡きせきてきに「企画きかく」がとおったんですね。そこから、ありがたいことにたくさんの「特番とくばん企画きかく」をとおしてもらい、チャレンジさせてもらいました。ただ、レギュラー番組ばんぐみ直結ちょっけつしたものはなかったので、今回こんかい、『かまいまち』で、なにとか会社かいしゃ貢献こうけんできるように頑張がんばりたいです。
とく印象いんしょうのこっていることとは?
ぼく明石家あかしやさんまさんをだい尊敬そんけいしているのですが、はじめてさんまさんの番組ばんぐみ担当たんとうさせてもらうことになったときのことです。さんまさんに楽屋がくや挨拶あいさつしたさい、「さんまさん!〝明石家あかしや〟というタトゥーをむねるつもりで、精進しょうじんしたいとおもいます!」とぼくうと、さんまさんがタバコをくゆらせながら「そのタトゥー、自然しぜんてくるくらいにならんとあかんで」とニヤリとわらってかえしてくださりました。「さんまさん、あなたに一生いっしょうついていきます!」としんちかった瞬間しゅんかんでしたね。
番組ばんぐみ制作せいさくつうじて、いろんなほうい、またお世話せわにもなったかとおもいますが、とく影響えいきょうけたほうは?
直接的ちょくせつてき上司じょうしではないのですが、国民こくみんてきヒット漫画まんが「ワンピース」作者さくしゃ尾田おだ栄一郎えいいちろう先生せんせいですね。
はじめておいしたとき尾田おださんからわれた「言葉ことば」がとてもしんのこっています。当時とうじワンピース担当たんとうだった編成へんせい狩野かのさんが「尾田おださん!このこたろーくんは、ワンピースが大好だいすぎて、いま放送ほうそうされているワンピースの総合そうごうバラエティ企画きかくかんがえたなんです。あの番組ばんぐみを、かれは〝趣味しゅみ〟でやっているらしいですよ!」と紹介しょうかいしてくださると、尾田おだ先生せんせいが「〝趣味しゅみ〟を仕事しごとにできているひとが、ぼく一番いちばんしあわせ〟だとおもいます!ちなみに、ぼくはワンピースを〝趣味しゅみ〟でえがいています!」とおっしゃられました。その尾田おだ先生せんせい言葉ことばを、いまではぼくの〝座右ざゆうめい〟にさせていただいています。
ちなみに、ぼく座右ざゆうめいは、この尾田おだ先生せんせいの「趣味しゅみ仕事しごとにできてる大人おとな一番いちばんしあわせ!」と、さんまさんの「きてるだけでまるもうけ」です。
デスクの上は、ワンピースのフィギュアが所狭しと並んで・・・

デスクのうえは、ワンピースのフィギュアがところせましとならんで・・・

あともう1人ひとり大好だいすきな上司じょうしでいうと黒木くろき彰一しょういちさんです。
黒木くろきさんは、ぼく入社にゅうしゃして一番いちばん最初さいしょに「27あいだテレビ」についたときに、「おまえ、パン息子むすこやろ?おれ、コーヒー息子むすこやねん!仲良なかよくしよや!」と1ねんぼくに、さくにはなしかけてくれました。「いまのテレビ業界ぎょうかいには〝商売人しょうばいにんたましい〟がりていから、おれらみたいな〝商売人しょうばいにん息子むすこ〟が、年次ねんじ関係かんけいなくガツガツやってかなあかんで!」とわれたのが、とても印象いんしょうてきでした。その黒木くろきさんイズムで、ぼくは「ワンピースの尾田おだ栄一郎えいいちろう先生せんせいにテレビにてもらいたい!」とおもち、ダメもとで「さんまさんが尾田おださんのいえあそびに企画きかく」をっていくと「さんまさんならいいよ」とまさかの尾田おださんOKをいただき、実現じつげんいたりました。

