2万まん円えん台だいの「AQUOS wish」と「arrows We」、どちらを選えらぶ？　スペックから使つかい勝手がってまでを比較ひかく（1/4 ページ）

[村元むらもと正ただし剛つよし，ITmedia]

　スマートフォンの基本きほん性能せいのうは年々ねんねん向上こうじょうし、今いまや1〜3万まん円えん台だいのエントリーモデルでも、普段ふだん使づかいに不便ふべんを感かんじない機能きのうとスペックを備そなえている。そんな中なか、コスパを重視じゅうしする人ひとから注目ちゅうもくを集あつめているのがシャープ製せいの「AQUOS wish」とFCNT製せいの「arrows We」だ。どちらもSoCにはSnapdragon 480を採用さいようし、約やく5.7型がたの液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいするなどスペックは近ちかく、価格かかくも同等どうとう。両りょうモデルにはどのような差分さぶんがあり、それぞれがどんなユーザーに適てきしているのか？　au（KDDI）からお借かりした端末たんまつを使つかい比くらべてみた。

両りょうモデルのスペックはほぼ互角ごかく

　まずは、両りょうモデルの主おもなスペックを比較ひかくしておこう。

　両りょうモデルの最もっとも大おおきな差分さぶんはカメラ。AQUOS wishはシングルカメラだが、arrows Weはデュアルカメラを搭載とうさいしている。バッテリー容量ようりょうもarrows Weがわずかに上回うわまわる。AQUOS wishはどの販路はんろのモデルでもeSIMに対応たいおうしており（arrows Weはソフトバンク版ばんのみ）、薄うすさと軽かるさでも軍配ぐんばいが上あがる。au版ばんの一括いっかつ価格かかくはどちらも2万まん6180円えん（税込ぜいこみ、以下いか同どう）で同額どうがくだ。ちなみに、スマホトクするプログラムを適用てきようした際さいの実質じっしつ価格かかくも2万まん2001円えんと共通きょうつうしている。

【訂正ていせい：2022年ねん2月がつ8日にち23時じ45分ふん 初出しょしゅつ時じ、「nanoSIMとeSIMを併用へいようすることはできない」と記載きさいしていましたが、誤あやまりでした。おわびして訂正ていせいいたします。】

手てになじみやすく、操作そうさしやすいのはarrows We

　AQUOS wishは本体ほんたいの素材そざいとして再生さいせいプラスチックを35％使用しようし、ややザラザラとしたマットな質感しつかん。指紋しもんは付つきにくいが、皮脂ひしが付着ふちゃくしやすいのでケースを装着そうちゃくして使つかうべきだろう。スクエアなボディーは洗練せんれんされた印象いんしょうで、デザインは “価格かかく以上いじょう” と評価ひょうかできるように思おもう。

　一方いっぽう、arrows Weの背面はいめんパネルは光沢こうたく仕上しあげでツルツルとして手触てざわり。エッジ部ぶに丸まるみを持もたせて、手てになじみやすいデザイン。一般いっぱん的てきな形状けいじょうではあるが、安定あんてい感かんはある。指紋しもんや皮脂ひしは付着ふちゃくしにくく、汚よごれてもサッと拭ふき取とれる。ケースに入いれずに、裸はだかのままでも使つかえそうだ。

　AQUOS wishは右側みぎがわ面めんに音量おんりょうキー、アシストキー、電源でんげんキーを搭載とうさいし、さらに指紋しもんセンサーも備そなえている。arrows Weは電源でんげんキーと音量おんりょうキーだけで、指紋しもんセンサーは背面はいめんに搭載とうさいしている。AQUOS wishの指紋しもんセンサーはやや低ひくい位置いちにあり、筆者ひっしゃは親指おやゆびを当あてづらいと感かんじた。アシストキーも絶対ぜったい必要ひつようというものではないので、このクラスの端末たんまつのターゲットであるライトユーザー層そうにはarrows Weの方ほうが扱あつかいやすいだろう。

　内蔵ないぞうスピーカーは本体ほんたい底面ていめんに搭載とうさいし、どちらもモノラル。音質おんしつは似にたりよったりではあるが、arrows Weの方ほうが音おとに厚あつみがあり、本体ほんたい内ないで反響はんきょうするためか、角かくが取とれたような音質おんしつ。AQUOS wishはややカシャカシャした音おとで、ボリュームを上あげるほどに、そのノイズが気きになった。