沖縄おきなわ侮辱ぶじょく「自民じみんに深ふかい根ね」

赤嶺あかみね議員ぎいん、繰くり返かえす暴言ぼうげん追及ついきゅう

　日本にっぽん共産党きょうさんとうの赤嶺あかみね政まさし賢けん議員ぎいんは３日にちの衆院しゅういん安保あんぽ法制ほうせい特別とくべつ委員いいん会かいで、自民党じみんとうの若手わかて議員ぎいんが会合かいごうで沖縄おきなわ県民けんみんを侮辱ぶじょくし、言論げんろん弾圧だんあつをあおった暴言ぼうげん問題もんだいを取とり上あげ、これまで同様どうようの暴言ぼうげんを繰くり返かえしてきた政府せいふ・与党よとうの姿勢しせいを追及ついきゅうしました。

（写真しゃしん）衆院しゅういん安保あんぽ法制ほうせい特とく委いで質問しつもんする赤嶺あかみね政まさし賢けん議員ぎいん＝３日にち

　政府せいふの閣僚かくりょう・官僚かんりょうや自民党じみんとう国会こっかい議員ぎいんによる沖縄おきなわ県民けんみんやメディアを侮辱ぶじょく・威圧いあつする発言はつげんは今回こんかいが初はじめてではありません。（別項べっこう参照さんしょう）

　赤嶺あかみね氏しは繰くり返かえしてきた事実じじつを示しめしました。

　赤嶺あかみね　沖縄おきなわ県民けんみんやメディアへの侮辱ぶじょくは、政府せいふ・自民党じみんとうに深ふかく根ねをおろしたものではないのか。

　安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょう　沖縄おきなわの苦難くなんの歴史れきしに思おもいをはせ､振興しんこう､基地きち負担ふたん軽減けいげんに力ちからをつくすというのが自民党じみんとうの考かんがえだ。

　赤嶺あかみね氏しは「苦難くなんの歴史れきし」と合あわせて、沖縄おきなわに対たいし偏見へんけんに満みちた発言はつげんが繰くり返かえされてきた歴史れきしを認識にんしきすべきだと指摘してきしました。

米べい軍ぐんが紙かみを供給きょうきゅう

　沖縄おきなわの新聞しんぶんはそもそも米べい軍ぐんの広報こうほう宣撫せんぶ（せんぶ）紙しとしてスタートしています。紙かみの供給きょうきゅうも米べい軍ぐんが握にぎり、新聞しんぶん社しゃは米べい軍ぐん寄よりの報道ほうどうをしなければやっていけない時期じきもありました。

　赤嶺あかみね氏しは、こうした圧力あつりょくがありながらも、米兵べいへいによる殺人さつじん、婦女ふじょ暴行ぼうこう、米べい軍ぐん基地きちの現実げんじつを正面しょうめんから報ほうじない新聞しんぶんは県民けんみんの支持しじを得えられずに淘汰とうた（とうた）され、現在げんざいに至いたっていることを紹介しょうかい。「沖縄おきなわのメディアが問題もんだいではなく、沖縄おきなわが抱かかえる現実げんじつが問題もんだいだ。米べい軍ぐん基地きちをめぐる不条理ふじょうりがある以上いじょう、伝つたえるのは当あたり前まえだ」と指摘してきしました。

　安倍あべ首相しゅしょうは「それぞれの新聞しんぶん社しゃの姿勢しせいについてコメントは差さし控ひかえる」とだけ答こたえました。

　赤嶺あかみね氏しは、２日にちに琉球新報りゅうきゅうしんぽう、沖縄おきなわタイムスの両りょう編集へんしゅう局長きょくちょうが会見かいけんし、沖縄おきなわタイムスの武富たけとみ和彦かずひこ編集へんしゅう局長きょくちょうが「報道ほうどうは世論せろんに突つき動うごかされている。為政者いせいしゃに都合つごうの悪わるい報道ほうどうとしても、民意みんいの反映はんえいとして受うけ止とめるべきだ」と述のべていることを紹介しょうかいし、「政府せいふ・自民党じみんとうはこうした指摘してきを受うけ止とめるべきだ」と強調きょうちょうしました。

