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安否あんぴ確認かくにんルールの「あいまいさ」、能登のと地震じしんで浮うき彫ぼりに――被災ひさい地域ちいきの企業きぎょうのリアル：企業きぎょうが備そなえるBCP（1/2 ページ）

» 2024年ねん02月がつ29日にち 12時じ17分ふん公開こうかい

　元日がんじつに発生はっせいした能登半島のとはんとう地震じしん。経営けいえい層そうにとっては、平時へいじからのBCP（事業じぎょう継続けいぞく計画けいかく）の重要じゅうよう性せいをあらためて認識にんしきさせられる出来事できごとであったはずだ。

倒壊とうかいした穴水あなみず大宮おおみや（石川いしかわ県けん穴水あなみず町まち、読者どくしゃ提供ていきょう）

　北陸ほくりく地方ちほうの企業きぎょうは今回こんかいの地震じしんでどのような被害ひがいを受うけたのか、そして事前じぜんに策定さくていしていたBCPはどの程度ていど機能きのうしたのか。危機きき管理かんりとBCPの専門せんもんメディア「リスク対策たいさく.com」は北陸ほくりく4県けんに自社じしゃ施設しせつを持もつ企業きぎょうに対たいして調査ちょうさを行おこなった。

　本稿ほんこうでは調査ちょうさ結果けっかの一部いちぶを紹介しょうかいしたい。またリスク対策たいさく.comの編集へんしゅう長ちょうである、新建新聞社しんけんしんぶんしゃ（長野ながの市し）の中澤なかざわ幸みゆき介かい専務せんむから、本ほん調査ちょうさ結果けっかに対たいするコメントを得えた。

北陸ほくりく4県けんにおけるBCPの策定さくてい状じょう況きょうはどうだったか？

　能登半島のとはんとう地震じしんにおいて震度しんど5弱じゃく以上いじょうの揺ゆれを観測かんそくした地域ちいきの企業きぎょうのうち、BCPを「策定さくていしている」のは50.6％と、約やく半数はんすうという結果けっかとなった。うち「定期ていき的てきに訓練くんれん・見直みなおしを実施じっししている」のは19.9％、「非ひ定期ていき的てきではあるが訓練くんれん・見直みなおしを実施じっししている」のは21.7％、「一いち度ども見直みなおしていない」のは9％だった。

BCPの策定さくてい状じょう況きょう（提供ていきょう：リスク対策たいさくドットコム、以下いか同どう）

　企業きぎょう規模きぼ別べつに見みるとさらに実情じつじょうが分わかる。従業じゅうぎょう員いん1000人にん以上いじょうの企業きぎょうのうち、BCPを「策定さくていしている」割合わりあいは89.8％であるのに対たいし、従業じゅうぎょう員いん101～1000人にんの企業きぎょうは71.7％とやや割合わりあいが減少げんしょう、従業じゅうぎょう員いん100人にん以下いかの企業きぎょうは22.4％と著いちじるしく低ひくい結果けっかとなった。企業きぎょう規模きぼが小ちいさいほど平時へいじのBCP策定さくていが遅おくれていることがうかがえる。