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  • 飯田いいだ あきら
    情報じょうほう科学かがく技術ぎじゅつ
    2019ねん 69 かん 6 ごう 238-243
    発行はっこう: 2019/06/01
    公開こうかい: 2019/06/01
    ジャーナル フリー

    OpenStreetMapとは,ぜん世界せかい対象たいしょうとした自由じゆう地図ちずデータの作成さくせいプロジェクトである。OpenStreetMapプロジェクトは,だれでも参加さんかすることができ,だれでも利用りようができる自由じゆう地理ちり空間くうかん情報じょうほう作成さくせい配布はいふおこなうプラットフォームとして,世界せかい各地かくち地図ちず編集へんしゅうしゃのコミュニティをし,2019ねん現在げんざい成長せいちょうつづけている。本稿ほんこうでは,2019ねん時点じてんのOpenStreetMapについて,コミュニティの形成けいせい関連かんれんする企業きぎょう団体だんたいによるエコシステムの形成けいせい,それらによる活動かつどう状況じょうきょうなど複数ふくすう観点かんてんから記述きじゅつすることにより,その状況じょうきょう解説かいせつすることをこころみる。

  • あずま 修作しゅうさく
    情報じょうほう管理かんり
    2013ねん 56 かん 3 ごう 140-147
    発行はっこう: 2013/06/01
    公開こうかい: 2013/06/01
    ジャーナル フリー HTML
    本稿ほんこうでは,OpenStreetMap Foundation Japanの事務じむきょくとして,そのライセンスのえにった筆者ひっしゃ経験けいけんをもとに,政府せいふデータを公開こうかいしようとするオープンガバメントのうごきともからめて,オープンデータに設定せっていすべきライセンスについて考察こうさつする。
  • 瀬戸せと 寿一ひさいち
    農村のうそん計画けいかく学会がっかい
    2020ねん 38 かん 4 ごう 460-463
    発行はっこう: 2020/03/30
    公開こうかい: 2021/03/30
    ジャーナル フリー
  • その3「うごきのはやかった JAXA と Bing, 許可きょかがでなかった Google」
    古橋ふるはし 大地だいち
    日本にっぽんリモートセンシング学会がっかい
    2011ねん 31 かん 5 ごう 503-504
    発行はっこう: 2011/11/21
    公開こうかい: 2012/07/04
    ジャーナル フリー
  • 小林こばやし 健一郎けんいちろう, せんさと ちょく, 丸山まるやま みつる, 木村きむら けいたすく, 浜中はまなか 俊行としゆき, Bae Chang Yeon, はじめ 凡淞
    土木どぼく学会がっかいろん文集ぶんしゅうB1(みず工学こうがく
    2019ねん 75 かん 2 ごう I_1345-I_1350
    発行はっこう: 2019ねん
    公開こうかい: 2020/11/16
    ジャーナル フリー

     本稿ほんこうでは2016ねん12月21にち実施じっしされた津波つなみ対象たいしょうとした兵庫ひょうご県立けんりつ芦屋あしや高等こうとう学校がっこう全校ぜんこう生徒せいと1000めいによる避難ひなん訓練くんれんをGPSで記録きろくし,分析ぶんせきした結果けっか最初さいしょしめす.避難ひなん訓練くんれん海抜かいばつ3.9mにある芦屋あしや高校こうこう全校ぜんこう生徒せいと北側きたがわ海抜かいばつ20mラインにあるJR芦屋あしやえき以北いほくに110ふん以内いない避難ひなんさせるために実施じっしされた.つぎ避難ひなん行動こうどうのGPSログと,今回こんかい構築こうちくしたマルチエージェント避難ひなんモデルとの比較ひかくおこない,その結果けっか分析ぶんせきした.本稿ほんこうではより精度せいどたか避難ひなんモデルを構築こうちくするために,あらたにファジィ推論すいろんもちいて速度そくどしき定義ていぎしたところ,再現さいげん精度せいどがった.

  • *瀬戸せと 寿一ひさいち
    日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう
    2023ねん 2023s まき S406
    発行はっこう: 2023ねん
    公開こうかい: 2023/04/06
    会議かいぎろく要旨ようししゅう フリー

    1.はじめに

     地図ちず製作せいさく地理ちり空間くうかん情報処理じょうほうしょりかかわるあたらしい手法しゅほう提案ていあんとウェブの進展しんてんつうじて,多様たよう人々ひとびとによる地理ちりてき知識ちしき生成せいせいきょうはたらけ技術ぎじゅつてき容易よういになった.とくに2000年代ねんだい後半こうはんから本格ほんかくした「ボランティア地理ちり情報じょうほう(VGI)」では,従来じゅうらい地図ちず作製さくせいかかわるよりもはるかにおおくの市民しみんが,みずからの地理ちりてき経験けいけん知識ちしきを,様々さまざま手段しゅだんでデジタル地図ちず集約しゅうやくするあたらしい市民しみん参加さんか潮流ちょうりゅうともなった(瀬戸せと, 2021).

