2016年ねん9月がつ21日にち(水)すい

“他たの選挙せんきょでも盗ぬすめ撮つまみ”

党とう大分おおいた県議けんぎ追及ついきゅうに県警けんけい認みとめる

県議会けんぎかい委い

（写真しゃしん）委員いいん会かいで説明せつめいする松坂まつさか県警けんけい本部ほんぶ長ちょう（右みぎから２人ふたり目め）＝２０日にち、大分おおいた市し・県庁けんちょう

　大分おおいた県警けんけい別府べっぷ署しょの警官けいかんが参院さんいん選せんの野党やとう統一とういつ候補こうほを支援しえんする団体だんたいが入はいる建物たてもの敷地しきちにビデオカメラを設置せっちし、出入でいりする市民しみんを隠かくし撮とりしていた問題もんだいで２０日にち、大分おおいた県警けんけいは他たの選挙せんきょについてもビデオカメラを使つかっていたことを認みとめました。県民けんみんの政治せいじ活動かつどうへの侵害しんがいが常習じょうしゅう的てきに行おこなわれている危険きけんが浮うき彫ぼりになりました。

　県警けんけいは、大分おおいた県議会けんぎかい文教ぶんきょう警察けいさつ委員いいん会かいでの日本にっぽん共産党きょうさんとう・堤つつみ栄三えいざ県議けんぎの質問しつもんに小代こしろ義之よしゆき刑事けいじ部長ぶちょうは「過去かこの選挙せんきょに限かぎらず、使用しようできる事件じけんについては適正てきせいな使用しように努つとめてきた」とのべ、他たの選挙せんきょでもカメラ設置せっちをしてきたことを認みとめました。

　この日ひの委員いいん会かいで、松坂まつさか規ただし生なま県警けんけい本部ほんぶ長ちょうら県警けんけい幹部かんぶらが“再発さいはつ防止ぼうし策さく”を説明せつめいしました。県警けんけいは「捜査そうさ用ようカメラの適正てきせいな使用しようの徹底てっていについて」とする文書ぶんしょを公表こうひょう。文書ぶんしょは、裁判所さいばんしょのチェックを受うけない令状れいじょうなしの“任意にんい捜査そうさ”での隠かくし撮とりを公認こうにんした警察庁けいさつちょうの「通達つうたつ」を踏ふまえ、県警けんけい内ないでの手続てつづきを定さだめたものとなっています。

　堤つつみ県議けんぎは、こうした警察けいさつの隠かくし撮とり手続てつづきが「捜査そうさ幹部かんぶの判断はんだん任まかせだ」と批判ひはん。「憲法けんぽう３５条じょうの令状れいじょう主義しゅぎにもとづく再発さいはつ防止ぼうし策さくこそ必要ひつようだ」と強調きょうちょうしました。さらに堤つつみ県議けんぎは「本部ほんぶ長ちょうらは『人権じんけん尊重そんちょうの配慮はいりょに欠かけた』というが、カメラ設置せっちそのものがプライバシー権けんを保障ほしょうした憲法けんぽう１３条じょうに違反いはんするという考かんがえはないのか」と、ただしました。

　これに対たいし、県警けんけい側がわは「過去かこの判例はんれいにおいて、任意にんいでのカメラ撮影さつえいが容認ようにんされていると承知しょうちしている」などと強弁きょうべん。憲法けんぽう１３条じょう違反いはんの指摘してきについては「人権じんけん尊重そんちょうの配慮はいりょに欠かけた」と、これまでの答弁とうべんを繰くり返かえしました。