au夏なつモデル「HTC J One」「Xperia™ UL」「URBANO」のカメラで徹底てってい撮とり比くらべ！（1/4 ページ）

auの2013年ねん夏なつモデルは、各かく機種きしゅの完成かんせい度どが高たかい。中なかでもカメラ機能きのうが気きになる人ひとは多おおいだろうが、3機種きしゅでどんな違ちがいがあるのか。さまざまな撮影さつえいシーンで撮とり比くらべてみた。

　auの2013年ねん夏なつモデルの数かずは一見いっけんすると少すくないが、よく見みるとどれも主力しゅりょく級きゅう。性能せいのうも機能きのうも妥協だきょうなくしっかり作つくり込こんである最先端さいせんたんモデルたちなのだ。各社かくしゃのエースがそろった精鋭せいえい部隊ぶたいという感かんじ。だからカメラ性能せいのうも、もちろんトップクラス。でも、よく見みると端末たんまつによって個性こせいがあって、決けっして同おなじじゃないのが面白おもしろいところなのである。善よし悪あしじゃなくて、個性こせいが違ちがうのだ。

　今回こんかいはその精鋭せいえいから、HTC製せいの「HTC J One HTL22」、ソニーモバイルコミュニケーションズ製せいの「Xperia™ UL SOL22」、京きょうセラ製せいの「URBANO L01」のカメラ機能きのうをじっくりと紹介しょうかいしたい。

3機種きしゅを撮とり比くらべてみた

　まずは各かくモデルの機能きのう概要がいようをチェックするのだ。

HTC J Oneは「画素がそが大おおきな」HTC UltraPixel Cameraを搭載とうさい

　「HTC J One HTL22」のメインカメラは約やく400万まん画素がそである。

　「え、1300万まん画素がその時代じだいに400万まん画素がそとは少すくないんじゃないか？」と思おもいがちだが、そう思おもい込こむ前まえに、デジタルカメラの基本きほんをおさらいしておこう。

　デジタルカメラはすべて「撮像さつぞう素子そし」という小ちいさな部品ぶひんに光ひかりを受うけて、それを画像がぞうにするわけである。撮像さつぞう素子そしの大おおきさはスマホなら、どれも似にたサイズだ。あまり大おおきい撮像さつぞう素子そしを入いれると、レンズも大おおきくなってスマホサイズにおさまらない。

　撮像さつぞう素子そしの上うえには「画素がそ」がびっしりと並ならんでいる。素子そしの上うえにびっしり並ならんだ画素がその数かずが「画素がそ数すう」だ。画素がその数かずを増ふやせば増ふやすほど、細こまかいところまで写うつるが、増ふやしすぎると「1つ1つの画素がそが小ちいさく」なる。全体ぜんたいの面積めんせきが決きまっているのだから当然とうぜんだ。

　逆ぎゃくに画素がそ数すうを減へらすと、「1つ1つの画素がそを大おおきく」できる。画素がそが大おおきいと、1つ1つの画素がそにより多おおくの光ひかりを取とり込こめるので、その分ぶん、感度かんども高たかくできる（＝うす暗くらいところに強つよくなる）。画素がそ数すうが少すくないとはいえ、約やく400万まん画素がそもあればカメラとしては十分じゅうぶんな性能せいのうだ。フルHDは約やく200万まん画素がそだから、画面がめんで見みる分ぶんには2倍ばいの余裕よゆうがある。400万まん画素がそあればハガキサイズなら十分じゅうぶんだ。

　スマホは室内しつないのように「明あかるくない」場所ばしょで使つかうことが多おおいから、感度かんどが高たかい方ほうが使つかい勝手がってはいい。そしてHTCは、画素がそ数すうと画素がそサイズの中なかで“デカ画素がそ”を選えらんだのである。それが「HTC UltraPixel Camera」だ。

HTC J Oneのカメラのピクセルサイズは4マイクロ平方へいほうメートル。13メガピクセルカメラよりも約やく3倍ばい大おおきいので、その分ぶんたくさんの光ひかりを取とり込こめる

　HTC J Oneはそういう考かんがえで作つくられた「デカ画素がそカメラ」なのである。HTCによると、ひとつひとつの画素がそを大おおきくしたことで、1300万まん画素がそスマホの「約やく3倍ばいの受光じゅこう量りょう」を実現じつげんした（※）という。ユニークなのは16：9（つまりフルHDディスプレイと同おなじ縦横じゅうおう比ひ）で400万まん画素がそということ。フルHD時代じだいに向むけて設計せっけいされたカメラなのだ。

　さらに画素がそ数すうを抑おさえたことで高速こうそく処理しょりが可能かのうになり、連れん写うつしにも強つよくなった。撮影さつえいボタンを押おし続つづけると、自動的じどうてきに連れん写うつしが始はじまり、8枚まい／秒びょうの高速こうそく連れん写うつしで最大さいだい99枚まいまで撮とれる。