新聞しんぶん多おおくが批判ひはん

　自民党じみんとう会合かいごうでの暴言ぼうげんについて、赤嶺あかみね氏しは「問とわれているのは、言論げんろんの自由じゆう、表現ひょうげんの自由じゆうの問題もんだいだ」と述のべ、多おおくの新聞しんぶん社しゃが抗議こうぎの声こえをあげていることを紹介しょうかいしました。

　山形やまがた新聞しんぶんは「言論げんろん封殺ふうさつの暴挙ぼうきょ許ゆるすな」という見出みだしで、寒河江さがえ（さがえ）浩二こうじ主筆しゅひつ・社長しゃちょう名めいで緊急きんきゅう声明せいめいを発表はっぴょう（６月がつ２８日にち付づけ）しました。神奈川かながわ新聞しんぶんは「速報そくほう社説しゃせつ」（同どう２６日にち）として翌日よくじつ付づけ朝刊ちょうかんの社説しゃせつをいち早はやくネットで公開こうかいするなど、異例いれいの対応たいおうに踏ふみ切きっています。

　赤嶺あかみね氏しは、「戦前せんぜん、言論げんろん統制とうせいが敷しかれ、大政たいせい翼賛よくさんに走はしって、侵略しんりゃく戦争せんそうに突つき進すすむのを止とめられなかった反省はんせいから、二度にどと戦争せんそうをしないために必要ひつような憲法けんぽう上じょうの権利けんりとして言論げんろん・表現ひょうげんの自由じゆうが保障ほしょうされた」として、次つぎのようにただしました。

　赤嶺あかみね　多おおくの新聞しんぶん社しゃが異例いれいの事態じたい、民主みんしゅ主義しゅぎの危機ききととらえていることを正面しょうめんから受うけ止とめるべきだ。

　首相しゅしょう　言論げんろんの自由じゆう、報道ほうどうの自由じゆうは民主みんしゅ主義しゅぎの根幹こんかんをなすもの。その（尊重そんちょう）姿勢しせいが疑うたがわれるような発言はつげんがあったことは遺憾いかんだ。

　赤嶺あかみね氏しは「憲法けんぽう違反いはんの法案ほうあんを出だしてきた（政府せいふ・与党よとうの）態度たいどと合あわせて、ぬぐいがたい言論げんろん弾圧だんあつの疑念ぎねんを抱いだかざるを得えない」と批判ひはんしました。

　◆２０００年ねん　自民党じみんとう・森もり喜朗よしろう幹事かんじ長ちょう　天皇てんのう在位ざいい１０周年しゅうねんの式典しきてんで、沖縄おきなわ出身しゅっしん歌手かしゅが「君きみが代よ」を歌うたわなかったとして「恐おそらく学校がっこうで教おそわっていない。沖縄おきなわの教職員きょうしょくいん組合くみあいは共産党きょうさんとうが支配しはいしていて何なんでも国こくに反対はんたい。琉球新報りゅうきゅうしんぽう、沖縄おきなわタイムスもそうだ」

　◆０５年ねん　山中やまなか昭栄しょうえい防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかん　「沖縄おきなわの新聞しんぶんは偏かたよりすぎている。イエローペーパー（ゴシップ紙し）だ」

　◆０６年ねん　小池こいけ百合子ゆりこ沖縄おきなわ担当たんとう相しょう　「沖縄おきなわのマスコミは超ちょう理想りそう主義しゅぎ。理想りそうは高たかいが、現実げんじつと遊離ゆうりしている」「沖縄おきなわのマスコミとアラブのマスコミは似にている。反米はんべい、反はんイスラエルでそれ以外いがいは出でてこない」