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大漁たいりょう!水産すいさん部長ぶちょうの魚さかなトピックス
海うみを生業せいぎょうの場ばとする漁業ぎょぎょうは、「板子いたご一いち枚まい下かは地獄じごく」と言いわれるように、危険きけんと隣となり合あわせの過酷かこくな仕事しごとだ。ベテランの漁師りょうしでさえ、時ときには海うみへ投なげ出だされてしまうこともある。そうした漁船ぎょせん事故じこの際さい、漁師りょうしを守まもるのがライフジャケットだ。水産庁すいさんちょうは安全あんぜん確保かくほのため、常時じょうじ着用ちゃくようを強つよく訴うったえている。(時事通信じじつうしん水産すいさん部長ぶちょう 川本かわもと大だい吾われ)
漁業ぎょぎょう法ほうなど関係かんけい法令ほうれいに違反いはんして魚介ぎょかい類るいや海藻かいそう類るいなどを捕とる密漁みつりょうが、後ごを絶たたない。近年きんねんは、漁業ぎょぎょう者しゃ以外いがいが捕とることを禁止きんしされている高級こうきゅう魚介ぎょかいを持もち去さるケースが増ふえ、資源しげんへの影響えいきょうも懸念けねんされている。海上かいじょうでは、特とくに夜間やかんは人ひとの目めが届とどきにくく、貴重きちょうな貝類かいるいなどが狙ねらわれるケースが頻発ひんぱつ。春はるの行楽こうらくシーズンを迎むかえ、国くにや自治体じちたいは海洋かいようレジャーの利用りように伴ともなう…
人工じんこう知能ちのう(AI)を使つかった技術ぎじゅつが飛躍ひやく的てきに進歩しんぽする中なか、漁業ぎょぎょうや魚さかなの流通りゅうつう段階だんかいでも幅広はばひろく活用かつようされている。水産すいさんの現場げんばではこれまで、漁師りょうしや魚さかなのプロたちの経験けいけんや勘かんに頼たよりがちだったが、大量たいりょうのデータを蓄積ちくせきしたAIのディープラーニング(深層しんそう学習がくしゅう)などにより、素早すばやく判断はんだんができるようになってきた。実用じつよう化かと同時どうじに、精度せいどや機能きのうを高たかめる開発かいはつ者しゃの取とり…
水産すいさん資源しげんの持続じぞく的てき利用りようにつながる代替だいたい食品しょくひんが、魚さかなの刺さし身みにも広ひろがっている。見みた目めだけでなく、味あじや食しょく感かんが本物ほんものに近ちかいと言いわれるほど質しつが向上こうじょう。SDGs(持続じぞく可能かのうな開発かいはつ目標もくひょう)への関心かんしんが高たかまる中なか、国内外こくないがいで注目ちゅうもくを集あつめている。(時事通信じじつうしん水産すいさん部長ぶちょう 川本かわもと大だい吾われ)
すしネタや刺さし身みで人気にんきのマグロ。大だいトロ、中ちゅうトロ、赤身あかみのほか、最近さいきんは中ちゅう骨ほねに付ついた中落なかおちや頭部とうぶの脳天のうてん、ほほ肉にくといった希少きしょう部位ぶいも注目ちゅうもくされている。一方いっぽう、「血合ちあい」は身みの一部いちぶではあるものの、流通りゅうつう過程かていで捨すてられることもある。近年きんねん、この血合ちあいを食たべると、生活せいかつ習慣しゅうかん病びょうやストレスの改善かいぜんなどに効果こうかが期待きたいされる抗こう酸化さんか物質ぶっしつを摂取せっしゅできることが分ぶん…
すしネタなどで人気にんきのサーモンを、ステーキやかつ、しょうが焼やきなど、肉にく料理りょうりのように楽たのしんでもらいたい―。在日ざいにちノルウェー大使館たいしかんが新あらたなPRを開始かいしした。(時事通信じじつうしん水産すいさん部長ぶちょう 川本かわもと大だい吾われ)
