進藤 勝久
ジャーナル
フリー
粘着性皮膚保護材カラヤゴム
と
微孔通気性低アレルギー
性粘着材とを
用いた
人工肛門用採便嚢を,
術後半年以上たって
社会復帰しているオストミストに
試用した.11
項目につき0~5
度法でアンケートを
回収した92
名の
耐使用期間は
平均3.2
日/
枚で,
体動によって
剥れることはなかった.
装着法も
極めて
簡単で,
皮膚アレルギー
反応もほとんどなかった.ストマ
周囲皮膚炎の
患者31
名に
用いたところ83.9%に
炎症の
消失~
改善がみられた.
装具の
皮膚感触もよく(90.5%),
総合判定も
平均1.0
度と
極めて
優秀であった.
他の6
社の
製品に
比べても
秀れており,
装具全体の
印象(
効果判定)は
最高であった.
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田村 泰三
ジャーナル
フリー
人工肛門(ストーマ)とその
周囲の
皮膚障害は
非常に
密接な
関係にある.したがってこの
皮膚障害を
最少限にすることができれば,ストーマのアフターケアーはほぼ
成功したといっても
過言ではない.しかし
皮膚障害の
発生原因は
多種多様であり,それぞれの
原因に
対して
予防的,
治療的処置を
講じなければならない.とくにおこりうる
原因に
対する
予防的処置はスキンケアーの
最も
重要なことであるといえる.そのために
カラヤゴム
,バリケアーなど
最近日本においても
普及してきた
皮膚防護剤(スキンバリアー)を
手術直後から
皮膚障害の
予防のために
用いることを
基本的処置とし,さらにそのような
処置をより
効果的に
行なうことができるようなよいストーマを
作成されることがストーマをもって
社会復帰をするための
重要な
因子である.
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田沢 賢次, 田島 健三, 工藤 進英, 阪本 恵子, 羽賀 澄子, 小近 サチヱ, 久島 トシヨ
ジャーナル
フリー
バリケアを
入院患者18
名外来患者6
名に
使用し,ストーマ
管理における
皮膚保護剤として
有効であり,
患者および
看護側にも
好評であった,
著効例は8
例33%で
有効例は16
例67%と
全例に
有効性を
認めた.
カラヤゴム
の
皮膚保護剤を
使用していた
患者で,
軽度の
皮膚炎を
有する
症例に
特にバリケアが
有効性を
示し,
手術直後の
使用例では
全くskin troubleを
認めず
管理可能であった.
小児人工肛門症例の
場合も
接着力の
良好なことや
長期耐用性を
有するなどからおおいに
用いられてよい
皮膚保護剤である.
腸瘻の
場合も
漏洩液の
持続吸引を
併用するなどで
周囲皮膚炎を
早期治癒し
得た.バリケアの
緩衝能力をHC1やNaOHとの
溶液で
検討したところ
カラヤゴム
と
同程度の
性質を
有することが
判明した.
消化酵素のpHを
酸性に
緩衝する
能力を
有することは
酵素活性の
失活を
意味し,
今後腸瘻などにもおおいに
使用されるべきであると
思われた,
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進藤 勝久
ジャーナル
フリー
入院時最初のアプローチ
如何でostomistの
精神構造は
変る.まず
納得のいく
説明と
家族への
協力を
求める.
次にストマ
造設の
場所をきめる.
装具の
選択には
細心の
注意を
払って,その
患者に
最も
合うものを
採用する.
排便法には
自然法,
食餌法,
薬物法,
浣腸法,などがあり,
浣腸法の
最初の
指導は
医師が
行うべきである.
術後すぐに,またストマ
周囲皮膚炎のためにも
粘着性皮膚保護材の
使用がよい.これは
カラヤゴム
系,
合成ゴム
系,CMC
系,
共重合体フィルム
系,などに
分類される.
ostomistにとって
最大の
悩みは
糞臭である.これの
防止策としては
発生源対策,
吸着法,
化学系吸収法,
接触酸化法,
微生物法,
殺菌法,マスキング
法,などがあり,まだ
実用化されていないものもある.
ostomistの
社会復帰率の
向上と
共に
彼等に
対する
医療保障制度も
確立されつつある.
患者の
質問に
応えたり,
診断書を
書く
機会が
多くなってきたので,
現行法の
知識が
必要である.
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ジャーナル
フリー
酒井 順哉, 大山 満
医科器械学
1981
年
51
巻
suppl
号
249-252
発行日: 1981/11/15
公開日: 2021/02/08
ジャーナル
フリー
ジャーナル
フリー
田澤 賢次
ジャーナル
フリー
皮膚保護剤によりストーマ
周囲皮膚管理が
大きく
進歩発展し、これを
起点に
失禁装具や
創傷ドレッシング
材に
著しい
進歩がもたらされた。R.Turnbull
博士がストーマケアにカラヤガムを
応用したのは
偶然であったがストーマ
皮膚障害対策に
苦慮し、
重要な
解決課題となり、カラヤガムの
臨床への
導入というアイデアは
皮膚保護剤を
用いた
皮膚障害発生を
予防するスキンケアへの
道を
拓くことになった。カラヤガムの
特性が
如何に
優れているかの
報告が
第12
回日本消化器外科学会総会(
昭和53
年7
月)において
本邦で
初めて
発表された。
皮膚保護剤のpHが
殆ど3.5~ 5.0の
間にあり、
皮膚表面のpHが5.0ということから
化学的中性と
生理的中性が
存在することを
知ることになり、
化学的中性のシリコン
皮膚保護剤が
臨床から
自然淘汰的に
消失することの
理由が
理解できた。ストーマ
周囲皮膚管理は
予防する
時代になって
久しいが、ここ30
年間のストーマケアを
考えた
時、
皮膚構築に
準じた
生理的機能と
物性的機能の
要件を
満たす
新たなる
挑戦を
今後の
研究に
望みたい。
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岩間 毅夫, 宇都宮 譲二, 今城 真人, 八重樫 寛治, 井上 敏直, 岡村 孝, 沢井 繁男, 東郷 実孝, 市川 敏郎, 藤幡 敏夫, 松尾 聰, 上原 孝一郎, 浜田 節雄, 安田 滋, 平山 廉三, 浅野 献一
ジャーナル
フリー
13
例のloop ileostomyの
経験を
述べた.
