「神谷かみや浩史こうじ・小野おの大輔だいすけのDear Girl～Stories～」13th主題歌しゅだいかCD「土曜日どようびの靴音くつおと」について神谷かみや浩史こうじ、小野おの大輔だいすけに聞きく！

神谷かみや　そもそもコンセプトとして、毎回まいかいこんな感かんじの曲きょくという方向ほうこう性せいを決きめるんです。今回こんかい決きめた方向ほうこう性せいとしては、70年代ねんだい、80年代ねんだいの雰囲気ふんいき。最近さいきん割わりとAメロ、Bメロ、サビみたいな感かんじのわかりやすい構成こうせいの曲まがっていうのがあんまり好このまれない風潮ふうちょうがあるという記事きじを読よんだことがあるんですが、でもやっぱりAメロ、Bメロ、サビみたいな感かんじで、70年代ねんだいのシティ・ポップみたいな雰囲気ふんいきがいいなあっていうことをお願ねがいしたんです。
あと、僕ぼくからのもう1個いっこのお願ねがいで、女性じょせいのコーラスを入いれたいということはお伝つたえしたんですよ。できれば女性じょせいボーカルも僕ぼくと小野おのくんのボーカルに負まけない感かんじで、同おなじくらいの目立めだち方かたというか、響ひびき方かたをしてくれる人ひとがいいなあと。そんな中なかで、たまたまスタジオで高垣たかがき彩あや陽ひさんに会あって、この人ひとだって思おもったんです。もともと彼女かのじょは声楽せいがくも学まなんでいて、歌うたがすごく上手じょうずで、クラシックな歌うたい方かたもできて、音楽おんがくの才能さいのうもずば抜ぬけているっていうところもあって。なおかつ、妹いもうとの裕ひろし野のさんが作詞さくし家かとして、この番組ばんぐみに参加さんかしているという部分ぶぶんもあって。高垣たかがき家かと縁えんがあったんですよね。だからこれはきっと高垣たかがき彩あや陽ようさんがコーラスを引ひき受うけてくれたら、とても素敵すてきな作品さくひんになるに違ちがいないと思おもって。そこまでが僕ぼくの中なかの構想こうそうだったんですね。
それをディレクターの竹内たけうちさんに相談そうだんさせていただきながら進すすめていって、できたのが「土曜日どようびの靴音くつおと」という曲きょくです。まさに僕ぼくが思おもい描えがいているような、土曜日どようびの夜よるにこの曲きょくが流ながれてきたら、ああ、週末しゅうまつなんだなというものが感かんじ取とれる曲きょくになりました。この曲きょくを聞きくと、週末しゅうまつ、明日あしたはお休やすみ、もちろんラジオを関西かんさい方面ほうめんで聞きいていらっしゃる方ほうは明日あしたは月曜日げつようびになってしまうんですけれども、特別とくべつな週末しゅうまつな感かんじがするんですよ。明日あしたから日常にちじょうが始はじまる、みたいな感かんじじゃなくて、明日あしたはおやすみで、特別とくべつな1日にちが始はじまる、そういう前日ぜんじつの夜よる、みたいな空気くうきがこの曲きょくには流ながれているなあと思おもっています。

 

小野おの　そうですね。神谷かみやさんの好すきな音楽おんがくというのが明確めいかくにあって。こういうのにしようと思おもうんだ、というのを聞きいた時ときに、僕ぼくはすぐにわかったんです。昭和しょうわのバラエティ番組ばんぐみだ！って。
中身なかみはとんでもないようなはちゃめちゃな内容ないようのバラエティなんだけども、なんかこう、おしゃれなシティ・ポップが流ながれていた感かんじがあるんですよ。この番組ばんぐみもね、ザッツ・バラエティなので。中身なかみはすごいバカやってるんだけど、とっても綺麗きれいな音楽おんがくで始はじまるって、めちゃくちゃいいなって思おもいました。
令れい和やわなんですけど、令れい和わに昭和しょうわを持もってくるっていうのは、やっぱり新あたらしいですよね。もちろん、昭和しょうわのまんま持もってくるんじゃなくて、令れい和わならではの新あたらしい感覚かんかくをミックスして、今いまにもう一回いっかいリバイバルする。でも多分たぶん、新あたらしいリスナーさんとかは、聴きいてもそういう感覚かんかくはないと思おもうんですよね。古ふるいっていう感覚かんかくはない。

