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ダイヤフラムポンプの導入による一般実験系排水への揮発性有機化合物の流出防止に向けた取り組み
環境かんきょう安全あんぜん
Online ISSN : 2186-3725
Print ISSN : 1884-4375
ISSN-L : 1884-4375
報告ほうこく
ダイヤフラムポンプの導入どうにゅうによる一般いっぱん実験じっけんけい排水はいすいへの揮発きはつせい有機ゆうき化合かごうぶつ流出りゅうしゅつ防止ぼうしけた
大野おおの 正貴まさたか坂下さかした 英樹ひでき八木やぎ 万里子まりこ西嶋にしじま わたる
著者ちょしゃ情報じょうほう
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2017 ねん 8 かん 3 ごう p. 149-154

詳細しょうさい
抄録しょうろく

広島大学ひろしまだいがく東広島ひがしひろしまキャンパスは、だい規模きぼみずさい利用りようシステムをゆうする数少かずすくない大学だいがくひとつであり、多量たりょう発生はっせいする実験じっけん使用しようした器具きぐ洗浄せんじょう排水はいすいである一般いっぱん実験じっけんけい排水はいすい環境かんきょう安全あんぜんセンターで浄化じょうかされたのちさい利用りようすいちゅうすい)として学内がくないのトイレのフラッシングすいとうさい利用りようされている。ちゅうすい水質すいしつ適正てきせい維持いじするためには、有害ゆうがい物質ぶっしつとうふく実験じっけん廃液はいえき研究けんきゅうしつない確実かくじつ貯留ちょりゅうし、一般いっぱん実験じっけんけいながしにながさないことが必要ひつようであるが、溶媒ようばいとめ目的もくてきでアスピレーターとう水流すいりゅうポンプが依然いぜんとして利用りようされ、一般いっぱん実験じっけんけい排水はいすい溶媒ようばい混入こんにゅうするという実態じったいがあった。そこで広島ひろしま大学だいがくでは、一般いっぱん実験じっけんけい排水はいすい処理しょりさい利用りよう施設しせつへの揮発きはつせい有機ゆうき化合かごうぶつ混入こんにゅう防止ぼうしのため、水流すいりゅうポンプのダイヤフラムポンプへのえを研究けんきゅうしゃ自主じしゅてきすすめるだけでなく、2009年度ねんど全学ぜんがく経費けいひもちいて実施じっしした。すべての水流すいりゅうポンプのえはおこなえなかったが、使用しようりょうおおいポンプを優先ゆうせんてきえ、その効果こうか一般いっぱん実験じっけんけい排水はいすいおよび処理しょりすいにおける揮発きはつせい有機ゆうき化合かごうぶつ濃度のうどの2003年度ねんどから2016年度ねんどの14年間ねんかんのモニタリング結果けっかから検証けんしょうした。流入りゅうにゅう水中すいちゅうのベンゼン、クロロホルム、およびジクロロメタンの濃度のうどはポンプまえで1.2~459.0μみゅーg/L、0.2~3128.0μみゅーg/L、および0.1~4131.3μみゅーg/Lであったが、ポンプの導入どうにゅう完了かんりょうした2010年度ねんど以降いこう(2013年度ねんどまで)< 0.1μみゅーg/L、1.0~77.0μみゅーg/L、および0.2~520.0μみゅーg/L まで大幅おおはば低減ていげんした。処理しょり水中すいちゅうのこれらの濃度のうどについても、ポンプの導入どうにゅうまえ最大さいだい7.7μみゅーg/L、137.8μみゅーg/L、および212.3μみゅーg/Lであったが、ポンプ導入どうにゅう< 0.1μみゅーg/L、18.0μみゅーg/L、および11.0μみゅーg/Lまで低減ていげんした。2009年度ねんど実施じっしした施策しさく効果こうかてきはたらいたとかんがえられる。

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© 2017 Academic Consociation of Environmental Safety and Waste Management,Japan
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