おでんやおせち料理りょうりに使つかわれる魚さかなの練ねり物ものの人気にんきが低迷ていめいしている。農林水産省のうりんすいさんしょうが9月くがつにまとめた水産すいさん加工かこう統計とうけい調査ちょうさによると、水産すいさん練ねり製品せいひんの2022年ねんの生産せいさん量りょうは約やく47万まん1000トンで、1975年ねんの6割わり減げん。加工かこう業者ぎょうしゃの数かずも大幅おおはばに減へっている。練ねり物ものは日本にっぽんが誇ほこる魚さかな食しょく文化ぶんかの一ひとつ。復活ふっかつへ、加工かこうメーカーはあの手てこの手てで策さくを練ねっている。
「入梅にゅうばいイワシ」と呼よばれるほど、梅雨つゆ時じに脂あぶらが乗のっておいしくなるイワシ。初はつガツオや秋あきのサンマに比くらべると人気にんきは落おちるが、イワシの水揚みずあげがトップレベルの千葉ちば県けん銚子ちょうし港こう(銚子ちょうし市し)では、今年ことしも順調じゅんちょうな水揚みずあげ量りょうを示しめしており、地元じもとの料理りょうり店てんや水産すいさん加工かこう業者ぎょうしゃの需要じゅようが例年れいねんになく高たかまっている。
日本にっぽんの漁業ぎょぎょうの衰退すいたいとともに、漁師りょうしの数かずは減少げんしょうの一途いっとをたどり、後継こうけい者しゃ不足ふそくが深刻しんこく化かしている。そんな中なか、漁師りょうしの仕事しごとに興味きょうみを持もつ女性じょせいが増ふえ、漁師りょうしとして採用さいようされるケースが増ふえている。男性だんせいの職業しょくぎょうの印象いんしょうが強つよい漁業ぎょぎょうでもジェンダー平等びょうどうが進すすみつつある。
すしネタなどで、今いまやマグロをしのぐほどの人気にんきがあるサーモン。主流しゅりゅうはノルウェーやチリ産さんの養殖ようしょく魚ぎょだが、近年きんねんは日本にっぽんでも多おおくの地域ちいきで「ご当地とうちサーモン」が養殖ようしょくされ、流通りゅうつうしている。国産こくさんが少すこしずつ台頭たいとうする中なか、餌えさにこだわって養殖ようしょくされた「薬くすり膳ぜんサーモン」が登場とうじょう。人気にんきがじわりと上昇じょうしょうしている。
昨年さくねん以降いこう、タラバガニやズワイガニ、ケガニなど、カニの高値たかねが目立めだつ。そんな中なか、「ゴールデンキングクラブ」という少すこし聞きき慣なれない大型おおがたのカニが台頭たいとうしてきた。味あじの評判ひょうばんも上々じょうじょう。食たべ応ごたえの良よさで人気にんきのタラバよりも大幅おおはばにお買かい得どくとあって、評価ひょうかがじわじわと上昇じょうしょうしている。
東京とうきょう都と中央ちゅうおう区くの「築地つきじ場外じょうがい市場いちば」がにぎわいを見みせている。水際みずぎわ対策たいさくの緩和かんわや円えん安やすなどを背景はいけいに、昨年さくねん末まつ以降いこう、インバウンド(訪日ほうにち客きゃく)を中心ちゅうしんに人出ひとでが増ふえ続つづけ、週末しゅうまつなどには歩道ほどうからはみ出でるほど大勢おおぜいの人ひとが押おし寄よせている。
「海うみのミルク」と呼よばれ、栄養えいようたっぷりのカキ。今年ことしのシーズンは間まもなく終おわろうとしているが、国内こくない消費しょうひの落おち込こみによる苦境くきょうを打開だかいしようと、広島ひろしま県けんなどの水産すいさん加工かこう業者ぎょうしゃは新あらたな戦略せんりゃくで海外かいがいへの輸出ゆしゅつを進すすめ、活路かつろを見みいだそうと懸命けんめいだ。
