中国電力は30日、島根原子力発電所2号機(松江市)について、今年8月に予定していた再稼働を12月に延期すると発表した。安全対策工事が遅れているためで、営業運転の開始は来年1月になる見通しだ。
これまで今年6月に島根2号機の原子炉に核燃料を入れた上で、8月に再稼働し、9月から営業運転を始める計画を示していた。
島根2号機は、東日本大震災で事故が起きた東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、再稼働すればBWRとして全国初となる見込みだった。東北電力は今年9月にBWRの女川原発2号機(宮城県)の再稼働を目指している。
島根原発2号機は、2012年1月に定期検査で停止。22年6月には島根県の丸山達也知事が、再稼働への同意を表明していた。