シャッターの長押なげししで連れん写うつしが始はじまる。全部ぜんぶを保存ほぞんすることも、その中なかから1枚まいだけ保存ほぞんすることもできる

　面白おもしろいのは、その速はやさを生いかした「HTC Zoe™（※）」（ゾエ）。1回かいのシャッターで4秒間びょうかん20枚まいの静止せいし画がと3秒間びょうかんのフルHD動画どうがを同時どうじに撮とってくれる。静止せいし画がはシャッターを押おす1秒びょう前まえから4秒間びょうかんなので、シャッターのタイミングがちょっと遅おくれても大丈夫だいじょうぶ。決定的けっていてきな瞬間しゅんかんを逃のがさないし、動画どうがも同時どうじに記録きろくできるので、ちょっとした動うごきや音声おんせいも残のこせる。これは新あたらしい。

　また、豊富ほうふな編集へんしゅう機能きのうや、イベントごと（場所ばしょと時間じかんで自動的じどうてきにイベントが作つくられる）に撮とった写真しゃしんや動画どうがから「BGM付つきの30秒びょうのショートムービー」を自動的じどうてきに編集へんしゅうしてくれる「ビデオハイライト機能きのう」があるから、自分じぶんで編集へんしゅうしなくても、さっと1日にちを振ふり返かえることができる。

デジタルカメラに迫せまる高機能こうきのうカメラを持もつXperia™ UL

　「Xperia™ UL SOL22」はデジタルカメラブランド“Cyber-shot™”を持もつソニーの製品せいひんだけあって、カメラ機能きのうもデジタルカメラ的てきな高画質こうがしつ追求ついきゅうタイプだ。カメラは約やく1310万まん画素がそで、ソニーが開発かいはつした世界せかい初はつ（※）の裏面りめん照射しょうしゃ積層せきそう型がたCMOSイメージセンサー“Exmor RS for mobile”を搭載とうさい。高こう感度かんどな上うえに、HDR動画どうが撮影さつえいも可能かのうにした。

　カメラの起動きどうは高速こうそくだ。今年ことしのスマホはみな高速こうそくなのだが、Xperia™ ULはクイックカメラ起動きどうにも対応たいおうしており、カメラキーを長押なげししすると、スリープモードでもすぐカメラが起動きどうするのだ。撮とりたいと思おもったらさっと取とり出だしてシャッターボタンを押おすとすぐカメラになる。ロック画面がめんを経由けいゆしないクイック起動きどうなのでありがたい。

今回こんかい、唯一ゆいいつシャッターキーを持もつのがXperia™ UL。これをちょっと長ながく押おせばカメラが起動きどうするし、タッチ撮影さつえいが苦手にがてな人ひとはこれで撮影さつえいしてもOK

　一番いちばんの良よさは、“Cyber-shot™”で定評ていひょうのある技術ぎじゅつを導入どうにゅうした数々かずかずの撮影さつえい機能きのう。「プレミアムおまかせオート」を搭載とうさいしており、自分じぶんで撮影さつえいシーンをセットしなくても、36パターンの中なかからカメラが最適さいてきなものを選えらんでくれる。人ひとの顔かおを見みつけたら自動的じどうてきに人物じんぶつ用ようの設定せっていに、夜よるの撮影さつえいと判断はんだんしたら自動的じどうてきに夜景やけい用よう設定せっていになり、うす暗くらいところでは低てい照度しょうどモードになるので、簡単かんたんに高画質こうがしつな写真しゃしんを撮とれる。

　また、カメラを回まわすだけでパノラマ写真しゃしんを撮とれる「スイングパノラマ」、デジタルエフェクトをかける「ピクチャーエフェクト」などの撮影さつえい機能きのうも“Cyber-shot™”でおなじみのものだ。

　もう1つ、動画どうが性能せいのうにも注目ちゅうもく。動画どうがモードでHDRをオンにすると、明暗めいあん差さが大おおきなシーンでもきれいな動画どうがを撮とることができるので、動画どうがメインで撮とりたい人ひとにはオススメだ。

URBANOはボタンが大おおきくて使つかいやすいシンプルなカメラ

　「URBANO L01」のカメラ機能きのうは約やく1300万まん画素がそとハイスペックながら、それを感かんじさせないシンプルなカメラ画面がめんがいい。よく使つかうシャッターボタンは大おおきくて押おしやすいし、撮影さつえい時じの画面がめんもすっきり。普段ふだんはタッチAFでピントを合あわせて大おおきなシャッターボタンを押おすだけとシンプル。動画どうがと静止せいし画がのボタンも画面がめんには並ならべず、両者りょうしゃを切きり替かえて使つかうようになっている。

　HDRや背景はいけいぼかし撮影さつえい（自動的じどうてきにボケているカットとボケていないカットの2枚まいの写真しゃしんを撮影さつえいし、合成ごうせいして背景はいけいがボケた写真しゃしんを作つくる機能きのう）や、デジタルエフェクト機能きのうも持もっているが、撮影さつえいモードはいったん設定せっていボタンを押おしてから切きり替かえるという方式ほうしきだ。

　スマホに慣なれていない人ひとや、ハイテクな感かんじが得意とくいじゃない人ひともターゲットにしており、基本きほん画面がめんが分わかりやすくシンプルになっている。

提供ていきょう：KDDI株式会社かぶしきがいしゃ
アイティメディア営業えいぎょう企画きかく／制作せいさく：ITmedia Mobile 編集へんしゅう部ぶ／掲載けいさい内容ないよう有効ゆうこう期限きげん：2013年ねん7月がつ18日にち