     この背景はいけいには,多種たしゅ多様たよう地図ちず(マッピング)手法しゅほうがウェブサービスとしてオープンに整備せいびされたことで,地図ちず表現ひょうげん容易よういにし,その成果せいかをSNSとう共有きょうゆうするようになったてんおおきい.他方たほう,マッピングの成果せいかぶつ地図ちずかいした社会しゃかいてき影響えいきょうりょく評価ひょうかは,デジタル地図ちずそのものやツールが多様たようしており,その実態じったいがつかみにくいことから定量ていりょうてきにはかならずしも容易よういではなく,「地図ちず民主みんしゅ」をめぐる議論ぎろん注目ちゅうもくされている(Haklay, 2013; 瀬戸せと西村にしむら,2021).

     ほん発表はっぴょう目的もくてきは,きょうはたらけマッピングの代表だいひょうてき事例じれいとして様々さまざまなログデータが存在そんざいする

    オープンストリートマップ
    (OSM)を対象たいしょうに,活動かつどう今日きょうてき状況じょうきょう日本にっぽんにおける近年きんねん活動かつどう分析ぶんせきまじえて考察こうさつすることである.

    2.

    オープンストリートマップ
    (OSM)の発展はってん展開てんかい

     2004ねんにイギリスではじまったOSMは,基本きほんてきにはデジタルな世界せかい地図ちず基盤きばんデータをきょうはたらけかつ自主じしゅてき作成さくせい整備せいびするもので,標準ひょうじゅんてき地図ちずスタイルをともなうウェブ地図ちず地図ちずデザイン自体じたい様々さまざま表現ひょうげん方法ほうほう変更へんこう可能かのう)と,統一とういつてきなフォーマットをつうじて,オープンなライセンスをつうじて提供ていきょうされている.OSMの活動かつどうつうじて蓄積ちくせきされた膨大ぼうだいなデータベースは,活動かつどう初期しょきから現在げんざいいたるアーカイブや活動かつどうログとして日々ひびリアルタイムにクラウド環境かんきょう蓄積ちくせきされ,原則げんそくてき目的もくてきわず制限せいげんく,だれでも利用りよう可能かのうである.

     OSMの利用りようしゃすう自体じたい不明ふめいであるが,データの登録とうろく修正しゅうせいとう編集へんしゅうおこなうために必要ひつようなアカウント登録とうろくすうは,2023ねん1がつ時点じてんぜん世界せかい累計るいけいやく1000まんえ,現在げんざいつづけている.活動かつどう初期しょき段階だんかいにはおもに,欧米おうべい中心ちゅうしんとする情報じょうほうボランティアによる編集へんしゅうおおかったが,国際こくさい連合れんごう国際こくさいNGOによる人道じんどう支援しえん災害さいがい対応たいおう活動かつどうでの実践じっせんてき活用かつようや,新興しんこうビジネス企業きぎょうなど組織そしきてきアクターによる参加さんかつうじただい規模きぼなデータ投入とうにゅうやAIとうによるはん自動じどうマッピングの試行しこうさかんになり(Anderson et al., 2019),アジア・アフリカでも活動かつどうひろがっている.グローバルな規模きぼ比較ひかくした場合ばあい地図ちず格差かくさ依然いぜんとしておおきいが,近年きんねんではボランティア市民しみんのみではなく,きょうはたらけする主体しゅたい役割やくわり変化へんかこり,あらたな活動かつどう局面きょくめんむかえていることも近年きんねんおおきな特徴とくちょうである(Schröder-Bergen et. al., 2022).

    3.日本にっぽんにおけるOSMの状況じょうきょう

     日本にっぽんにおけるOSM活動かつどう展開てんかいは,2008ねんごろからボランティアによるコミュニティベースでおこなわれてきたが,東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける人道じんどう支援しえんマッピングがひとつの契機けいきとなった(瀬戸せと,2013).そのもオープンデータ政策せいさくともな自治体じちたいにおける地理ちり空間くうかん情報じょうほう整備せいび提供ていきょうや,デジタル地図ちずもちいた市民しみん活動かつどうひろがりもあいまって継続けいぞくてき活動かつどうとなり,日本にっぽん国内こくない編集へんしゅうした登録とうろくユーザーは2020ねん7がつ時点じてん累計るいけいやく35,000にたっし,日々ひび100ユーザー以上いじょうがコンスタントにOSMの地図ちず編集へんしゅうおこなっている(瀬戸せと, 2022).

