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いまメディアで/財界・自民いいなりに/「ねじれ解消」だけが争点か
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2013ねん7がつ6にち(土)

いまメディアで

財界ざいかい自民じみんいいなりに

「ねじれ解消かいしょう」だけがそうてん

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 参院さんいんせん公示こうじ巨大きょだいメディアが安倍あべ政権せいけん財界ざいかいのいいぶんそのままに“「ねじれ国会こっかい解消かいしょう」が最大さいだい争点そうてんだ”と異常いじょう報道ほうどうつづけています。

重要じゅうよう争点そうてん片隅かたすみ

 本来ほんらいならば、マスメディアは、だい安倍あべ政権せいけんへのはつ審判しんぱんという位置いちづけをもつ参院さんいんせんについて、その争点そうてんなにかを、とき政権せいけん意向いこう左右さゆうされることなく、有権者ゆうけんしゃ判断はんだん材料ざいりょう提供ていきょうするのが仕事しごとであるはずです。

 安倍あべ政権せいけん原発げんぱつさい稼働かどう輸出ゆしゅつ推進すいしんし、「憲法けんぽう改正かいせい」をかかげています。しかし、原発げんぱつさい稼働かどう輸出ゆしゅつたいして、どの世論せろん調査ちょうさでも6わり前後ぜんこう国民こくみん反対はんたいしており、憲法けんぽうじょう改定かいてい、96じょう改定かいていたいしても、どの世論せろん調査ちょうさでも国民こくみん過半数かはんすう反対はんたいしています。「『ねじれ』ているのは国民こくみん多数たすうこえ自民党じみんとう政治せいじ」(日本にっぽん共産党きょうさんとう志位しい和夫かずお委員いいんちょう)なのです。

 ところが、「読売よみうり」4にちづけは「首相しゅしょう ねじれ解消かいしょう 意欲いよく」と見出みだしをたて、同日どうじつづけ夕刊ゆうかんでも「『ねじれ』解消かいしょう 焦点しょうてん」。5にちづけめんトップも「『ねじれ』『経済けいざい攻防こうぼう」とのだい見出みだし。「朝日あさひ」5にちづけも「与党よとう過半数かはんすう焦点しょうてん」と1めんトップでほうじ、与党よとう議席ぎせき行方ゆくえ有権者ゆうけんしゃ関心かんしん誘導ゆうどうする報道ほうどう展開てんかいしています。

 大手おおていつにするかのようにNHKも4にちの「おはよう日本にっぽん」で「ねじれ解消かいしょうそうてんですね」とたりまえであるかのように報道ほうどうしました。

 ここにはさきそう選挙せんきょでの「だいさんきょく」もちあげや「政権せいけん枠組わくぐみ」報道ほうどう議席ぎせき予測よそく消費しょうひぜい原発げんぱつ、TPP、べいぐん基地きちなどの争点そうてんかくしをしたことへの反省はんせいはかけらもありません。

首相しゅしょう会食かいしょくかさねて

 巨大きょだいメディアが参院さんいんせんで「ねじれ解消かいしょう」キャンペーンにはしうらにはなにがあるのか。

 ひとつは、マスメディア研究けんきゅうしゃ門奈かどな直樹なおき指摘してきしたように、日本にっぽん新聞しんぶん協会きょうかい新聞しんぶんへの消費しょうひぜい軽減けいげん税率ぜいりつ適用てきよう政府せいふもとめていることと無縁むえんではありません。大手おおて自民党じみんとう公明党こうめいとうに「おねがい」する立場たちばにあります。

 もうひとつは、本紙ほんしかえ指摘してきしてきたように、安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょう就任しゅうにん以来いらい、マスメディア幹部かんぶ会食かいしょくかさねてきたことがあります。都議とぎせん告示こくじ前々まえまえ(6がつ12にち)もNHK解説かいせつ委員いいん各紙かくし論説ろんせつ委員いいん安倍あべ首相しゅしょう会食かいしょくしていました。

 都議とぎせんの6がつ24にちには、日本にっぽん経団連けいだんれん米倉よねくら弘昌ひろまさ会長かいちょうが、テレビ局てれびきょくなどに行政ぎょうせい指導しどうおこな総務そうむしょう統括とうかつする新藤しんどう義孝よしたか総務そうむしょう会談かいだんし、その記者きしゃだんに「ねじれの解消かいしょう安定あんてい政権せいけんができ、政策せいさく実行じっこううつせる」と強調きょうちょうしました。

 自民党じみんとう財界ざいかい協力きょうりょくして参院さんいんせん巨大きょだいメディアに「ねじれ国会こっかい」キャンペーンをけしかけ、原発げんぱつ環太平洋かんたいへいよう連携れんけい協定きょうてい(TPP)、消費しょうひぜいなど国政こくせい重要じゅうよう問題もんだい片隅かたすみいやっている構図こうずかびあがってきます。

 自公じこうによる「ねじれ解消かいしょう」のさきなにがあるのか。それをつたえることこそがメディアの役割やくわりではないでしょうか。(松田まつだしげるろう


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