南西なんせいアジア地域ちいきの世界せかい報道ほうどう自由じゆう度ど指数しすうは低てい評価ひょうか、選挙せんきょイヤーで警鐘けいしょう鳴ならす

フランス・パリに本部ほんぶを置おく国際こくさいジャーナリスト組織そしきの国境こっきょうなき記者きしゃ団だん（Reporters Sans Frontières：RSF）は世界せかい報道ほうどう自由じゆうデーの5月がつ3日にち、「世界せかい報道ほうどう自由じゆう度ど指数しすう 2024（Press Freedom Index 2024）」を発表はっぴょうした。同どう指数しすうは180カ国かこく・地域ちいきのジャーナリズムを取とり巻まく環境かんきょうについて、政治せいじ概況がいきょう、法的ほうてき枠組わくぐみ、経済けいざい概況がいきょう、社会しゃかい・文化ぶんか状況じょうきょう、安全あんぜん性せいの5指標しひょうを評価ひょうか基準きじゅんとして評価ひょうかしている。

全ぜん世界せかい的てきに選挙せんきょイヤーとなる2024年ねんは、政治せいじ的てき指標しひょうの全ぜん世界せかい平均へいきんが7.6ポイント低下ていかしたとしている。また、アジア・大洋たいよう州しゅう地域ちいきでは32カ国かこく・地域ちいき中ちゅう、26カ国かこく・地域ちいきでスコアが低下ていか、RSFは同どう地域ちいきで情報じょうほう統制とうせいの厳格げんかく化かが進すすんでいることについて警鐘けいしょうを鳴ならしている。

南西なんせいアジア主要しゅよう4カ国かこくについての同どうランキング概要がいようは次つぎのとおり。

• インドは前年ぜんねんから順位じゅんいを2つ上あげて159位いだったが、これは、同国どうこくの報道ほうどう環境かんきょうが好転こうてんしたことを意味いみするのではなく、インドより上位じょういにつけていた国くに・地域ちいきのスコアが相対そうたい的てきに低下ていかしたことによるものとしている。インドでは、2013年ねんから2022年ねんにかけて報道ほうどう環境かんきょうに「問題もんだいあり（5段階だんかいで4番目ばんめに深刻しんこく）」としていたが、2023年ねん以降いこうは「非常ひじょうに深刻しんこく（5段階だんかいで最もっとも深刻しんこく）」な状況じょうきょうが続つづいている。
• バングラデシュは前年ぜんねんの163位いからさらに順位じゅんいを下さげて165位いとなり、3人にんのジャーナリストが殺害さつがいされた事例じれいを指摘してきした。
• パキスタンも前年ぜんねんから順位じゅんいを2つ落おとして152位いとなった。その背景はいけいとして、ジャーナリストの恣意しい的てきな拘束こうそくや当局とうきょくが関かかわったとみられる行方ゆくえ不明ふめいの件数けんすうが増加ぞうかしている点てんを挙あげた。
• スリランカは2023年ねんの135位いから大おおきく順位じゅんいを落おとし、150位いを記録きろくした。

同どうランキングでは、ノルウェ―が8年ねん連続れんぞくで首位しゅいに立たった。2位い以下いかは、デンマーク（2023年ねん3位い）、スウェーデン（同どう4位い）のほか、オランダ、フィンランドと主おもに北欧ほくおう諸国しょこくが上位じょういに名なを連つらねた。日本にっぽんは70位いと前年ぜんねんから2ランク順位じゅんいを下さげ、G7諸国しょこくの中なかで最下位さいかいだった。

（深津ふかづ佑たすく野の）