小野おの　でも僕ぼくたちはちょっと懐なつかしいし、なんだったら、昔むかし聞きいていた好すきな音楽おんがく。番組ばんぐみでも僕ぼくとか神谷かみやさんが少年しょうねんだったり、学生がくせいだった時代じだいに見みたり聞きいたりしていたことを結構けっこう言いうんですよ。リスナーさんはわかんないだろうなって思おもいながら。
でも面白おもしろいものは面白おもしろいし、なんだったら、ラジオを聴きいて、今いまは検索けんさくすれば、それがどういうものであるのかすぐに出でてくるので。何なにを言いっているのかを調しらべてもらって。ネタの元もとネタを自分じぶんで調しらべて、どんどん知識ちしきを増ふやして面白おもしろがる。そうやって僕ぼくもラジオを聴きいてきたので。
この曲きょくに関かんしても、やっぱり、そういうちょっとした元もとネタもあるから、この曲きょくを聞きいていいなと思おもったら、そこにも思おもいを馳はせてもらって、なんだったら知しってもらって、やっぱりいいなあなんて思おもっていただけたら、一番いちばんいい楽たのしみ方かただと思おもいます。

 

神谷かみや　そうですね。ストーリーとして、オープニングは、土曜日どようびの夜よるにおしゃれして出でかけようよ、帰かえる人ひとたちを背せにして、自分じぶんは楽たのしいところに行いこう、みたいなものがあります。
今いま、コロナ禍かなので、そういうことができにくい世よの中なかになっていますが、以前いぜんはそういうことができたじゃないですか。オープニングは特別とくべつな日ひにおしゃれをして、自分じぶんの好すきなところに出でかけようという内容ないようにして、エンディングの方ほうは辿たどり着ついた先さきのこと。賑にぎやかで自分じぶんの居場所いばしょがあって、顔馴染かおなじみがいて、いつもの店員てんいんさんがいて…というような雰囲気ふんいきの曲きょくになればいいかなって。でも、そこは小しょう洒落しゃれたバーとかではなくて、どっちかっていうとガチャガチャしていて、気軽きがるに楽たのしんでもらえる場所ばしょ。しばらく来きてなかったかもしれないけど、相変あいかわらず自分じぶんの場所ばしょがあって、「お、久ひさしぶり」って。まあ５分ふんもいればまた顔馴染かおなじみと一緒いっしょにその空間くうかんを楽たのしめる、要ようはこの番組ばんぐみってことですね。
学校がっこうを卒業そつぎょうして、就職しゅうしょく活動かつどうをして、社会しゃかい人じんになって、しばらく余裕よゆうがなかったけれども、ちょっと余裕よゆうができたから久ひさしぶりに聴きいてみたら、何なににも変かわっていなかったっていうメールもいただきますけども、僕ぼくらはそういう時間じかんを提供ていきょうするために、毎週まいしゅう30分ふん頑張がんばってるところがあるので、そういうものを曲きょくにしてもらった感かんじです。

小野おの　今いままでのエンディングの中なかでは、「30minutes Shootin’ Star」に勝まさるとも劣おとらない、とびきり賑にぎやかで、とびきり大騒おおさわぎで、理屈りくつ抜ぬきのエンターテインメントを表あらわしている楽曲がっきょくですね。
「WE ARE OPEN」＝“開店かいてん中ちゅう”なんですけど、若わかい子こもお年寄としよりも、僕ぼくたちと同おなじような年としの君きみも、みんな来きなよっていう感かんじです。ラジオって誰だれでも聴きけるものなので。今いまなんてradikoのタイムフリーでいつでも聴きけちゃうし、そういう意味いみでも間口まぐちが広ひろい感かんじはしますよね。歌詞かしで語かたっていることは「いつでも開ひらいているからおいでよ、僕ぼくたちと騒さわごうよ」っていうシンプルな思おもいです。
すごく印象いんしょう的てきだったのはイントロや間奏かんそうで歌うたっているスキャットです。これまでになかった要素ようそで、歌詞かしとは言いえない歌詞かしなんですよね。いわゆるボーカルワークとして、ああいうことができたのが実じつは意外いがいでした。やっぱり僕ぼくら声優せいゆうって、歌うたを歌うたっていると言葉ことばに意味いみを持もたせちゃうんですよ。はっきり歌うたってしまうんです。聴きいた方ほうの感想かんそうで、「すごく歌詞かしを大切たいせつにしていることが伝つたわってきますね」ということをよく言いっていただきますが、逆ぎゃくにいうとおざなりに歌うたえないんです。音楽おんがくとしてなかなか到達とうたつできなかった部分ぶぶんがある。自分じぶんが特とくにそうだったんですけど、今回こんかいやってみたらできちゃました（笑）。ボーカルとしての可能かのう性せいを感かんじて、歌うたい手てとしては楽たのしかったし、初はじめてのスキルを使つかった感覚かんかくが嬉うれしかったです。