     そこで,OSMの編集へんしゅう登録とうろくユーザーによって,いつ・どこで・どのようにおこなわれるかを定量ていりょうてき評価ひょうかするため,「変更へんこうセット(Changeset)」とばれるOSMじょう編集へんしゅうログを要約ようやくしたアーカイブデータと編集へんしゅう内容ないよう汎用はんようてき解析かいせきツール「OSMCha」をもちいて,日本にっぽん過去かこ1年間ねんかん活動かつどうじょうきょう対象たいしょう検討けんとうした.その結果けっか日本にっぽん国内こくないでは1年間ねんかんやく9まんけんつき平均へいきんやく7500けん),うち1ヶ月かげつ以内いない活動かつどうはじめた「New mapper」による編集へんしゅうやく1まん9000けんつき平均へいきんやく1600けん)で,全体ぜんたいで2わり以上いじょうめた.組織そしきてきだい規模きぼ編集へんしゅうは,日本にっぽんのOSM活動かつどうがアジアでも比較的ひかくてきはや段階だんかいおこなわれていたことから実験じっけんてき点在てんざいする程度ていどであることがわかった.実際じっさい編集へんしゅう内容ないよう詳細しょうさい分析ぶんせきすると,そのおおくが既存きそんのデータ入力にゅうりょくがされている都市としけん中心ちゅうしんとする主要しゅよう道路どうろや,地物ちぶつ属性ぞくせい修正しゅうせいなど修正しゅうせい作業さぎょうおおおこなわれている.

    4.おわりに

     オープンなきょうはたらけがたマッピングをとおした地図ちず民主みんしゅたす役割やくわりは,様々さまざま社会しゃかいてき背景はいけい人々ひとびと必要ひつようとする,既存きそん地図ちずでは対象たいしょうがいとなるようなローカルな地理ちりてき知識ちしき共有きょうゆうとく重要じゅうようかんがえられる.したがって,その基礎きそてき資源しげんであるオープンな地理ちり空間くうかん情報じょうほう整備せいび拡充かくじゅうきょうはたらけマッピング概念がいねんさい検討けんとう地域ちいき状況じょうきょうおうじたマッピング評価ひょうか手法しゅほう確立かくりつなど,地理ちり空間くうかん情報じょうほうのデータコモンズをめぐる議論ぎろん必要ひつよう段階だんかいである.

  • -位置いち完全かんぜんせい着目ちゃくもくして-
    金杉かなすぎ ひろし, 瀬戸せと 寿一ひさいち, 関本せきもと 義秀よしひで, 柴崎しばざき 亮介りょうすけ
    GIS-理論りろん応用おうよう
    2019ねん 27 かん 1 ごう 43-48
    発行はっこう: 2019/06/30
    公開こうかい: 2021/06/30
    ジャーナル フリー

    OpenStreetMap (OSM), well-known as one of famous and continuous Volunteered Geographic Information (VGI) activities to establish open geospatial database, has been updated and maintained by a lot of volunteers all over the world day by day. In addition, OSM has attracted various kinds of users due to its worldwide coverage and open license. However, as volunteer mappers have generated or have edited OSM data, data quality such as positional accuracy, completeness and freshness is heterogeneous in different regions. Therefore, it is required and important for OSM users and mappers to evaluate data quality quantitatively and regularly. Especially, in Japan, there are not existing researches dealing with nationwide usability of OSM road data by comparing with other road data. Toward discussing significant criteria of data quality assessment, this paper describes the comparison results between OSM road data and Digital Road Map (DRM), on the perspective of positional difference and area coverage in 1 km grids and city boundaries.

