商業しょうぎょう スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、家電かでん量販りょうはん店てん、レストラン、ファーストフード......。全国ぜんこくで展開てんかいされる様々さまざまなジャンルのチェーンストアは、日本人にっぽんじんの生活せいかつに欠かかせないものである。チェーンストアの強つよみのひとつは、どの店舗てんぽであっても変かわらない商品しょうひんやサービスが提供ていきょうされる点てんだが、これは本社ほんしゃ(本部ほんぶ)と店舗てんぽ間あいだでのモノと情報じょうほうの共有きょうゆうによるものである。同様どうように、売上うりあげ管理かんりの他ほか、様々さまざまな施策しさくや方針ほうしん、企業きぎょう理念りねんなど業務ぎょうむに関かんする指示しじは日々ひび本部ほんぶから各かく店舗てんぽに伝つたえられている。しかし、この指示しじが100%実行じっこうされることはほぼ皆無かいむである。なぜか。「本部ほんぶは指示しじを出だすところで終おわり」「店舗てんぽは受うけ取とったところで終おわり」、つまり本当ほんとうの意味いみでの情報じょうほう共有きょうゆうができていないのである。チェーンストア企業きぎょうと長年ながねんの取引とりひきを重かさねてきた著者ちょしゃによると、本部ほんぶから出だされる業務ぎょうむ指示しじが、店舗てんぽで実行じっこうされている割合わりあいは40%程度ていどしかないと言いい、この店舗てんぽでの「実行じっこう力りょく」を上あげること、それこそがチェーンストアの業績ぎょうせきを確実かくじつに上あげることに直結ちょっけつするという。本書ほんしょは、チェーンストア独特どくとくの事業じぎょう構造こうぞうやそこに起因きいんする問題もんだい点てんを挙あげ、それに対たいする具体ぐたい的てきな解決かいけつ策さくを提示ていじ。本部ほんぶ