日本にっぽん

家庭かてい犬けん

紀元前きげんぜんの古ふるくからいた中型ちゅうがた犬けんが祖先そせんで、紀州きしゅう地方ちほう　（和歌山わかやま県けん、三重みえ県けん）の山岳さんがく地帯ちたいで作出さくしゅつ固定こていされた。当初とうしょは斑むら毛げや有色ゆうしょく（赤あか、胡麻ごま、虎とら）被ひ毛けが多おおくみられたが、1934年ねんに毛色けいろに関かんする統一とういつが図はかられた結果けっか、1945年ねん以降いこうは斑むら毛げは見受みうけられないようになった。現在げんざいでは白色はくしょく被ひ毛けの多おおいことが特徴とくちょうである。猪いのししを主おもとした獣しし猟犬りょうけんで、一時いちじは鹿しか狩かりにも用もちいられた。その地方ちほう名めいが犬いぬ種しゅ名めいとなった。1934年ねんに天然記念物てんねんきねんぶつの指定していを受うけている。

均整きんせいの取とれた筋肉きんにくの良よく発達はったつした中型ちゅうがた犬けんで、立たち耳みみと巻まき尾おまたは差さし尾おである。頑健がんけんな骨格こっかくで、よく引ひき締しまっている。

大変たいへん忍耐にんたい強つよく、素朴そぼく感かんの中なかに、気品きひんと精悍せいかんさを有ゆうしている。性格せいかくは忠実ちゅうじつ、従順じゅうじゅんで、警戒けいかい心しんに富とむ。

白しろ、赤あか、胡麻ごま。