2013年ねん12月12日にち(木)もく

秘密ひみつ保護ほご法ほう認みとめない

「廃止はいし・撤廃てっぱいを」次つぎつぎ

劇団げきだんなど３３団体だんたい

　「特定とくてい秘密ひみつ保護ほご法ほう」に反対はんたいする劇団げきだん有志ゆうしの会かいは１１日にち、秘密ひみつ保護ほご法ほうの撤廃てっぱいを求もとめるアピールを出だしました。同どう法案ほうあん審議しんぎ中ちゅうの先月せんげつ１９日にちに出だした緊急きんきゅうアピールには演劇えんげき集団しゅうだん円えん（橋爪はしづめ功いさお代表だいひょう）、テアトル・エコー（熊倉くまくら一雄かずお代表だいひょう）、劇団げきだん文化ぶんか座ざ（佐々木ささき愛あい代表だいひょう）、劇団げきだん民藝みんげい（奈良岡ならおか朋子ともこ代表だいひょう）、無名むめい塾じゅく（仲代なかだい達矢たつや代表だいひょう）など２３団体だんたいが名前なまえを連つらねました。今回こんかいは日本にっぽん劇げき作家さっか協会きょうかい（坂手さかて洋よう二に会長かいちょう）や日本にっぽん新劇しんげき製作せいさく者しゃ協会きょうかい（水谷みずたに内助ないじょ義ぎ会長かいちょう）、青年せいねん座ざ（森もり正敏まさとし代表だいひょう）などが加くわわり、３３団体だんたいになりました。

　アピールは、自民党じみんとう・公明党こうめいとうの与党よとうと「すり寄よる一部いちぶの政党せいとう」との無意味むいみな修正しゅうせいをしても同どう法ほうの隠かくされた危険きけんは除去じょきょできないと強調きょうちょう。「撤廃てっぱいに向むけて、粘ねばり強づよくそして強つよい意志いしを持もって運動うんどうを広ひろげていく」と表明ひょうめいしています。

刑事けいじ法ほう研究けんきゅう者しゃ

　刑事けいじ法ほう研究けんきゅう者しゃが１１日にち、秘密ひみつ保護ほご法ほうの成立せいりつに強つよく抗議こうぎし、速すみやかな廃止はいしを求もとめる声明せいめいを発表はっぴょうしました。呼よびかけ人にんは、村井むらい敏邦としくに一橋大学ひとつばしだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ、斉藤さいとう豊治とよじ甲南大学こうなんだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ（両りょう代表だいひょう）ら２３氏し。

　これらの刑事けいじ法ほう研究けんきゅう者しゃは、１０月がつ末まつの緊急きんきゅう反対はんたい声明せいめいで「法案ほうあんは一種いっしゅの軍事ぐんじ立法りっぽう」などその問題もんだい点てんを詳述しょうじゅつ。１１月じゅういちがつ８日にち時点じてんで１３２人にんの同どう研究けんきゅう者しゃの賛同さんどうを集あつめました。

　抗議こうぎ声明せいめいは、１０月がつの反対はんたい声明せいめいで「法案ほうあんの基本きほん的てき性格せいかくを軍事ぐんじ立法りっぽうであると直言ちょくげんした上うえで、秘密ひみつ指定していのあいまいさ、日本国にっぽんこく憲法けんぽうの基本きほん原理げんりである平和へいわ主義しゅぎ・国民こくみん主権しゅけん（民主みんしゅ主義しゅぎ）・基本きほん的てき人権じんけん（プライバシー権けん、思想しそう・信条しんじょうの自由じゆう、知しる権利けんり、報道ほうどう・取材しゅざいの自由じゆう、学問がくもんの自由じゆう）の尊重そんちょうとの抵触ていしょく、罪刑法定ざいけいほうてい主義しゅぎ違反いはん、適正てきせい手続てつづき違反いはんといった問題もんだいがある」と指摘してきしたとし、これらの問題もんだいについて「国会こっかい審議しんぎで払ふっしょくされておらず、ほとんど議論ぎろんさえ行おこなわれなかった」と批判ひはん。「基本きほん的てき人権じんけんの保障ほしょうが極きわめて危あやぶまれる事態じたいとなる」と警告けいこくし、「運用うんようや修正しゅうせいによって、この法律ほうりつの根本こんぽん的てき欠陥けっかんが是正ぜせいされるというものでもない」と法律ほうりつの廃止はいしを求もとめています。