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中国スマホが“とある場所”で「消しゴムマジック」を使えないワケ 実際に検証してみた(1/2 ページ) - ITmedia Mobile

中国ちゅうごくスマホが“とある場所ばしょ”で「しゴムマジック」を使つかえないワケ 実際じっさい検証けんしょうしてみた(1/2 ページ)

» 2024ねん06がつ25にち 1641ふん 公開こうかい
[佐藤さとうITmedia]

 Google Pixelのしん機種きしゅ登場とうじょうし、AIをもちいた編集へんしゅう機能きのうがテレビCMでアピールされるなど、注目ちゅうもくあつめている。このような機能きのうメーカーの機種きしゅでも利用りようできるが、じつはメーカーによっては「編集へんしゅうできない」被写体ひしゃたいがある。今回こんかいはその事例じれい確認かくにんしてみた。

編集マジック 検証けんしょう使用しようした「HUAWEI Pura 70 Ultra」(ひだり)と「Google Pixel 8a」(みぎ

まずはPixelの「編集へんしゅうマジック」をおさらいしておこう

 Pixelなどで利用りようできる「編集へんしゅうマジック」は、従来じゅうらいの「しゴムマジック」からいちすすんだ処理しょりだ。被写体ひしゃたいいて自由じゆう移動いどう、サイズ変更へんこうおこなえる。また、被写体ひしゃたいがもともといた部分ぶぶん自動的じどうてきりつぶすといったことがおこなえる。

 編集へんしゅうマジックとしゴムマジックのおおきなちがいは「生成せいせいAIを利用りようしているかか」になる。たとえば野山のやま建物たてもの人物じんぶつなどを識別しきべつしてこう精度せいどくことができ、いた部分ぶぶん背景はいけいちか描画びょうがりつぶす。この「りつぶし」の部分ぶぶん生成せいせいAIによる処理しょりふくまれているのだ。

編集マジック 編集へんしゅうマジックは被写体ひしゃたい認識にんしきし、任意にんい場所ばしょ移動いどうできる。背景はいけいりつぶしには生成せいせいAIを使用しようする

 もちろん、画像がぞう認識にんしき精度せいど向上こうじょうしており、従来じゅうらいなら「建物たてもの」「人物じんぶつ」といったおおまかなジャンルで識別しきべつしていたものを、もっと詳細しょうさいまで識別しきべつできるようになった。建物たてもの固有名詞こゆうめいしはもちろん、著名ちょめいじんであれば個人こじんめいまでヒットさせることができる。PixelやGalaxyで利用りようできる「かこって検索けんさく機能きのうは、まさにそのたまものといえるものだ。

編集マジック かこって検索けんさく画面がめんない画像がぞう認識にんしきして検索けんさくする

 これらの機能きのうはPixelやGalaxyだけで利用りようできるものではない。市場いちばシェアでも存在そんざいかんせるHuaweiやXiaomiをはじめとした中国ちゅうごくメーカーの機種きしゅちかられ、類似るいじ機能きのう利用りようできるようになっている。中国ちゅうごくではこれらの機能きのう利用りようできる「AIスマホ」が2024ねんちゅうには3700まんだい出荷しゅっかされるのではないかという見立みたてもされており、各社かくしゃりょくれている。

 一方いっぽうで、生成せいせいAIをもちいる機能きのうをオンデバイス(オフライン)で処理しょりできるものはかぎられており、現時点げんじてんではPixelやGalaxyはじめとした機種きしゅでも画像がぞう生成せいせいはオンラインの状態じょうたいでないと利用りようできない。

中国ちゅうごく販売はんばいされるスマートフォンには「編集へんしゅうできない場面ばめん」が存在そんざいする

 そんななか、SNSで「中国ちゅうごく販売はんばいされるスマートフォンでは、特定とくてい場面ばめんしゴムマジックが使つかえない」という内容ないよう投稿とうこう話題わだいになった。今回こんかい筆者ひっしゃ編集へんしゅう提供ていきょうしてくれた写真しゃしんを、実際じっさい中国ちゅうごく国内こくない販売はんばいされる機種きしゅもちいて編集へんしゅうしてみることにした。

編集マジック 今回こんかいはこちらの写真しゃしん使用しようする。場所ばしょ北京ぺきんにある天安門てんあんもんであり、中国ちゅうごく国内外こくないがいわずられている著名ちょめい観光かんこう

 今回こんかい被写体ひしゃたいのうち、背景はいけいうつりこんだ人物じんぶつぐん消去しょうきょしてみることにする。いくつかの機種きしゅためしたが、筆者ひっしゃ手元てもとにあった中国ちゅうごくメーカーのスマートフォンのうち、Huaweiのスマートフォンでは天安門てんあんもん広場ひろば撮影さつえいした写真しゃしんたいし、生成せいせいAI処理しょりによる編集へんしゅうができなかった。

Huaweiスマートフォン HuaweiのスマホであるPura70 Ultraでは「ネットワークエラーです。確認かくにんしてさい試行しこうしてください。」と表示ひょうじされ、編集へんしゅうできなかった
Pixel 8a Google Pixel 8aでは問題もんだいなく編集へんしゅうできた

 今回こんかい写真しゃしんでは問題もんだいなかったが、vivo、OPPO、Xiaomiの機種きしゅでも被写体ひしゃたいによっては「編集へんしゅうできない」といった内容ないよう表示ひょうじされた。どこかのメーカーがダメというわけではなく、中国ちゅうごく販売はんばいされている機種きしゅではなにかしらの理由りゆういている可能かのうせいたかい。

 また、ふる機種きしゅでは問題もんだいなく処理しょりできる。Pixelでいう「しゴムマジック」にたる処理しょり問題もんだいなくおこなえるようだ。今回こんかいうまく出力しゅつりょくできなかったものは比較的ひかくてきあたらしい機種きしゅで、いずれも生成せいせいAIをもちいたりつぶしとう可能かのうな「編集へんしゅうマジック」にちか機能きのうもちいるてんちがいとなる。

 いずれも画像がぞう認識にんしきをしていていること。これをおこなわないふるいタイプの編集へんしゅう機能きのうでは利用りようできることから、中国ちゅうごく本土ほんどけに販売はんばいされている機種きしゅは、生成せいせいAIによる予期よきせぬ処理しょりがかかるおそれのある被写体ひしゃたい画像がぞう識別しきべつしていている可能かのうせいたかいと判断はんだんする。

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