潰瘍性大腸炎4
例,
大腸腺腫症9
例であった. 13
例中11
例は,
全結腸切除,
直腸粘膜切除,
回腸肛門吻合術に,
吻合部空置の
目的で
行った.
残り2
例中1
例は
亜全結腸切除,
直腸粘膜切除,
上行結腸肛門吻合術に,
吻合部空置の
目的で
行い,
他の1
例は
中毒性結腸拡張症に
対し,
病変大腸空置の
目的で
行った.
回腸人工肛門作成手技,
閉鎖手技,
合併症時の
手術について
述べ,
装具の
重要性を
指摘した.
術後便の
性状は4
週目で
安定し,
便量は
自然肛門便の
約4
倍となった.
尿量はそれに
伴い
減少した.
術後3, 4
日目にBUNの
軽度上昇をみたものがあったが1
週目以後は
見られなかった.
術後減少した
体重は
徐々に
回復し,
特に
成長期にはるものは
早いことが
示された.
回腸瘻ビランは
術後2
週目が
最も
強く,
患者の
不馴れによるものが
多く,
適切なる
管理により
治癒した.
人工肛門の
陥凹,
脱出が
各1
例に
見られた.イレウスが2
例に
見られたが, loop ileostomyとの
直接の
関連は
見られなかった.
本法により
重篤な
骨盤内感染が
防止され,
罹患大腸の
空置のみでなく,
全結腸切除,
直腸粘膜切除,
回腸肛門吻合術の
吻合部空置の
目的にloop ileostomyは
有効であると
結論された.
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水上 由紀, 太田 かのこ, 畑野 亜貴子, 安田 智美, 八塚 美樹, 小林 祐子, 川西 千恵美, 田澤 賢次, 中林 千代子, 山本 克弥, 竹森 繁, 新井 英樹
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フリー
臨床における
適正選択基準の
手がかりを
得ることを
目的として、
各種皮膚保護剤の
特性と
機能を、pH、
吸湿性、
水耐性、
緩衝作用から
検討した。
対象には、
現在市販されている29
製品(8
社)を
用いた。
各皮膚保護剤のpHは、3.15から6.07に
分布していたが、
各分類(カラヤ
系、CMC
系、
両者混合した
混合系)ごとに
大差はなかった。
吸湿性では、カラヤ
系の
変化が
最も
大きく、
水分吸収性に
富んでいた。
皮膚保護剤をシャーレ
内の
水に
浸し、24
時間後、48
時間後の
面積変化率から
水耐性をみたところ、CMC
系の
変化が
最も
小さく、
形状変化においては、
製品ごとに
特有の
変化が
認められた。
水、
胆汁、
尿に
対する
緩衝作用では、カラヤ
系とCMC
系で
検討した。
胆汁に
対して
両群とも
緩衝能力は
弱い
傾向を
認め、
皮膚保護剤本来のpH
値になるのに24
時間を
要した。
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Vol. 1 No. 9 p. 132
修正箇所:
本文
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横森 欣司, 大植 孝治, 馬場 尚勝, 浅田 京子
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飯田 則利, 上村 哲郎, 甲斐 裕樹
ジャーナル
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脇坂 宗親, 北川 博昭, 佐藤 百合子, 島 秀樹, 佐藤 英章, 中田 幸之介
ジャーナル
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中塘 二三生, 田中 喜代次, 横山 高彬, 前田 如矢
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Effect of different electrodes on bioelectrical impedance values measured by the Selecobioelectrical impedance plethsmograph (SIF-881, Japan) were investigated using 8 adult females (age;35.3±7.6yr, Ht: 156.9±3.8 cm, Wt; 57.1±9.9kg, and hydrodensitometrically determined body fat:29.41±6.0%).
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医療
1981
年
35
巻
Supplement
号
97-100
発行日: 1981/10/01
公開日: 2011/10/19
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酒井 光昭, 石川 成美, 山本 達生, 鬼塚 正孝, 榊原 謙
ジャーナル
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佐藤 寿彦, 長谷川 誠紀, 奥村 好邦, 多久和 輝尚
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庄司 剛, 佐原 寿史, Douglas R. Johnston, Ruediger Hoerbelt, John C. Wain, Stuart L. Houser, Richard S. Lee, David H. Sachs, Joren C. Madsen, James S. Allan
ジャーナル
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金田 浩由紀, 齊藤 幸人, 馬庭 知弘, 南 健一郎, 今村 洋二, Shaf Keshavjee
ジャーナル
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