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東京都心域の冬季晴天弱風夜間における温位鉛直分布の経年変化
日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう
2019年度ねんど日本にっぽん地理ちり学会がっかい秋季しゅうき学術がくじゅつ大会たいかい
セッションID: 107
会議かいぎ情報じょうほう

発表はっぴょう要旨ようし
東京とうきょうこころいき冬季とうき晴天せいてんじゃくふう夜間やかんにおけるゆたか鉛直えんちょく分布ぶんぷ経年けいねん変化へんか
*中島なかじま にじ常松つねまつ てんたかし高橋たかはし 日出男ひでお
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はれよるには一般いっぱん放射ほうしゃ冷却れいきゃくによって接地せっち逆転ぎゃくてんそう形成けいせいされるが,都市としいきでは建物たてもの地表ちひょうめんによる鉛直えんちょく混合こんごう加熱かねつ影響えいきょうにより,明瞭めいりょう接地せっち逆転ぎゃくてんそう形成けいせいされにくく,混合こんごうそう形成けいせいされる.数値すうちモデルによって建築けんちくぶつ高層こうそうなど都市としによる境界きょうかいそうへの影響えいきょう指摘してきされているが (たとえばMartilli 2002),観測かんそく結果けっかもとづく議論ぎろんとぼしい.東京とうきょうタワーでは高度こうどべつ気温きおん長期間ちょうきかん観測かんそくしており,都心としんにおける温度おんど鉛直えんちょく構造こうぞう理解りかいするうえで有用ゆうようであるとかんがえられる (中島なかじまほか 2018).ほん研究けんきゅうでは1991年度ねんどから2016年度ねんど東京とうきょうタワーの高度こうどべつ気温きおん観測かんそく(4高度こうど:4, 64, 169, 250 m)をもちいることで,東京とうきょうこころいき冬季とうき晴天せいてんじゃくふう夜間やかんにおけるゆたか鉛直えんちょく分布ぶんぷ経年けいねん変化へんか解析かいせきした.

日没にちぼつ直後ちょくご(18)はいずれの年代ねんだい地上ちじょうから高度こうど250 mまで接地せっちそう中立ちゅうりつちかい.一方いっぽうで,にち出前でまえよく)の鉛直えんちょくぬるくらいかたぶけせいしめ安定あんていであるが,安定あんてい低下ていか傾向けいこうにあり,より中立ちゅうりつちかゆたか鉛直えんちょく分布ぶんぷ形成けいせいされやすくなったとかんがえられた.

日没にちぼつ直後ちょくご安定あんてい中立ちゅうりつちかいことに着目ちゃくもくし,日没にちぼつ直後ちょくごにち出前でまえゆたか算出さんしゅつした.1990年代ねんだい比較ひかくして2006ねん以降いこう下層かそうでは日没にちぼつ直後ちょくごぬるくらい低下ていかちいさくなる傾向けいこうにある.一方いっぽうで,上層じょうそうぬるくらい低下ていかりょうは2006ねん以降いこうのほうがわずかにおおきい.この傾向けいこう年々ねんねんによる経年けいねん変化へんかからもみとめられた.上層じょうそうにおけるゆたか低下ていかりょう増加ぞうか建築けんちくぶつ高層こうそうともな鉛直えんちょく混合こんごう促進そくしんによる寄与きよ示唆しさされた.

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