小野おの　そうですね。音楽おんがく的てきな表現ひょうげんというか。スイングしている部分ぶぶんもありますし、歌うたってて気持きもちいい曲きょくですね

神谷かみや　スキャットの部分ぶぶんに関かんしてはその通とおりだなと思おもいます。僕ぼくらが歌詞かしを大切たいせつにしたがるのは性質せいしつなので仕方しかたないのですが、今回こんかい、歌詞かしの方ほうは難航なんこうしました。
いろんな方ほうにお願ねがいして、新あたらしい才能さいのうも入はいってきている中なかで、古屋こや真しんさんが２曲きょくともコンペを勝かち取とるという偉業いぎょうを成なし遂とげました。やっぱり頭あたま一ひとつ抜ぬけてたんですよね。何なにが他たの方ほうと決定的けっていてきに違ちがったかというと、ネガティブな歌詞かしが一いち個こも入はいってなかったんですよ。今こんこんなご時世じせいですし、悲かなしいことは忘わすれて、とか、辛つらいことは忘わすれて、とか、明日あしたのことは忘わすれて、とか、辛つらい過去かこを捨すてて、とか、なんかそういうちょっとネガティブな要素ようそをはらみつつ、でも楽たのしいことしようよ、みたいな内容ないようのものが多おおかったんです。
ところが古屋こやさんの書かいてきた詞しは、「土曜日どようびの靴音くつおと」も「WE ARE OPEN」も、両方りょうほうともポジティブな単語たんごで埋うめ尽つくされていたんです。よくこんな詞しが書かけるなあって。特とくに「土曜日どようびの靴音くつおと」は夜よる、帰かえる人ひとの波なみをかき分わけて、おしゃれして楽たのしいところに出でかけようという内容ないようにしてください、と伝つたえたんですね。そうなってくると当然とうぜんテクニックとしてネガの要素ようそが入はいりやすい。古屋こやさんの歌詞かしはいいなあと思おもっていたら、気きづいたんですよ。古屋こやさんの歌詞かしだけ、1個いっこもネガな要素ようそがなかったんです。それが決きめ手てになりましたね。

TVアニメ「ぼのぼの」主題歌しゅだいか「ぼのぼのロックンロール」について聞きく

「Merry XXXmas」は、MASOCHISTIC ONO BANDデビュー6.9周年しゅうねん記念きねんミニアルバム「6.9」に収録しゅうろく！

（TVアニメ「ぼのぼの」主題歌しゅだいか候補こうほだった「Punishment is Reward」」も）

DGS番組ばんぐみ15年ねん目めの番組ばんぐみ主題歌しゅだいか「土曜日どようびの靴音くつおと」「WE ARE OPEN」そして、TVアニメ「ぼのぼの」主題歌しゅだいか「ぼのぼのロックンロール」は全国ぜんこくのアニメイト、文化放送ぶんかほうそうインターネット通販つうはんサイトA&Gショップでの取とり扱あつかいとなります。ぜひ、購入こうにゅうしてき込きこんでください。

 

なお、「土曜日どようびの靴音くつおと」ジャケット撮影さつえいメイキング映像えいぞうを、DGSのニコニコチャンネル「DGSチャンネル」にて期間きかん限定げんてい公開こうかい中ちゅうです。月額げつがく550円えんの会員かいいん制せいサイトですが是非ぜひこちらもご覧らんください。