2015年ねん5月がつ28日にち(木)もく

権力けんりょく乱用らんよう防止ぼうし保証ほしょうない

穀田こくた氏し　「ダンス規制きせい法ほう」改定かいていで指摘してき

（写真しゃしん）質問しつもんする穀田こくた恵二けいじ議員ぎいん＝２７日にち、衆院しゅういん内閣ないかく委い

　「ダンス規制きせい法ほう（風営法ふうえいほう）」改定かいてい案あんが２７日にち、衆院しゅういん内閣ないかく委員いいん会かいで日本にっぽん共産党きょうさんとうを除のぞく賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。日本にっぽん共産党きょうさんとうの穀田こくた恵二けいじ衆院しゅういん議員ぎいんは採決さいけつに先さきだち質問しつもんし、「権力けんりょく乱用らんようを防止ぼうしする保証ほしょうがない」と問題もんだい点てんを指摘してきしました。池内いけうちさおり議員ぎいんが反対はんたい討論とうろんしました。

　穀田こくた氏しは、大阪おおさかの元もとクラブ経営けいえい者しゃが同どう法ほう違反いはんでの摘発てきはつを不服ふふくとして訴うったえ、地裁ちさい・高裁こうさいともに無罪むざいとなった判決はんけつを示しめし、「警察庁けいさつちょうによる恣意しい（しい）的てきな判断はんだんが今回こんかいの事態じたいを招まねき、それが裁判さいばんを通とおして断罪だんざいされた」と指摘してき。同どう法ほうを根拠こんきょに近年きんねん相次あいついだダンスクラブへの摘発てきはつは、「法律ほうりつを拡大かくだい解釈かいしゃくして権力けんりょくをふるい、ダンス文化ぶんかを萎縮いしゅくさせ、まじめな経営けいえい者しゃから事業じぎょうを奪うばった。大変たいへんな職権しょっけん乱用らんようだった」と批判ひはんしました。

　ダンスクラブ摘発てきはつの根拠こんきょとなっていた風営法ふうえいほうをめぐっては、「レッツダンス署名しょめい推進すいしん委員いいん会かい」が改正かいせいを求もとめて２０１２年ねんに１６万まん人にん分ぶんの請願せいがん署名しょめいを国会こっかいに提出ていしゅつ。国会こっかいでも超党派ちょうとうはの議員ぎいん連盟れんめいが結成けっせいされ法ほう改正かいせいへ向むけた議論ぎろんが行おこなわれてきました。改定かいてい案あんでは「ダンス」の文言もんごんがすべて削除さくじょされることになりました。しかし、新あらたに許可きょか制せいの「特定とくてい遊興ゆうきょう飲食いんしょく店てん営業えいぎょう」というカテゴリーがつくられ、クラブのダンスも含ふくめ、遊興ゆうきょうの名なのもとに規制きせいされることになります。

　穀田こくた氏しは「ダンス削除さくじょは当然とうぜんのことであり、この間あいだの運動うんどうなどの成果せいかだ。しかし警察けいさつによるダンスの恣意しい的てき判断はんだんが断罪だんざいされたのに、同おなじ警察けいさつにより定義ていぎが曖昧あいまいなまま深夜しんや遊興ゆうきょうに対たいする規制きせいが強化きょうかされる。その目的もくてきが不ふ明確めいかくであり、対象たいしょうが一層いっそう広ひろがり罰則ばっそくも厳きびしくなる。誤あやまった摘発てきはつをさらに広範囲こうはんいに引ひき起おこすことになる」と指摘してきしました。