お前まえが教おしえてくれた。信しんじること、愛あいすることを――...土地とち神しん・叢雲むらくもと想おもいを通つうじ合あわせ、生贄いけにえの立場たちばから番ばんになった燕つばめ。二人ふたりの子宝こだからにも恵めぐまれ、甘あまく幸しあわせいっぱいの日々ひび。しかし叢雲むらくもの昔馴染むかしなじみの神かみ・凍こお凪なぎが「同おなじ神しんである自分じぶんのほうが叢雲むらくもの番ばんにふさわしい」と燕つばめを追おい出だそうと画策かくさくし始はじめる。叢雲むらくもの立場たちばを思おもい、強つよく出でられない燕つばめを追おい詰つめるため、凍こお凪なぎは燕つばめの首くびの痣あざに隠かくされた秘密ひみつまで叢雲むらくもに告つげてしまい......。