2013年ねん6月がつ14日にち(金)きん

米べいＮＳＡ電話でんわ記録きろく収集しゅうしゅう問題もんだい

長官ちょうかんが活動かつどう正当せいとう化か

世論せろん調査ちょうさ５９％　「プライバシー侵害しんがい懸念けねん」

　【ワシントン＝山崎やまざき伸治しんじ】米国べいこく最大さいだいの情報じょうほう機関きかん「国家こっか安全あんぜん保障ほしょう局きょく」（ＮＳＡ）のアレクサンダー長官ちょうかん（米べいサイバー軍ぐん司令しれい官かんを兼務けんむ）は１２日にち、上院じょういん歳出さいしゅつ委員いいん会かいの公聴こうちょう会かいで証言しょうげんし、ＮＳＡが国内こくないの全ぜん電話でんわ通信つうしん記録きろくを収集しゅうしゅうした結果けっか、「数すう十じゅう件けんのテロ活動かつどうを防止ぼうしすることができた」と述のべ、同どう活動かつどうを正当せいとう化かしました。

　その中なかでアレクサンダー氏しは、「ＮＳＡ職員しょくいんは法ほうに従したがい、監督かんとくされながら、市民しみん的てき自由じゆうとプライバシー、わが国くにの治安ちあんを守まもることを肝きもに銘めいじている」と強調きょうちょうしました。

　ＣＢＳテレビが１１日にち公表こうひょうした世論せろん調査ちょうさによると、政府せいふが一般いっぱんの米べい国民こくみんの通話つうわ記録きろくを収集しゅうしゅうすることについて、５８％が反対はんたいし、賛成さんせいは３８％。テロ対策たいさくのためにプライバシーが損そこなわれることを懸念けねんするかとの問といには、「非常ひじょうに」「ある程度ていど」が合あわせて５９％と多数たすうとなっており、世論せろんはＮＳＡの情報じょうほう収集しゅうしゅう活動かつどうに批判ひはん的てきです。

　一方いっぽう、ＮＳＡの活動かつどうを暴露ばくろした元もとＮＳＡ契約けいやく職員しょくいんのエドワード・スノーデン氏しは滞在たいざい先さきの香港ほんこんで、地元じもと英字えいじ紙しサウスチャイナ・モーニング・ポストのインタビュー（１２日にち付づけ）に応おうじ、「司法しほうから身みを隠かくすつもりはない」と表明ひょうめい。米国べいこくの法廷ほうていで争あらそう意思いしがあることを示しめしました。