  • 野々垣ののがき すすむ, 西岡にしおか 芳晴よしはる, 川畑かわはた 大作だいさく, 根本ねもと 達也たつや, 北尾きたお かおる
    情報じょうほう地質ちしつ
    2013ねん 24 かん 3 ごう 125-132
    発行はっこう: 2013/09/25
    公開こうかい: 2013/11/15
    ジャーナル フリー
     20まんぶんの1日本にっぽんシームレス地質ちしつ(シームレス地質ちしつ)は,日本にっぽん全域ぜんいき統一とういつ凡例はんれいえがいた地質ちしつである.この地質ちしつは,Open Geospatial Consortiumがさだめた標準ひょうじゅんサービスのひとつであるWeb Map Tile Serviceにより利用りようできる.しかし,WMTSが比較的ひかくてきあたらしい標準ひょうじゅんサービスであるため,シームレス地質ちしつWMTSはまだひろ普及ふきゅうしていない.ほん研究けんきゅう目的もくてき地質ちしつ情報じょうほう活用かつよう促進そくしんするための環境かんきょう整備せいびすることである.本稿ほんこうでは,空間くうかん情報じょうほう科学かがくのためのフリーオープンソースソフトウェア(FOSS4G)をもちいてシームレス地質ちしつWMTSを利用りようする方法ほうほうべた.FOSS4Gにはつぎの4つをもちいた: GDAL Utility Programs (GDAL UPs),Quantum GIS (QGIS),Leaflet,OpenLayers.また,シームレス地質ちしつ利用りよう目的もくてき焦点しょうてんをあて,かくFOSS4Gの特徴とくちょう整理せいりした.GDAL UPsは複数ふくすう範囲はんい・ズームレベルでシームレス地質ちしつ取得しゅとくする場合ばあい役立やくだつ.QGISは,PCじょうのデータやのWebサービスからのデータなど,さまざまな空間くうかん情報じょうほうとシームレス地質ちしつかさねあわせに役立やくだつ.LeafletとOpenLayersは,シームレス地質ちしつ空間くうかん情報じょうほうとも表示ひょうじするWebサイトの構築こうちくや,任意にんい地点ちてんにおけるシームレス地質ちしつ凡例はんれい情報じょうほう検索けんさく役立やくだつ.結論けつろんとして,FOSS4Gをもちいれば,費用ひよう使用しよう制限せいげんとらわれないシームレス地質ちしつ利用りよう可能かのうとなる.また,複数ふくすうのFOSS4Gの併用へいようにより,地質ちしつ情報じょうほう空間くうかん情報じょうほう利用りようした統合とうごう解析かいせき可能かのうとなる.
  • 古橋ふるはし 大地だいち
    日本にっぽんリモートセンシング学会がっかい
    2013ねん 33 かん 4 ごう 331-332
    発行はっこう: 2013/09/20
    公開こうかい: 2014/03/20
    ジャーナル フリー
  • 早川はやかわ 知道ともみち, 伊美いみ ひろしあさ, 伊藤いとう 孝行たかゆき
    日本にっぽん経営けいえいこう学会がっかい論文ろんぶん
    2016ねん 66 かん 4 ごう 317-326
    発行はっこう: 2016ねん
    公開こうかい: 2016/02/16
    ジャーナル フリー
    日本にっぽんのOpenStreetMap(OSM) は活発かっぱつ活動かつどうによりおおくの成果せいかぶつ作成さくせいされているが, 持続じぞく可能かのうなコミュニティとなりおおくの社会しゃかい活動かつどう成果せいかぶつ活用かつようするためには, 様々さまざま課題かだいがある. 本稿ほんこうでは, 日本にっぽんのOSMの現状げんじょう分析ぶんせきおこない, 今後こんご課題かだい明確めいかくにし, 日本にっぽんのコミュニティに問題もんだい提起ていきするための検証けんしょうをした. 最初さいしょに, 成果せいかぶつすう貢献こうけんしゃすうについて日本にっぽんとOSM先進せんしん地域ちいき比較ひかく調査ちょうさ分析ぶんせきし, 日本にっぽんのOSMの現状げんじょう課題かだい明確めいかくにした. つぎに, OSMの品質ひんしつ要素ようそである, 成果せいかぶつつぶについて調査ちょうさした. 調査ちょうさ結果けっか, 貢献こうけんしゃをいかに定着ていちゃくさせるか, さらには, あらたな貢献こうけんしゃをいかにやすのか, が日本にっぽんのOSMコミュニティの課題かだいとなった.
  • *瀬戸せと 寿一ひさいち
    日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう
    2013ねん 2013s まき 813
    発行はっこう: 2013ねん
    公開こうかい: 2013/09/04
    会議かいぎろく要旨ようししゅう フリー
    2000年代ねんだい中盤ちゅうばんより,ICTやWebの普及ふきゅうともない,世界せかいてき規模きぼでユーザー参加さんかがたによる地理ちり空間くうかん情報じょうほうかかわるコンテンツが生成せいせいされるようになった.Goodchild(2007)によれば,これらの現象げんしょうは,「ボランタリー地理ちり情報じょうほう(Volunteered Geographic Information: VGI)」としょうされ,既存きそん地理ちりがくやGIS研究けんきゅうにおける地図ちず地理ちりてき知識ちしきかんする議論ぎろん展開てんかいするものとして,英語えいごけん中心ちゅうしん研究けんきゅうされている. なかでも,
    オープンストリートマップ
    (OpenStreetMap: OSM)は,自由じゆう地図ちず作成さくせいプロジェクトとして,VGI研究けんきゅうにおいて代表だいひょうてき事例じれい位置いちづけられている.OSMでは地上ちじょう中心ちゅうしんとする様々さまざま地物ちぶつ対象たいしょうとした地理ちり空間くうかん情報じょうほうが,ボランティアのによって収集しゅうしゅうされているほか,民間みんかん企業きぎょう国家こっか機関きかんからのGISデータ提供ていきょうすすんでいる.またOSMはOpen Database License(ODbL)を採用さいようすることで,データの複製ふくせいさい配布はいふたいする障壁しょうへきひくくオープンデータの一種いっしゅとして,世界せかいてき位置いち情報じょうほうサービスを提供ていきょうする企業きぎょう(foursquare, Appleなど)において活用かつようされはじめている. ほん研究けんきゅうは,以上いじょう観点かんてんからVGIの代表だいひょうれいである日本にっぽん国内こくないにおけるOSMの地理ちり空間くうかんデータベースや活動かつどうじょうきょう検討けんとうし,今後こんご課題かだいについて議論ぎろんするものである.ほん研究けんきゅうでは,Webじょう公開こうかいされているOSMのデータベースをもとに,日本にっぽんにおけるOSMの地理ちり空間くうかんデータベースの構築こうちくじょうきょうについて検討けんとうする.OSMはPlanet.osmとしょうされるぜん世界せかいのデータセットが.osm(xml)ファイルとしてしゅう1かい提供ていきょうされている.このファイルはぜん世界せかいのデータであるため,320GBを上回うわまわだい容量ようりょうファイルであり,特定とくていくに地域ちいき分析ぶんせきするためにはぜん処理しょり膨大ぼうだい時間じかんようする.したがってほん研究けんきゅうでは,Planet.osmをもとくにべつ加工かこうされたデータ(GEOFABRIK, 2013)を,GISじょう集計しゅうけい可能かのう形式けいしき変換へんかんしたものをもちいた.  OSMの地理ちり空間くうかんデータベースでは,スキーマとしてノード(てん)を基礎きそに,ウェイ(せん)およびエリア(めん)で構成こうせいされている.変換へんかんのデータによれば,ノードはやく8000まん,ウェイはやく600まん道路どうろ地物ちぶつ属性ぞくせい付与ふよされたそう延長えんちょうやく140まんkm),エリアはやく75まんやく39まんkm2)で構成こうせいされている.これらの地図ちずデータベースは,OSMのさだめるライセンス形態けいたいてきするものであるという前提ぜんていのもと,個人こじんによるGPSログ,OSMでの利用りよう許可きょかされている航空こうくう衛星えいせい写真しゃしんおもにMicrosoft Bing),くにおも国土こくど数値すうち情報じょうほう)さらには民間みんかん会社かいしゃおもにYahoo!Japanしゃ)から提供ていきょうされたデータとうもちいてOSMの地図ちず描画びょうがようアプリケーションをかいして入力にゅうりょくされている.したがって,地域ちいきによっては商用しょうよう地図ちずデータベースとして詳細しょうさい地物ちぶつ入力にゅうりょくされる一方いっぽう,ボランティアてき入力にゅうりょくされているデータであるため,要素ようそ精度せいど統一とういつであり,地物ちぶつ属性ぞくせいさだめる要素ようそ(タグ)のあやまりもおおいことがあきらかとなった. OSMでは,登録とうろくユーザーがいつどの地物ちぶつ入力にゅうりょくしたかについてデータベースじょうすべ記録きろくされている.日本にっぽんのOSMデータは,集計しゅうけい結果けっかから2,696ユーザーによって作成さくせいされていることがあきらかとなった.また,日本にっぽんにおけるOSM活動かつどうは,東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける地図ちず作成さくせいを1つの契機けいきとしてられるようになった.したがって,東北とうほく地方ちほうかんするデータ入力にゅうりょく積極せっきょくてきおこなわれ,542ユーザー(日本にっぽん編集へんしゅうしたユーザーのやく2わり)の参加さんか集計しゅうけいよりあきらかとなった. 他方たほう社会しゃかいてき影響えいきょうおおきい出来事できごと契機けいき参加さんかしたユーザーは,かならずしも活動かつどう継続けいぞくする動機どうきたかくない.たとえば東北とうほく地方ちほう編集へんしゅうしたユーザーのうちやく3わりは,やく1週間しゅうかん程度ていど活動かつどう期間きかんかぎられていた.OSMはWebをつうじていつでも自由じゆう編集へんしゅう可能かのうであるゆえに,データベースとしての更新こうしん頻度ひんどたかいという利点りてんがある.しかし,かぎられたユーザーのみで継続けいぞくてき更新こうしんすることは不可能ふかのうであるため,日本にっぽんにおいてこうした活動かつどう継続けいぞくするためには,継続けいぞくして活動かつどうするユーザーの確保かくほ活動かつどう継続けいぞく仕組しくみづくりが重要じゅうようである.
  • じょうさとせい分布ぶんぷもとづく歴史れきしてき土地とち利用りよう景観けいかんのアセスメント
    降籏ふりはた 賢人けんじん, 宮脇みやわき まさる
    都市とし計画けいかくろん文集ぶんしゅう
    2021ねん 56 かん 2 ごう 250-258
    発行はっこう: 2021/10/25
    公開こうかい: 2021/10/25
    ジャーナル オープンアクセス

