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医療用医薬品 : ジクロフェナクナトリウム (ジクロフェナクナトリウムクリーム1%「テイコク」)

医療いりょうよう医薬品いやくひん : ジクロフェナクナトリウム

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医薬品いやくひん情報じょうほう


総称そうしょうめい ジクロフェナクナトリウム
一般いっぱんめい ジクロフェナクナトリウム
欧文おうぶん一般いっぱんめい Diclofenac Sodium
製剤せいざいめい ジクロフェナクナトリウムクリーム
薬効やっこう分類ぶんるいめい けいがわ鎮痛ちんつう消炎しょうえんざい
薬効やっこう分類ぶんるい番号ばんごう 2649
ATCコード D11AX18
KEGG DRUG
D00904 ジクロフェナクナトリウム
KEGG DGROUP
DG01504 ステロイドせいこう炎症えんしょうやく (NSAID)
JAPIC 添付てんぷ文書ぶんしょ(PDF)
この情報じょうほうKEGG データベースにより提供ていきょうされています。
日米にちべい医薬品いやくひん添付てんぷ文書ぶんしょこちらから検索けんさくすることができます。

添付てんぷ文書ぶんしょ情報じょうほう2024ねん2がつ 改訂かいていだい1はん


商品しょうひん情報じょうほう 3.組成そせい性状せいじょう

販売はんばいめい 欧文おうぶん商標しょうひょうめい 製造せいぞう会社かいしゃ YJコード 薬価やっか 規制きせい区分くぶん
ジクロフェナクナトリウムクリーム1%「テイコク」後発こうはつひん Diclofenac Sodium Cream 1%「TEIKOKU」 帝國ていこく製薬せいやく 2649734N1020 3.3えん/g

2. 禁忌きんき

つぎ患者かんじゃには投与とうよしないこと
2.1 ほんざい成分せいぶんたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ
2.2 アスピリン喘息ぜんそくステロイドせい消炎しょうえん鎮痛ちんつうざいとうにより誘発ゆうはつされる喘息ぜんそく発作ほっさまたはその既往きおうれきのある患者かんじゃ重症じゅうしょう喘息ぜんそく発作ほっさ誘発ゆうはつするおそれがある。][9.1.1参照さんしょう

4. 効能こうのうまたは効果こうか

下記かき疾患しっかんならびに症状しょうじょう鎮痛ちんつう消炎しょうえん
変形へんけいせい関節かんせつしょうかた関節かんせつ周囲しゅういえんけん腱鞘炎けんしょうえんけん周囲しゅういえん上腕じょうわんこつじょう顆炎(テニスひじとう)、筋肉きんにくつうすじすじまくせい腰痛ようつうしょうとう)、外傷がいしょう腫脹しゅちょう疼痛とうつう

6. 用法ようほうおよ用量ようりょう

症状しょうじょうにより、適量てきりょうを1にちすうかい患部かんぶ塗擦とさつする。

8. 重要じゅうよう基本きほんてき注意ちゅうい

8.1 消炎しょうえん鎮痛ちんつうざいによる治療ちりょう原因げんいん療法りょうほうではなく対症療法たいしょうりょうほうであることに留意りゅういすること。
8.2 慢性まんせい疾患しっかん変形へんけいせい関節かんせつしょうとう)にたいほんざいもちいる場合ばあいには、薬物やくぶつ療法りょうほう以外いがい療法りょうほう考慮こうりょすること。

9. 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃかんする注意ちゅうい

9.1 合併症がっぺいしょう既往きおうれきとうのある患者かんじゃ
9.1.1 気管支きかんし喘息ぜんそくのある患者かんじゃ(アスピリン喘息ぜんそくまたはその既往きおうれきのある患者かんじゃのぞく)
アスピリン喘息ぜんそくではないことを十分じゅうぶん確認かくにんすること。気管支きかんし喘息ぜんそく患者かんじゃなかにはアスピリン喘息ぜんそく患者かんじゃふくまれている可能かのうせいがあり、それらの患者かんじゃでは重症じゅうしょう喘息ぜんそく発作ほっさ誘発ゆうはつするおそれがある。[2.2参照さんしょう
9.1.2 皮膚ひふ感染かんせんしょうのある患者かんじゃ
感染かんせんともな炎症えんしょうたいしてもちいる場合ばあいには適切てきせつ抗菌こうきんざいまたこうきんざい併用へいようし、観察かんさつ十分じゅうぶんおこな慎重しんちょう使用しようすること。皮膚ひふ感染かんせんしょうあらわせいするおそれがある。
9.5 にん
妊婦にんぷまた妊娠にんしんしている可能かのうせいのある女性じょせいたいしては治療ちりょうじょう有益ゆうえきせい危険きけんせい上回うわまわると判断はんだんされる場合ばあいにのみ使用しようすること。
ステロイドせい消炎しょうえん鎮痛ちんつうざい外皮がいひようざい妊娠にんしん後期こうき女性じょせい使用しようし、胎児たいじ動脈どうみゃくかん収縮しゅうしゅくきたとの報告ほうこくがある。また、シクロオキシゲナーゼ阻害そがいざい経口けいこうざいすわざい)をにん使用しようし、胎児たいじじん機能きのう障害しょうがいおよ尿にょうりょう減少げんしょう、それにともな羊水ようすい過少かしょうしょうきたとの報告ほうこくがある。
9.7 小児しょうにとう
小児しょうにとう対象たいしょうとした臨床りんしょう試験しけん実施じっししていない。

