2013年ねん12月5日にち(木)もく

秘密ひみつ保護ほご法案ほうあん

人権じんけん抑圧よくあつ法ほう廃案はいあんに

さいたまで公聴こうちょう会かい弁護士べんごしが意見いけん陳述ちんじゅつ

　秘密ひみつ保護ほご法案ほうあんについての参院さんいん国家こっか安全あんぜん保障ほしょう特別とくべつ委員いいん会かいの地方ちほう公聴こうちょう会かいが４日にち、さいたま市内しないで開ひらかれ、公述こうじゅつ人じん３人にんが意見いけんを陳述ちんじゅつしました。

（写真しゃしん）さいたま地方ちほう公聴こうちょう会かいに出席しゅっせきした日本にっぽん共産党きょうさんとうの大門だいもん実紀みき史し議員ぎいん＝４日にち、さいたま市し

　このうち、埼玉さいたま弁護士べんごし会かい元もと副ふく会長かいちょうの山崎やまざき徹とおる弁護士べんごしは、行政ぎょうせいの長ちょうが隠かくしたい情報じょうほうを「特定とくてい秘密ひみつ」として自由じゆうに隠蔽いんぺい（いんぺい）できるほか、「特定とくてい秘密ひみつ」の指定してい範囲はんいがきわめて広範こうはんで、市民しみんのデモも「政治せいじ上じょうその他ほかの主義しゅぎ主張しゅちょうを強要きょうようすること」だとして「テロ行為こうい」にされかねないと指摘してき。「独立どくりつ共謀きょうぼう罪ざい」や「教唆きょうさ」「扇動せんどう」など刑罰けいばつの構成こうせい要件ようけんも不ふ明確めいかくで、公安こうあん警察けいさつによる監視かんし社会しゃかいができる懸念けねんを示しめし、「国民こくみんの知しる権利けんりを根ねこそぎ奪うばう人権じんけん抑圧よくあつ法ほうの秘密ひみつ保護ほご法案ほうあんは廃案はいあんにすべきだ」と主張しゅちょうしました。

　日本にっぽん共産党きょうさんとうの大門だいもん実紀みき史し議員ぎいんは、今回こんかいの地方ちほう公聴こうちょう会かい開催かいさいを強引ごういんに決きめた委員いいん会かい運営うんえいに厳重げんじゅうに抗議こうぎ。「国民こくみんの８割わりは反対はんたいか慎重しんちょう審議しんぎを求もとめているが、国民こくみんの意見いけんを聞きく機会きかいがあまりにも少すくない。この機会きかいをボイコットすべきではないと判断はんだんした」と表明ひょうめいしました。

　大門だいもん氏しが「国民こくみんの知しる権利けんりは、権力けんりょくの暴走ぼうそうを許ゆるさないため大変たいへん重要じゅうようなものだ」と述のべ見解けんかいをただしたのに対たいし、山崎やまざき氏しは「憲法けんぽうの体系たいけい上じょう、人権じんけんは国政こくせいのうえで最大さいだいの尊重そんちょうを求もとめられている｣と述のべ､憲法けんぽうが保障ほしょうする国民こくみんの知しる権利けんりは「最大限さいだいげん保障ほしょうされなければならない」と主張しゅちょうしました。