「AQUOS R9 pro」は今期こんき投入とうにゅうせず　ただし「proシリーズをやめたわけではない」

[石井いしい徹とおる，ITmedia]

　シャープは5月8日にち、シャープは2024年ねんの「AQUOS R9」シリーズにおいて、最さい上位じょうい機種きしゅの「AQUOS R9 pro」の投入とうにゅうを今期こんきは見送みおくることを明あきらかにした。前年度ぜんねんどは「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」の2機種きしゅを投入とうにゅうしていたが、今回こんかいは後者こうしゃの無印むじるしモデルの後継こうけい機きのみを投入とうにゅうする。

　proモデルを見送みおくる理由りゆうとして、円えん安やすの影響えいきょうや性能せいのう競争きょうそう激化げきかによるコスト増大ぞうだいが挙あげられ、これによりproシリーズの販売はんばい価格かかくが上昇じょうしょうし、ユーザーから支持しじを集あつめられないと判断はんだんしたとみられる。前ぜんモデルの「AQUOS R8 pro」は19万まん円えん台だい前半ぜんはんの価格かかく設定せっていとなっていた。

　2023年度ねんどには「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」の2機種きしゅを投入とうにゅうし、カメラ特とく化かのproモデルと、より幅広はばひろいユーザーに向むけた無印むじるしモデルという2枚まい看板かんばんで展開てんかいしていた。今回こんかいは後者こうしゃの無印むじるしモデルの後継こうけい機きを投入とうにゅうし、前者ぜんしゃは投入とうにゅう見送みおくりとなった。

　シャープの小林こばやし繁しげる氏しは質疑しつぎ応答おうとうの中なかで「proモデルは今期こんきは投入とうにゅうしない」とコメントした。スマートフォン市場いちばが成熟せいじゅく期きに入はいり、単たんに最高さいこう性能せいのうのモデルを投入とうにゅうすれば良よい時代じだいではなくなったと指摘してきし、ユーザーニーズに合あわせて性能せいのうを取捨選択しゅしゃせんたくしていくことがますます重要じゅうようになっていると示唆しさした。

　AQUOS R9はデザインを刷新さっしん。オープンマーケット版ばんの販売はんばい価格かかくは10万まん円えん台だい半なかばに抑おさえた。海外かいがい市場いちばでの販売はんばいを強化きょうかし、日本にっぽんでの発売はつばいと同どう時期じきにインドネシア、台湾たいわん、シンガポールで販売はんばいする方針ほうしんだ。

　なお、シャープの中江なかえ優ゆう晃あきら氏しは「proシリーズはやめていない」と強調きょうちょうし、今後こんごの上位じょういモデルの投入とうにゅうについては否定ひていしなかった。

【更新こうしん：2024年ねん5月がつ8日にち17時じ40分ふん タイトルを一部いちぶ変更へんこうしました。】