10. 相互そうご作用さよう

10.2 併用へいよう注意ちゅうい
ニューキノロンけい抗菌こうきんざい
レボフロキサシンとう
痙攣けいれんこすおそれがある。痙攣けいれん発現はつげんした場合ばあいには、気道きどう確保かくほし、ジアゼパムのせいちゅうとうおこなう。ニューキノロンけい抗菌こうきんざいのうない抑制よくせいせい神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつであるGABAの受容じゅようたい結合けつごう濃度のうど依存いぞんてき阻害そがいし、あるしゅステロイドせいこう炎症えんしょうざいとの共存きょうぞんではその阻害そがい作用さよう増強ぞうきょうされることが動物どうぶつ報告ほうこくされている。

11. 副作用ふくさよう

11.1 重大じゅうだい副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには使用しよう中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度ひんど不明ふめい
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹じんましん血管けっかん浮腫ふしゅ呼吸こきゅう困難こんなんとう)があらわれることがある。
11.1.2 接触せっしょく皮膚ひふえん頻度ひんど不明ふめい
使用しよう部位ぶい発赤はっせきべにむら発疹はっしん、そうようかん疼痛とうつう皮膚ひふ症状しょうじょうがあらわれ、腫脹しゅちょう浮腫ふしゅ水疱すいほう・びらんとう悪化あっかし、さらに全身ぜんしん拡大かくだいちょうあつしすることがある。
ちゅう)1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうにおける発現はつげん頻度ひんど
11.2 その副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには使用しよう中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
 0.1〜5%未満みまん0.1%未満みまん頻度ひんど不明ふめい
皮膚ひふ皮膚ひふえん、そうようかん発赤はっせき皮膚ひふのあれ、刺激しげきかん水疱すいほう色素しきそ沈着ちんちゃく光線こうせん過敏かびんしょう浮腫ふしゅ腫脹しゅちょう皮膚ひふ剥脱はくだつ

14. 適用てきようじょう注意ちゅうい

14.1 薬剤やくざい使用しよう注意ちゅうい
14.1.1 およ粘膜ねんまく使用しようしないこと。
14.1.2 表皮ひょうひ欠損けっそんしている場合ばあい使用しようすると一時いちじてきにしみる、ヒリヒリかんこすことがあるので使用しようさい注意ちゅういすること。
14.1.3 密封みっぷう包帯ほうたいほう(ODT)での使用しようにより、全身ぜんしんてき投与とうよ経口けいこうざいすわざい)と同様どうよう副作用ふくさよう発現はつげんする可能かのうせいがあるので、密封みっぷう包帯ほうたいほう使用しようしないこと。

16. 薬物やくぶつ動態どうたい

16.1 ちゅう濃度のうど
健康けんこう成人せいじん男子だんしこし背部はいぶに、1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこう2.5g、5g、7.5gをたんかいおよび2.5g、7.5gを反復はんぷくけいがわ適用てきようしたときの血漿けっしょうちゅうジクロフェナク濃度のうどはいずれも、経口けいこうざい25mgたんかい投与とうよくらいちじるしくてい濃度のうどであった1)
16.3 分布ぶんぷ
変形へんけいせい関節かんせつしょう
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうでは、けいがわ適用てきよう直下ちょっか皮下脂肪ひかしぼう筋肉きんにくすべりまくちゅうには、血漿けっしょうちゅうジクロフェナク濃度のうどよりこう濃度のうど検出けんしゅつされた2)
16.5 排泄はいせつ
16.1の試験しけんにおいて、尿にょうちゅう排泄はいせつりつはわずかであった1)
16.6 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃ
16.6.1 高齢こうれいしゃ
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうでは、高齢こうれいしゃどう程度ていどであり、よわい影響えいきょうすくなかった1)
16.8 その
ジクロフェナクナトリウムクリーム1%「テイコク」とボルタレンゲル1%について、健康けんこう成人せいじん男子だんし背部はいぶ皮膚ひふ塗布とふしたときのかくそうないジクロフェナク濃度のうど測定そくていした。られたかくそうないジクロフェナク濃度のうどについて90%信頼しんらい区間くかんほうにて統計とうけい解析かいせきおこなった結果けっか、log(0.80)〜log(1.25)の範囲はんいないであり、りょう製剤せいざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい確認かくにんされた3)