    じょうさとせい水田すいでん文化ぶんかてき景観けいかんひとつであるが、にな農家のうか負担ふたん増加ぞうかとともに、伊勢いせ湾岸わんがん地域ちいきにおいて水田すいでん圃場ほじょう整備せいび急速きゅうそくおこなわれた。こうした現状げんじょうまえ、伊勢いせ湾岸わんがん地域ちいき歴史れきしてき土地とち利用りよう景観けいかんであるじょうさとせい分布ぶんぷ現況げんきょうのGISをもちいてデータおこない、近年きんねん急速きゅうそく減少げんしょうなかのこされているじょうさとせい分布ぶんぷ顕在けんざいし、その「土地とち利用りよう景観けいかん」をのこしている要因よういん把握はあくすることを目的もくてきとする。本論ほんろんは、GISと航空こうくう写真しゃしんもちいて伊勢いせ湾岸わんがん地域ちいきじょうさとせい分布ぶんぷ分類ぶんるいし、現況げんきょうについて地図ちず作成さくせいして顕在けんざいした。具体ぐたいてきに、1971~1985ねん既往きおう研究けんきゅう調査ちょうさによる分布ぶんぷ範囲はんいのうち、特定とくていしたじょうさとせい現況げんきょう内訳うちわけとして、「圃場ほじょう整備せいびがなされずに、古代こだいじょうさとせい維持いじされているとかんがえられる範囲はんい」は3.9%と非常ひじょうすくなくなっている。一方いっぽう、「圃場ほじょう整備せいびなどがなされたが、じょうさとせい確認かくにんできる範囲はんい」は39.9%となっている。他方たほう、「じょうさとせいうしなわれた範囲はんい」は、既往きおう研究けんきゅうの56.3%となっており、この35年間ねんかん半分はんぶん以上いじょうじょうさとせいが、歴史れきしてき景観けいかん資源しげんとして保護ほごされずに、完全かんぜんうしなわれたことがあきらかになった。

