“フィールドミュージアム”構想こうそうによるアマゾンの生物せいぶつ多様たよう性せい保全ほぜんプロジェクト

この協力きょうりょくの活動かつどうの拠点きょてんとなる国立こくりつアマゾン研究所けんきゅうじょ（INPA）。マナウス市内しない中心ちゅうしんにありながら、マナティやサルなどアマゾンの珍めずらしい動物どうぶつの生態せいたいを学まなぶことができる研究けんきゅう・環境かんきょう教育きょういくの施設しせつ。 

もう一ひとつの活動かつどうサイトであるクイエイラス川がわ周辺しゅうへんの熱帯ねったい雨林うりん。研究けんきゅうの拠点きょてんとなるだけでなく、アマゾンの貴重きちょうな生態せいたい系けいを体験たいけんできるエコツーリズムも試行しこう予定よてい。 

この協力きょうりょくでは、アマゾンマナティなどの絶滅ぜつめつの危機ききにさらされている野生やせい動物どうぶつを飼育しいく、半はん飼育しいく（半はん野生やせい）、野生やせい下かで観察かんさつ・研究けんきゅうできる施設しせつと保護ほご区くの整備せいびを進すすめている。INPAでは複数ふくすうのマナティが保護ほごされており、野生やせい復帰ふっきに向むけて準備じゅんびが進すすめられている。 

半はん野生やせいの状態じょうたいのマナティを捕獲ほかくし、身長しんちょう・体重たいじゅうなどの健康けんこう状態じょうたいをチェックする。 

水面すいめんから鼻はなを出だすマナティ。アマゾン川あまぞんがわの水みずは濁にごっているため、このように至近しきん距離きょりでも生物せいぶつの直接ちょくせつ観察かんさつは難むずかしい。最新さいしんの技術ぎじゅつ・機材きざいによって生態せいたい系けいを明あきらかにすることがプロジェクトの目標もくひょうの一ひとつ。 

絶滅ぜつめつが危惧きぐされているアマゾンカワイルカの音声おんせいを記録きろくし、分布ぶんぷや行動こうどうを調査ちょうさしている。これらのデータは保護ほご活動かつどうに活いかされる。 

アマゾン川あまぞんがわに生息せいそくする魚さかなに発信はっしん器きを取とり付つけたり、鳴なき声ごえを記録きろくすることで、生態せいたいを調査ちょうさする。機材きざいのチェックを行おこなう三田村みたむら啓あきら理り専門せんもん家か（左ひだり）、赤松あかまつ友成ともなり専門せんもん家か（中なか）、山本やまもと友紀子ゆきこ専門せんもん家か（右みぎ）。 

アマゾンでの魚さかなの音声おんせい録音ろくおん。Redtail catfish（現地げんち名めいピララーラ）の前まえに水中すいちゅうマイクロホンを垂たらして音声おんせいを録音ろくおんした。音声おんせいから逆ぎゃくに、多様たような生物せいぶつ種しゅを観測かんそくするシステムの構築こうちくに役立やくだてる。 

発信はっしん器きを取とり付つけたRedtail catfishを放流ほうりゅうする荒井あらい修おさむ亮あきら専門せんもん家か。