18. 薬効やっこう薬理やくり

18.1 作用さようじょ
酸性さんせいステロイドせい消炎しょうえん鎮痛ちんつうざい作用さようじょは、しゅとしてアラキドンさん代謝たいしゃにおけるシクロオキシゲナーゼの活性かっせい阻害そがいすることにより、炎症えんしょう疼痛とうつうとう関与かんよするプロスタグランジンの合成ごうせい阻害そがいすることとされている。
18.2 こう炎症えんしょう作用さよう
18.2.1 急性きゅうせい炎症えんしょう
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうは、カラゲニンあし蹠浮しゅ(ラット)、紫外線しがいせんべにまだら(モルモット)で、1%インドメタシン軟膏なんこうどう程度ていどこう炎症えんしょう作用さようしめした。また、カラゲニン誘発ゆうはつ炎症えんしょうあしちゅう(ラット)のプロスタグランジンE2さんせい有意ゆうい抑制よくせいした4)
また、ほんざいはラットのカラゲニンあし浮腫ふしゅ抑制よくせい試験しけんにおいて処置しょちぐんおよもとざいぐんたいして有意ゆういこう炎症えんしょう作用さようしめした5)
18.2.2 急性きゅうせい慢性まんせい炎症えんしょう
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうは、マスタードあし蹠浮しゅ(ラット)、ペーパーディスク試験しけん(ラット)、アジュバント関節かんせつえん(ラット)で、1%インドメタシン軟膏なんこうどう程度ていどこう炎症えんしょう作用さようしめした4)
18.3 鎮痛ちんつう作用さよう
1%ジクロフェナクナトリウム軟膏なんこうは、酢酸さくさんライジング疼痛とうつう試験しけん(マウス)、イースト疼痛とうつう試験しけん(ラット)で、1%インドメタシン軟膏なんこうどう程度ていど疼痛とうつう抑制よくせい作用さようしめした4)
また、ほんざいはラットのイースト炎症えんしょうあし疼痛とうつう試験しけんにおいて処置しょちぐんおよもとざいぐんたいして有意ゆうい鎮痛ちんつう作用さようしめした6)

19. 有効ゆうこう成分せいぶんかんする理化学りかがくてき知見ちけん

19.1. ジクロフェナクナトリウム

一般いっぱんてき名称めいしょう ジクロフェナクナトリウム
一般いっぱんてき名称めいしょうおうめい Diclofenac Sodium
化学かがくめい Monosodium 2-(2,6-dichlorophenylamino)phenylacetate
分子ぶんししき C14H10Cl2NNaO2
分子ぶんしりょう 318.13
物理ぶつり化学かがくてき性状せいじょう 白色はくしょくほろ黄白こうはくしょく結晶けっしょうまた結晶けっしょうせい粉末ふんまつである。メタノールまたはエタノール(95)にけやすく、みずまた酢酸さくさん(100)にややけにくく、ジエチルエーテルにほとんどけない。吸湿きゅうしつせいである。
KEGG DRUG D00904

22. 包装ほうそう

250g[25g×10ほん
500g[50g×10ほん

23. 主要しゅよう文献ぶんけん

  1. ヒトにおける成績せいせき(ボルタレンゲル1%:2000ねん1がつ18にち承認しょうにん申請しんせい資料しりょう概要がいようヘ.III)
  2. 吉田よしだひろしほか, 臨床りんしょう医薬いやく, 16 (4), 393-405, (2000)
  3. 帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ 社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけん
  4. 製剤せいざい薬理やくり作用さよう(ボルタレンゲル1%:2000ねん1がつ18にち承認しょうにん申請しんせい資料しりょう概要がいようホ.I)
  5. 帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ 社内しゃない資料しりょうこう炎症えんしょう作用さよう
  6. 帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ 社内しゃない資料しりょう鎮痛ちんつう作用さよう

24. 文献ぶんけん請求せいきゅうさきおよわせさき

文献ぶんけん請求せいきゅうさき
帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ 医薬いやく営業えいぎょう 製品せいひん情報じょうほうしつ
〒103-0024 東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし小舟こぶねまち6ばん6ごう
電話でんわ:0120-189-567
製品せいひん情報じょうほうわせさき
帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ 医薬いやく営業えいぎょう 製品せいひん情報じょうほうしつ
〒103-0024 東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし小舟こぶねまち6ばん6ごう
電話でんわ:0120-189-567

26. 製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃとう

26.1 製造せいぞう販売元はんばいもと
帝國ていこく製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ
香川かがわけんひがしかがわ三本松さんぼんまつ567番地ばんち

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/09/18 はん