ジャンル
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参考図書,
技術・
工学著者
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涌井伸二,
橋本誠司,
高梨宏之目次(「BOOK」データベースより) 1 諸言―本書を活用するにあたって 2 フィードバック制御の詳解 3 ラプラス変換と伝達関数 4 時間領域から見るシステムの特性 5 周波数領域から見るシステムの特性 6 制御系の安定性を検討する手法 7 制御系設計時の留意点 内容紹介 【書籍の特徴】 制御系で発現する現象は,可能な限り言葉としての数式で表現されねばならない。ところが,数式が示すものと実際の現象が微妙に異なることがある。喉にトゲが刺さったようにもどかしい。しばらくすると,多重フィードバックの符号が反対という稚拙な誤りに気づく。恥じ入るたぐいの間違いではある。しかし,誤りとは,わかるまでには随分と時間がかかるものだ。この時間を短縮するために,著者らが指導してきた学生達,および博士取得のために在籍していた企業の開発者たちが,実際におかした間違いを演習問題として記載した。すべて実例であって,読者諸氏が本書を使って間違いの仕組みを,正解答と合わせて学習できるように工夫している。目的はただ一つ。制御工学の数式を自在に駆使して,面白い研究開発を行ってほしいのである。【各章について】 1章では,正しい解答とともにあえて誤解答を記載した本書の特徴を述べている。2章では,サーボモータの制御系設計を含めた合計9個の演習でフィードバック制御の詳解を行っている。3章では,制御系で使用する数学の演習を基礎編として18個,そして,特にブロック線図の扱いを中心とした応用編10個の演習問題を配置している。4章では,時間領域から見るシステムの特性を扱った16個の演習問題を与えている。5章では,時間領域と対の関係にある周波数領域から見たシステムの特性を13個の演習で明らかにしている。6章では,9個の演習問題を使って制御系の安定性を検討する手法を学ぶ。【著者からのメッセージ】 数式を多用する制御工学では,理論の誤認は不可避であると考えられる。しかし,正しい解答と誤解答の併記を特徴とする演習問題を使った訓練によって,正しい解答をえる眼力を磨ける。それは,実務の世界での間違いを強烈かつ自然に意識できることにつながり,本質的な研究開発にあてる時間を充実させられる。著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 涌井 伸二(ワクイ シンジ) 1977年信州大学工学部電子工学科卒業。1979年信州大学大学院修士課程修了(電子工学専攻)。株式会社第二精工舎(現セイコーインスツル株式会社)勤務。1989年キヤノン株式会社勤務。1993年博士(工学)(金沢大学)。2001年東京農工大学大学院教授 橋本 誠司(ハシモト セイジ) 1994年宇都宮大学工学部電気電子工学科卒業。1996年宇都宮大学大学院工学研究科博士前期課程修了(電気電子工学専攻)。日本学術振興会特別研究員。1999年宇都宮大学大学院工学研究科博士後期課程修了(物性工学専攻)、博士(工学)。宇都宮大学SVBL研究員。2000年小山工業高等専門学校助手。2002年群馬大学助手。2005年群馬大学助教授。2007年群馬大学大学院准教授。2016年群馬大学大学院教授 高梨 宏之(タカナシ ヒロユキ) 1998年宇都宮大学工学部電気電子工学科卒業。2000年宇都宮大学大学院工学研究科博士前期課程修了(電気電子工学専攻)。2003年宇都宮大学大学院工学研究科博士後期課程修了(生産・情報工学専攻)、博士(工学)。立命館大学総合理工学研究機構ポストドクトラルフェロー。2004年秋田県立大学助手。2006年秋田県立大学助教。2014年日本大学准教授 中村 幸紀(ナカムラ ユキノリ) 2004年京都工芸繊維大学工芸学部電子情報工学科卒業。2006年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了(情報システム学専攻)。2008年日本学術振興会特別研究員(DC2)。2009年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了(情報システム学専攻)、博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(PD)。東京農工大学大学院助教。2015年岡山大学大学院講師