その企画きかくをさんまさんにご説明せつめいしようと楽屋がくやまえっていると、たまたま黒木くろきさんとバッタリ。すると「おまえ、尾田おだ栄一郎えいいちろう仕込しこんだらしいな!センスええやん!」とわれたので「いやいや、黒木くろきさんのおかげですよ!1ねんときの、黒木くろきさんのあの言葉ことばのおかげで・・・」とはなした瞬間しゅんかん、「ちょっとまてて、おまえ!そのはなしたのむから、さんまさんにしてくれよ!〝黒木くろきさんのおかげで〟って、ちゃんとさんまさんにうてくれよ!約束やくそくやぞ!」とつよわれました。
本当ほんとうにおもしろいひとです。マイケル・ジャクソンやマドンナをバラエティに出演しゅつえんさせた〝伝説でんせつてき偉業いぎょう〟をげたひとなのに、素敵すてきな〝スキ〟があるほうで、みんな「黒木くろきさん!」っていながらどんどん〝き〟になっていく・・・。
ぼくにとって、黒木くろきさんは、ほんとに「フジテレビらしいフジテレビマン」です。
玉野 鼓太郎
では、フジテレビのバラエティ番組ばんぐみの“つよみ”はどんなところだとおもいますか?
ぼくは、フジテレビにどうしてもはいりたくて就職しゅうしょく活動かつどうを3ねんしました。3かいのチャレンジで、なにとかフジテレビにれてもらいました。どうしても〝フジテレビにこだわった理由りゆう〟は、どものころから大好だいすきな「明石家あかしやさんまさん」の番組ばんぐみをつくりたかったぼくにとって、〝さんまさんがもっとあいしている放送ほうそうきょく〟におもえたからです。
実際じっさいに、フジテレビにはいってからおもったことですが、フジテレビは「タレント」さんから「ものすごくあいされている放送ほうそうきょくだなぁ」とつよかんじました。〝フジテレビのためなら〟と「本気ほんき」をしてくれるタレントさんがたくさんいる。
そして、そんな「フジテレビをあいしてくれるタレントさん」のうしろにはかならず、その「タレントさん」のために自分じぶんの「人生じんせいたましい」をささげた「フジテレビマン」がいました。明石家あかしやさんまさんにとっての「三宅みやけさん」 とんねるずさんにとっての「みなとさん」 ナインティナインさんにとっての「片岡かたおか飛鳥あすかさん」・・・
フジテレビ社員しゃいん先輩せんぱいたちとタレントさんの〝ふか信頼しんらい関係かんけいせい〟をて「タレントさんへの愛情あいじょうそそかた」を〝背中せなか〟でまなびました。これこそが「フジテレビのつよみ」だとぼくおもいます。
玉野 鼓太郎

人生じんせい遠回とおまわり”が自分じぶんほこ
目標もくひょうは「スマッシュヒット!」
『かまいまち』も〝趣味しゅみ〟・・・
ねつ」では絶対ぜったいけない!

さきほど、フジテレビには3かい挑戦ちょうせん入社にゅうしゃしたとおはなししていました・・・
どうしてもフジテレビにはいりたくて、就職しゅうしょく活動かつどうを3ねんしました。1ねんはエントリーシートち。2ねんは3面接めんせつち。3ねんでようやくれてもらいました。学生がくせい時代じだいはというと・・・特筆とくひつすべきことが本当ほんとうになくて、東大とうだい早稲田わせだ慶応けいおうでもなければ、帰国きこく子女しじょでもない、部活ぶかつ普通ふつうで、なににも「かたれるもの」が人生じんせいでした。
そんななか就職しゅうしょく活動かつどうの3年間ねんかんは「つらいこと」の連続れんぞくでしたけど、そのなかにも「たのしいこと」や「うれしいこと」もたくさんあって、いまでもプライベートや仕事しごとたすけてくれる「生涯しょうがい友達ともだち」と出会であえたのもこの3年間ねんかんでした。
あと、一度いちど人生じんせいのどんぞこ」を経験けいけんすると、そのさき人生じんせい多少たしょうの「困難こんなん」とぶちたっても、へっちゃらです。
いまでは、就職しゅうしょく浪人ろうにん3ねんという〝人生じんせい遠回とおまわり〟をしてかったとしんそこからほこれます。
いままでの人生じんせいで、なにも「かたるもの」がなかったぼくにようやく、ひとさまに「かたれるもの」ができたとおもっています。
玉野 鼓太郎
では最後さいごに、今後こんご目標もくひょう、やりたいことをおしえてください。
目標もくひょうは、シンプルで、「スマッシュヒット」をつくることです。ぼくは、まだなに会社かいしゃのこせていないので「フジテレビは、こたろーをとってよかった」とおもってもらえるように頑張がんばりたいですね。
あと、今後こんごやりたい企画きかくは、むちゃくちゃあります!さらば森田もりたさんとむかしからプライベートで〝ゴシップかい〟をやっているので、いつのか「今田いまだ耕司こうじ)さんと森田もりたさんのゴシップ番組ばんぐみ」はやりたいとおもっています。
日本にっぽん韓国かんこくの〝メンズアイドル〟をかなりまえから〝研究けんきゅう〟しているので、「メンズアイドルたちのリアリティショー」もやってみたいです。
あとぼくじつは「無類むるいのサッカーオタク」で、きがこうじて、また不思議ふしぎなごえんで、サッカー日本にっぽん代表だいひょうの、どうあんただしくん、板倉いたくらひろしくん、久保くぼたてすぐるくん、橋岡はしおか大樹だいきくんと仲良なかよしなので、サッカー日本にっぽん代表だいひょうのエースたちとさんまさんの「サッカードキュメントバラエティ番組ばんぐみ」はいつか実現じつげんしたいとおもっています!


