入力にゅうりょく信号しんごうにPink-TSP信号しんごうを使用しようした動的どうてき歪いびつ測定そくてい法ほうについて検討けんとうした。これは,特定とくていの周波数しゅうはすう帯域たいいきだけを消去しょうきょしたPink-TSP信号しんごうをスピーカへ加くわえ,消去しょうきょ帯域たいいき内ないに発生はっせいした成分せいぶんを歪ひずみとして測定そくていするという手法しゅほうである。まず,本ほん方式ほうしきを用もちいて最低さいてい共振きょうしん周波数しゅうはすうの異ことなる二ふたつの小型こがたスピーカを測定そくていした。次つぎに,2次じ,3次じの非線形ひせんけい特性とくせいを持もつ単一たんいつ共振きょうしん回路かいろを用もちいてシミュレーションを行おこない,Q値ね,非線形ひせんけい項こう,入力にゅうりょく信号しんごうレベルに対たいする歪ひずみ特性とくせいの変化へんかを観察かんさつした。測定そくていから,本ほん方式ほうしきを用もちいることで歪いびつ特性とくせいの違ちがいが観察かんさつ可能かのうであること,シミュレーションから最低さいてい共振きょうしん周波数しゅうはすう付近ふきんの特性とくせいが歪いびつ特性とくせいに大おおきく影響えいきょうしていることを確認かくにんした。