  • 古橋ふるはし 大地だいち, 岩崎いわさき わたるてん, せき 治之はるゆき, 田口たぐち ひとし, 三浦みうら 広志ひろし
    地図ちず
    2011ねん 49 かん Supplement ごう 50-52
    発行はっこう: 2011/08/05
    公開こうかい: 2017/12/25
    ジャーナル フリー
  • *古橋ふるはし 大地だいち
    日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう
    2013ねん 2013s まき S0405
    発行はっこう: 2013ねん
    公開こうかい: 2013/09/04
    会議かいぎろく要旨ようししゅう フリー
    地理ちりがく成果せいか社会しゃかい十分じゅうぶんかされていない一方いっぽうでオープンデータなみせている。民間みんかん企業きぎょうも、民間みんかんくさ組織そしきもこれらの情報じょうほう使つかはじめている。オープンデータの可視かし存在そんざいかんてきているのがOpenStreetMapを代表だいひょうとするオープンな地理ちり空間くうかん情報じょうほうである。地理ちりがく研究けんきゅう成果せいかをオープンデータすることで、社会しゃかい流通りゅうつうする地理ちり空間くうかん情報じょうほう品質ひんしつたかまり、いままで以上いじょう社会しゃかい貢献こうけんできるだろう。そのため課題かだいは、地理ちり学者がくしゃもライセンスを理解りかいして、適切てきせつなライセンスでオープンデータする知識ちしき共有きょうゆうする必要ひつようがある。無闇矢鱈むやみやたらに、「営利えいりのみ許諾きょだく」を乱発らんぱつすると、情報じょうほう流通りゅうつう阻害そがいされ、民間みんかんでの利用りよう限定げんていされるため、改変かいへん禁止きんし、ライセンス変更へんこう禁止きんしなどをわせるかたち制限せいげんれつつも商用しょうよう利用りよう禁止きんしは、よほどの理由りゆうがないかぎ採用さいようすべきではない。
  • その1「2つのソーシャルなチカラ」
    古橋ふるはし 大地だいち
    日本にっぽんリモートセンシング学会がっかい
    2011ねん 31 かん 3 ごう 376-377
    発行はっこう: 2011/07/30
    公開こうかい: 2012/03/13
    ジャーナル フリー
  • -2010ねんにおける東京とうきょう23事例じれいとして-
    *遠藤えんどう ゆうさとる
    日本にっぽん地理ちり学会がっかい発表はっぴょう要旨ようししゅう
    2024ねん 2024s まき 337
    発行はっこう: 2024ねん
    公開こうかい: 2024/04/19
    会議かいぎろく要旨ようししゅう フリー

