2016年ねん2月がつ18日にち(木)もく

戦争せんそうへの道みち止とめる壁かべ

国民こくみん監視かんし裁判さいばん勝訴しょうそ確定かくてい　原告げんこくらが会見かいけん

（写真しゃしん）感想かんそうを述のべる後藤ごとう原告げんこく団長だんちょう（中央ちゅうおう）＝17日にち、仙台せんだい市し

　自衛隊じえいたいの国民こくみん監視かんし差さし止とめ訴訟そしょうの原告げんこく勝訴しょうそ判決はんけつ確定かくていを受うけて、原告げんこく・弁護べんご団だん、支援しえんする会かいは１７日にち、仙台せんだい市内しないで記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、この勝訴しょうそ確定かくていを力ちからに、最高裁さいこうさいでも勝利しょうりするために全力ぜんりょくをあげるとする声明せいめいを発表はっぴょうしました。

　原告げんこく団長だんちょうの後藤ごとう東あずま陽よう氏しは、勝訴しょうそは全国ぜんこくからの支援しえんのおかげだと述のべ、「日本にっぽんが戦争せんそうに向むかって進すすむことに、小ちいさくても壁かべを作つくることができた。さらに強固きょうこな壁かべにするために頑張がんばりたい」と語かたりました。

　原告げんこく弁護べんご団だん事務じむ局長きょくちょうの小野寺おのでら義象よしたか（よしかた）弁護士べんごしは、防衛ぼうえい省しょうに監視かんしの実態じったいの明確めいかく化かや記録きろくの抹消まっしょうを求もとめると述のべ、「国くには収束しゅうそくを図はかったのかもしれないが、監視かんしをやめさせる大おおきな足掛あしがかりができたと思おもっている」と強調きょうちょうしました。

　勝訴しょうそした原告げんこくのコメントを発表はっぴょう。プライバシー侵害しんがいに対たいする当然とうぜんの結論けつろんだとしながら、監視かんしの内容ないようを国くにが全まったく説明せつめいしていないことに触ふれ、「安心あんしんはできない。情報じょうほうが、今後こんごどう利用りようされるのかを考かんがえると恐怖きょうふを感かんじる」と訴うったえました。

　声明せいめいは、国くにの上告じょうこく断念だんねんが、自衛隊じえいたいが国民こくみんのプライバシー侵害しんがいという違法いほう行為こういをしていたことを認みとめたものであり、重要じゅうような成果せいかだと指摘してき。勝訴しょうそした原告げんこくへの謝罪しゃざいや保存ほぞんしている情報じょうほうの削除さくじょを求もとめるとともに、監視かんし行為こういを直ただちに中止ちゅうしすることを求もとめています。