クロマグロの中なかでも最さい高級こうきゅうとされる青森あおもり県けんの「大だい間あいだまぐろ」。ここへきて漁獲ぎょかく報告ほうこくを行おこなわなかったことで水産すいさん業者ぎょうしゃが逮捕たいほされたり、大だい間あいだ沖おきで取とったマグロでなくてもブランドとして認定にんていするよう条件じょうけんを緩和かんわしたりと、混乱こんらんが続つづいている。日本にっぽん随一ずいいちのブランドに今いま、何なにが起おきているのか。
日本にっぽんが誇ほこる代表だいひょう的てきな食しょく文化ぶんかのすし。回転かいてんずしも含ふくめて、日本人にっぽんじんだけでなくインバウンド(訪日ほうにち客きゃく)からも大人気だいにんきだ。今いま、注目ちゅうもくを集あつめているのが冷凍れいとうのすし。解凍かいとう後ごもネタやシャリもおいしく味あじわえるとあって、人気にんきが高たかまりそうだ。
漁師りょうしの減少げんしょうに歯止はどめを掛かけようと、漁業ぎょぎょう者しゃの求人きゅうじんサイト「漁師りょうし.jp」の運営うんえいや漁師りょうしの育成いくせい活動かつどうなどを行おこなう「全国ぜんこく漁業ぎょぎょう就業しゅうぎょう者しゃ確保かくほ育成いくせいセンター」は昨年さくねん春はるから、パワーハラスメント対策たいさくを求人きゅうじんの条件じょうけんに盛もり込こんでいる。少すこしずつ認知にんちされ始はじめ、新人しんじん漁師りょうしの定着ていちゃくに期待きたいが高たかまっている。
近年きんねんはサンマをはじめとする魚さかなが「不漁ふりょうで値段ねだんが高たかい」という声こえが目立めだつが、日本にっぽんの津々浦々つつうらうらの漁港ぎょこうで水揚みずあげされる魚さかなを見みてみると、利用りようされずに見過みすごされている魚さかなが多おおいことに気付きづく。輸入ゆにゅう魚ぎょが台頭たいとうしている中なか、国産こくさん魚ぎょの利用りようを今いま一いち度ど考かんがえなければいけない時期じきに来きている。
回転かいてんずしなどでおなじみのサーモンの人気にんきが、一層いっそう高たかまっている。主しゅ産地さんちのノルウェーでは、沿岸えんがんでの養殖ようしょくを中心ちゅうしんに活発かっぱつに生産せいさんされ、昨年さくねんは日本にっぽんへの輸出ゆしゅつも過去かこ最高さいこうに。一部いちぶの業者ぎょうしゃは、イクラの生産せいさんにも乗のり出だしたといい、期待きたいが膨ふくらんでいる。
サンマやサケの不漁ふりょうが続つづく中なか、旬しゅんを迎むかえたノルウェー産さんのサバの人気にんきが高たかまっている。国産こくさんサバの大半たいはんが小型こがたで脂あぶらが少すくないのに対たいし、大型おおがたで脂あぶらが乗のった上質じょうしつなサバの漁獲ぎょかくが続つづく。冷凍れいとうものだけでなく、昨年さくねんからは生なまサバも空輸くうゆされ、今いまや国産こくさん以上いじょうに日本にっぽんで消費しょうひされている。
秋あきの味覚みかく・サンマのシーズンが到来とうらいした。近年きんねんは不漁ふりょう続つづきで水揚みずあげが少すくなく、細ほそくて小ちいさい割わりに値段ねだんも高たかい。脂あぶらが乗のったおいしい塩焼しおやきをなかなか食たべられない。いつになったら漁りょうが回復かいふくするのか。資源しげん研究けんきゅう者しゃにも、不漁ふりょうの直接的ちょくせつてきな要因よういんは分わかっていない。こうした中なか、「イワシが不漁ふりょうになればサンマが増ふえるかもしれない」との見方みかたもある。
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