尾田おださんの言葉ことばむねに、ぼくは、ありがたいことに、こん趣味しゅみ〟で仕事しごとをさせてもらっています!
たぶん、趣味しゅみでやっているひとほうが、だれよりも「ねつ」では絶対ぜったいけないとおもいます。


『ホンマでっか!?TV』をつくることも、ぼくにとって「趣味しゅみ」です。
学生がくせいころから「sweet」や「STORY」など女性じょせいファッションをほぼぜんむほど〝女性じょせいオタク〟なぼくが 〝女性じょせいこん話題わだいになっていること〟を、『ホンマでっか』で「具現ぐげん」しています。エクソソームだったり、フェムケアだったり・・・「趣味しゅみ」を仕事しごとにさせてもらっています。
『かまいまち』も〝趣味しゅみ〟?
もちろん、4がつからレギュラーではじまる『かまいまち』も、〝趣味しゅみ〟です。
ぼく高級こうきゅう料理りょうりてんじゃないのに抜群ばつぐん美味うまい「かく名店めいてん」をつけるのが大好だいすきで、『かまいまち』の内容ないようも、まさにそういう番組ばんぐみです。MCの「かまいたち」もぼくにとって〝趣味しゅみ〟です。『かまいたちのおきて』と『へい!タクシー!』を毎回まいかいたのしみにしているほどの〝かまいたちオタク〟です。

そんな、だれよりも「趣味しゅみ」で番組ばんぐみをつくっている『かまいまち』が、4がつからレギュラーはじまります。
初回しょかいの4がつ18にち)は、2あいだSPです!スタッフ一同いちどう気合きあはいっています!
おもろいです!ぜひてください!
玉野 鼓太郎
仕事しごと仲間なかまからひとこと
「こたろーは、〝商売人しょうばいにん息子むすこ〟だけあって「情熱じょうねつとガッツ」があります。自分じぶんのやりたい企画きかくなにとしても意地いじでもとおすし、自分じぶん番組ばんぐみたいしては納得なっとくいくまで徹夜てつやして編集へんしゅうするし、かけによらず、本当ほんとうに「情熱じょうねつとガッツ」がある。たぶん、そんなこたろーの「熱意ねつい」に、まわりのひとはどんどんかれていくんだとおもいます。「かまいたち」さんとはすぐ仲良なかよくなっていたし、づいたら、サッカー日本にっぽん代表だいひょうの「久保くぼくん」とかも仲良なかよくなってて、ある意味いみおそろしいです、、、、これからも「こたろーの情熱じょうねつとガッツ」でがんばってほしいです」 『かまいまち』番組ばんぐみプロデューサー 
大泉おおいずみ正太しょうた株式会社かぶしきがいしゃ「ファウンテン」)

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