    Ⅰ ほん研究けんきゅう目的もくてき

     日本にっぽん公共こうきょう交通こうつうは,モータリゼーションの進展しんてんともな利用りようしゃ減少げんしょう市場いちば原理げんり導入どうにゅうするための法令ほうれい改正かいせい,コミュニティバスの導入どうにゅうによる既存きそん公共こうきょう交通こうつうとの競合きょうごう問題もんだいなど,おおくの問題もんだいかかえている.しかし,公共こうきょう交通こうつう整備せいびすることにより,都市としない慢性まんせいてき渋滞じゅうたい解消かいしょう近接きんせつせい社会しゃかいてき公平こうへいせい向上こうじょう温室おんしつ効果こうかガスの削減さくげんなどが期待きたいされている.公共こうきょう交通こうつう充実じゅうじつさせるためには,現在げんざい公共こうきょう交通こうつう近接きんせつせい定量ていりょうてき算出さんしゅつする必要ひつようがあるが,公共こうきょう交通こうつうへの近接きんせつせい定量ていりょうてきかつミクロな空間くうかんスケールで分析ぶんせきすることはデータの制約せいやくなどによりかぎられている.

     そこでほん研究けんきゅうは,Public Transport Accessibility Levels(以下いか,PTAL)の手法しゅほう使用しようして2010ねんにおける東京とうきょう23事例じれいに,公共こうきょう交通こうつうへの近接きんせつせいあきらかにする.研究けんきゅう分析ぶんせき単位たんいは,境界きょうかいなどによりけていない250mメッシュ(8,934メッシュ)である.使用しようしたデータは,国土こくど基盤きばん地図ちず情報じょうほう建築けんちくぶつ国土こくど数値すうち情報じょうほうの2010ねんバス停留所ていりゅうじょ,2011ねんバスルート,

    オープンストリートマップ
    道路どうろ交通こうつう新聞しんぶんしゃの『東京とうきょう時刻じこくひょう2010ねん4がつごう』,総務そうむしょうの2010ねん国勢調査こくせいちょうさ(250mメッシュ)である.

    Ⅱ PTALについて

     ほん研究けんきゅう使用しようするPTALとは,イギリスのロンドン特別とくべつの1つであるハマースミス・アンド・フラム特別とくべつが1992ねん開発かいはつし,2004ねんにロンドン特別とくべつ公共こうきょう交通こうつう管理かんりするロンドン交通こうつうきょく公共こうきょう交通こうつうへアクセスするための標準ひょうじゅんてき計算けいさん方法ほうほうとして採用さいようし,対象たいしょう地点ちてんから一定いってい範囲はんいないにあるバス停ばすていえきまでの所要しょよう時間じかん路線ろせんごとの平均へいきん時間じかんをもとに,対象たいしょう地点ちてんにおける公共こうきょう交通こうつうへの近接きんせつせい定量ていりょうてき評価ひょうかする手法しゅほうである.

    Ⅲ 分析ぶんせき方法ほうほう

     分析ぶんせき方法ほうほうは,Transport for London(2010)にじゅんじて一部いちぶ項目こうもく変更へんこうしてった.分析ぶんせき対象たいしょう地点ちてんは,建築けんちくぶつ重心じゅうしんてんの1,894,129地点ちてんである.対象たいしょうとなるバス停ばすていえきは,建築けんちくぶつ重心じゅうしんてんから道路どうろ距離きょりでそれぞれ300m以内いないと500m以内いないとした.路線ろせんバスの運行うんこう本数ほんすうは,現在げんざいられるデータでは1にち運行うんこう本数ほんすうであるため,複数ふくすう時刻じこくひょうから判断はんだんした時間じかん(6~22:17あいだ)でじょして1あいだ運行うんこう本数ほんすう算出さんしゅつした.鉄道てつどう運行うんこう本数ほんすうは,平日へいじつ土日どにちしゅく正午しょうご中心ちゅうしんとした前後ぜんご2時間じかん(10~14)を対象たいしょう路線ろせん運行うんこう本数ほんすう抽出ちゅうしゅつし,1あいだたりの本数ほんすう算出さんしゅつした.建築けんちくぶつ重心じゅうしんてんごとにPTALのもととなるAccess Index(以下いか,AI)を算出さんしゅつし,250mメッシュごとにAIの平均へいきん算出さんしゅつし,それらのAIをもとにPTALを算出さんしゅつした.

