2021年ねん6月がつ6日にち(日)にち

ＩＬＯ条約じょうやく法案ほうあんを可決かけつ

宮本みやもと氏しが批判ひはん　違憲いけん状態じょうたい容認ようにん

衆院しゅういん・共産党きょうさんとう反対はんたい

（写真しゃしん）質問しつもんする宮本みやもと徹とおる議員ぎいん＝２日にち、衆院しゅういん厚あつ労ろう委い

　国際こくさい労働ろうどう機関きかん(ＩＬＯ)第だい105号ごう条約じょうやく(強制きょうせい労働ろうどう廃止はいし)締結ていけつのための関係かんけい法律ほうりつ整備せいび法案ほうあんが3日にちの衆院しゅういん本ほん会議かいぎで自民じみん、公明こうめい、立憲りっけん民主みんしゅなど各党かくとうの賛成さんせいで可決かけつされました。日本にっぽん共産党きょうさんとうは反対はんたいしました。

　日本にっぽん共産党きょうさんとうの宮本みやもと徹とおる議員ぎいんは２日にちの衆院しゅういん厚生こうせい労働ろうどう委員いいん会かいで、現行げんこうの国家こっか公務員こうむいん法ほうの政治せいじ活動かつどうの禁止きんし（１０２条じょう）、争議そうぎ権けんの禁止きんし（９８条じょう）には一切いっさいふれずに罰則ばっそく規定きていのみを懲役ちょうえき刑けいから禁錮きんこ刑けいに改あらためる法案ほうあんは、現実げんじつの違憲いけん状態じょうたいを容認ようにんするものだと批判ひはん。現行げんこう法ほうの禁止きんし規定きていと罰則ばっそくは憲法けんぽう２１条じょうの言論げんろん・表現ひょうげんの自由じゆう、憲法けんぽう２８条じょうの労働ろうどう基本きほん権けんを踏ふみにじり、米べい軍ぐん統治とうち下かの１９４８年ねんにＧＨＱ（連合れんごう国軍こくぐん総そう司令しれい部ぶ）がマッカーサー書簡しょかんで押おし付つけたものだと指摘してき。「占領せんりょう政策せいさくのあしき遺産いさんを放置ほうちし続つづけるのか」と批判ひはんしました。

　また、最高裁さいこうさいが２０１２年ねん、堀越ほりこし事件じけんで社会保険庁しゃかいほけんちょう職員しょくいんが休日きゅうじつに自宅じたく付近ふきんのアパートの集合しゅうごうポストに「赤旗あかはた」号外ごうがいを投函とうかん（とうかん）した行為こういを国くに公法こうほう違反いはんとして刑罰けいばつの対象たいしょうとすることは憲法けんぽう２１条じょう違反いはんだとした高裁こうさい判決はんけつの結論けつろんを維持いじし、無罪むざい判決はんけつを出だしたと指摘してき。「不当ふとうな警察けいさつの捜査そうさと立件りっけんにつながった国くに公法こうほう１０２条じょうと人事院じんじいん規則きそくを撤廃てっぱいすべきだ」と主張しゅちょうしました。法案ほうあん提出ていしゅつ者しゃの中川なかがわ正ただし春はる議員ぎいんは「現行げんこう法ほうの個別こべつの規定きていの当否とうひに立たちいることはしない」としか答こたえませんでした。