町長と副町長が不在の状態が続く愛川町は11日、森川絹枝町長からの診断書の提出を受けて吉川進・総務部長を職務代理者に任命する方針を決めた。手続き上、任命は今月下旬の見込み。
町によると、診断書に記された病名は内臓疾患で、当面1カ月の療養が必要とされた。森川町長は4日から、県内の病院に入院して精密検査を受けていた。
職務代理者は町長が病気などで長期に不在となる場合に公務を代行する。通常副町長が就くが、同町では新年度から空席のため、総務部長を充てる。こうしたケースは1956年に現在の愛川町が誕生して以来初めてという。
一方、町議会は11日、全員協議会を臨時招集。町長・副町長の不在を心配する声が町内に広がっているとして町長の健康状態、予算・決裁の対応や影響、町民への説明責任に対して回答を求める申し入れを町側に行った。昨年10月に就任した森川町長は3月24日から「腰痛悪化」のため休暇を取得している。
【神奈川新聞】