    Ⅳ 研究けんきゅう結果けっか

     東京とうきょう23では,AIはえきえきにつながる道路どうろふくまれるメッシュでたかであり,河川かせんえきからはなれたメッシュや23縁辺えんぺんではひくのメッシュがおお分布ぶんぷしていた.PTALは,えきやその周辺しゅうへんかぎられたメッシュではたかいレベルで分布ぶんぷしているが,それ以外いがいのメッシュのほとんどではひくいレベルとなっていた.これは,路線ろせんバスで運行うんこう時間じかんことなる路線ろせんもすべておな時間じかんで1あいだたりの本数ほんすう算出さんしゅつしていることが影響えいきょうしていると推察すいさつされる.今後こんご東京とうきょう23実態じったいわせた算出さんしゅつ方法ほうほうかんがえて研究けんきゅうすすめていく必要ひつようがある.

    参考さんこう文献ぶんけん

    Transport for London 2010. Assessing transport connectivity in London. https://content.tfl.gov.uk/connectivity-assessment-guide.pdf (last accessed 13 January 2024).

    謝辞しゃじ

     ほん研究けんきゅうは,日本にっぽん学術がくじゅつ振興しんこうかい特別とくべつ研究けんきゅういん奨励しょうれい課題かだい番号ばんごう:23KJ1986)の助成じょせいけた.

  • 目黒めぐろ じゅん
    情報じょうほう管理かんり
    2018ねん 60 かん 11 ごう 779-787
    発行はっこう: 2018/02/01
    公開こうかい: 2018/02/01
    ジャーナル フリー HTML

    「OpenStreetMap」は,オープンデータ地図ちず作製さくせい目的もくてきとした世界せかいてき活動かつどうである。作製さくせいされた地図ちずデータはだれもが無償むしょう自由じゆう利用りようすることができるだけでなく,利用りようしゃ自身じしんもまた地図ちず作製さくせい参加さんかすることもできることから,「地図ちずのWikipedia」ともばれる。また,たん地図ちず画像がぞうとして利用りようできるだけでなく,そのソースデータを入手にゅうしゅしデータ処理しょり可能かのうであることから,企業きぎょう活動かつどう学術がくじゅつてき研究けんきゅうなどその活用かつよう多岐たきにわたる。本稿ほんこうでは,OpenStreetMapの作製さくせいたずさわるコミュニティーの世界せかい各地かくちにおける活動かつどうと,福島ふくしまけん会津若松あいづわかまつにおける整備せいびじょうきょうおよび行政ぎょうせいによる活用かつようについて紹介しょうかいする。

  • *ちょう づけしん, 川合かわい かんひさし
    日本にっぽんデザイン学会がっかい研究けんきゅう発表はっぴょう大会たいかい概要がいようしゅう
    2023ねん 70 かん 9C-04
    発行はっこう: 2023ねん
    公開こうかい: 2023/12/13
    会議かいぎろく要旨ようししゅう フリー

    現代げんだい都市としでは,おおくの人々ひとびと電車でんしゃ地下鉄ちかてつなどの公共こうきょう交通こうつう機関きかん利用りようしている.そのため,たとえば住居じゅうきょさがさいえきからの距離きょりとく重要じゅうよう判断はんだん材料ざいりょうになることがおおい.また,都市とし計画けいかく観点かんてんからも,道路どうろえき位置いちは,その施設しせつ利用りよう可能かのう住民じゅうみんかずや,特定とくていえき利用りよう頻度ひんどといった問題もんだいかんがえるうえ重要じゅうよう指標しひょうとなる.ひとしときせいせんは,空間くうかんネットワークデータベースのあたらしいクエリタイプであり,到達とうたつ可能かのうせい分析ぶんせきおこなうための有用ゆうよう手段しゅだんである.ほん研究けんきゅうでは,えき周辺しゅうへんのカバー範囲はんい表現ひょうげんするために,従来じゅうらい円形えんけいのカバー半径はんけいわりに,実際じっさい道路どうろ距離きょりもとづいてカバーりつ計算けいさんし,可視かしするものである.

  • 世界中せかいじゅう市民しみんがつくる被災ひさい地図ちず
    日本にっぽん地図ちず学会がっかい
    学術がくじゅつ動向どうこう
    2016ねん 21 かん 11 ごう 11_66
    発行はっこう: 2016/11/01
    公開こうかい: 2017/03/03
    ジャーナル フリー
  • 瀬戸せと 寿一ひさいち
    農村のうそん計画けいかく学会がっかい
    2014ねん 33 かん 1 ごう 41-44
    発行はっこう: 2014/06/30
    公開こうかい: 2015/06/30
    ジャーナル フリー
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