本論ほんろんでは，点字てんじ文字もじ列れつに空そらマスを追加ついかすることで，鏡かがみ像ぞう関係かんけいを直感ちょっかん的てきに理解りかいできると仮定かていし，点字てんじマス数すう(b)に対たいする推奨すいしょう追加ついか空そらマス数すう(z)を考察こうさつした．1-10マスの点字てんじに，1-10の空そらマスを追加ついかした3DCGを作成さくせいした．25名めいの被験者ひけんしゃにより主観しゅかん的てき評価ひょうかが行おこなわれた．その結果けっかを元もとに，点字てんじマス数すうに対たいする推奨すいしょう追加ついか空そらマス数すうを求もとめる式しきを算出さんしゅつし，点字てんじマス数すうが1-10の点字てんじ文字もじ列れつに対たいする推奨すいしょう追加ついか空そらマス数すうを定量ていりょう的てきに明あきらかにした．また，点字てんじマス数すうが増加ぞうかするに従したがって，z/b比ひが減少げんしょうしていく傾向けいこうが見受みうけられ，bの増加ぞうかに従したがって一様いちように空そらマスを増加ぞうかさせる必要ひつようはないという事ことが明あきらかになった．一方いっぽうで，z/b比ひにこのような傾向けいこうが見受みうけられた要因よういんの一ひとつとして，実験じっけんの進行しんこうに伴ともなって被験者ひけんしゃに慣なれが生しょうじたことが考かんがえられる．