日本にっぽんのスタートアップのHAKKI、2億おく2,000万まん円えんを資金しきん調達ちょうたつ

ケニアのナイロビで中古ちゅうこ車しゃファイナンス事業じぎょうを展開てんかいする日本にっぽんのスタートアップのHAKKI AFRICA（本社ほんしゃ・東京とうきょう都と中央ちゅうおう区く）は3月がつ14日にち、第三者だいさんしゃ割当わりあて増資ぞうしと融資ゆうしなどを組くみ合あわせ、2億おく2,000万まん円えんの資金しきん調達ちょうたつを実施じっししたことを発表はっぴょうした。同社どうしゃは今回こんかいの資金しきんをITエンジニア人材じんざいの確保かくほと事業じぎょう拡大かくだいに利用りようするとしている。

HAKKIは2020年ねんにナイロビでサービスを開始かいしして以来いらい、信用しんようスコアリング技術ぎじゅつを開発かいはつし、主おもに中古ちゅうこ車しゃ購入こうにゅう向むけの金融きんゆうサービスを提供ていきょうしている。小林こばやし嶺みね司つかさ代表だいひょう取締役とりしまりやく兼けん最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ（CEO）はジェトロの取材しゅざいに対たいし、「ケニアでは日本にっぽん車しゃの優位ゆうい性せいが高たかい。今後こんご、日本にっぽん企業きぎょうとの連携れんけいを深ふかめることで、アフリカに進出しんしゅつする日本にっぽんのスタートアップとしてバリューを高たかめていきたい」と語かたった。

ケニアでは、インフォーマルセクター（非ひ正規せいき雇用こよう層そう）が就労しゅうろう人口じんこうの83.3％に上のぼる（2020年ねん、ケニア統計とうけい局きょく）。新型しんがたコロナウイルス感染かんせんの拡大かくだい以前いぜんから、フォーマルセクターの成長せいちょう率りつはインフォーマルセクターを下回したまわっている状況じょうきょうだ。正規せいき雇用こようが伸のび悩なやむ中なか、働はたらき口こうのない若者わかものはライドシェアやバイクタクシーに活路かつろを見みいだすことも多おおく、購入こうにゅう価格かかくが比較的ひかくてき安やすい中古ちゅうこ車しゃを商用しょうよう利用りようしようとする動うごきはここ数すう年ねんで増加ぞうかしている。しかし、こうした若者わかものの多おおくは、銀行ぎんこう口座こうざを保有ほゆうしておらず、信用しんよう情報じょうほうが不十分ふじゅうぶんで、融資ゆうしを受うけることが難むずかしかった。また、ケニアでは通信つうしん会社かいしゃサファリコムが提供ていきょうするモバイルマネー「エムペサ（M-Pesa）」が浸透しんとうしている。モバイルマネーを活用かつようしたマイクロファイナンスにはタラやブランチといったフィンテックがあるが、中古ちゅうこ車しゃに特とく化かしたサービスはこれまで数かずが少すくなかった。

（久保くぼ唯ゆい香が）