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医療用医薬品 : エチゾラム (エチゾラム錠0.25mg「TCK」 他)

医療いりょうよう医薬品いやくひん : エチゾラム

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医薬品いやくひん情報じょうほう


総称そうしょうめい エチゾラム
一般いっぱんめい エチゾラム
欧文おうぶん一般いっぱんめい Etizolam
薬効やっこう分類ぶんるいめい 精神せいしん安定あんていざい
薬効やっこう分類ぶんるい番号ばんごう 1179
ATCコード N05BA19
KEGG DRUG
D01514 エチゾラム
KEGG DGROUP
DG03202 睡眠薬すいみんやく
JAPIC 添付てんぷ文書ぶんしょ(PDF)
この情報じょうほうKEGG データベースにより提供ていきょうされています。
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添付てんぷ文書ぶんしょ情報じょうほう2023ねん11月 改訂かいていだい1はん


商品しょうひん情報じょうほう 3.組成そせい性状せいじょう

販売はんばいめい 欧文おうぶん商標しょうひょうめい 製造せいぞう会社かいしゃ YJコード 薬価やっか 規制きせい区分くぶん
エチゾラムじょう0.25mg「TCK」後発こうはつひん ETIZOLAM Tablets 「TCK」 辰巳たつみ化学かがく 1179025F3100 5.9えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひん
エチゾラムじょう0.5mg「TCK」後発こうはつひん ETIZOLAM Tablets 「TCK」 辰巳たつみ化学かがく 1179025F1280 6.4えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひん
エチゾラムじょう1mg「TCK」後発こうはつひん ETIZOLAM Tablets 「TCK」 辰巳たつみ化学かがく 1179025F2243 9.8えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひん

2. 禁忌きんき

つぎ患者かんじゃには投与とうよしないこと
2.1 急性きゅうせい閉塞へいそくすみかく緑内障りょくないしょう患者かんじゃこうコリン作用さようによりあつ上昇じょうしょうし、症状しょうじょう悪化あっかさせることがある。]
2.2 重症じゅうしょうすじ無力むりょくしょう患者かんじゃすじ弛緩しかん作用さようにより、症状しょうじょう悪化あっかさせるおそれがある。]

4. 効能こうのうまたは効果こうか

神経症しんけいしょうにおける不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつ・神経しんけい衰弱すいじゃく症状しょうじょう睡眠すいみん障害しょうがい
うつびょうにおける不安ふあん緊張きんちょう睡眠すいみん障害しょうがい
心身しんしんしょう高血圧こうけつあつしょう十二指腸じゅうにしちょう潰瘍かいよう)における身体しんたい症候しょうこうならびに不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつ・睡眠すいみん障害しょうがい
統合とうごう失調しっちょうしょうにおける睡眠すいみん障害しょうがい
下記かき疾患しっかんにおける不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつおよびすじ緊張きんちょう
頸椎しょう腰痛ようつうしょうすじ収縮しゅうしゅくせい頭痛ずつう

6. 用法ようほうおよ用量ようりょう

神経症しんけいしょう、うつびょう
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち3mgを3かいけて経口けいこう投与とうよする。
心身しんしんしょう、頸椎しょう腰痛ようつうしょうすじ収縮しゅうしゅくせい頭痛ずつう
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち1.5mgを3かいけて経口けいこう投与とうよする。
睡眠すいみん障害しょうがい
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち1〜3mgを就寝しゅうしんまえに1かい経口けいこう投与とうよする。
なお、いずれの場合ばあい年齢ねんれい症状しょうじょうにより適宜てきぎ増減ぞうげんするが、高齢こうれいしゃには、エチゾラムとして1にち1.5mgまでとする。

8. 重要じゅうよう基本きほんてき注意ちゅうい

8.1 眠気ねむけ注意ちゅういりょく集中しゅうちゅうりょく反射はんしゃ運動うんどう能力のうりょくとう低下ていかこることがあるので、ほんざい投与とうよちゅう患者かんじゃには自動車じどうしゃ運転うんてんとう危険きけんともな機械きかい操作そうさ従事じゅうじさせないように注意ちゅういすること。
8.2 連用れんようにより薬物やくぶつ依存いぞんしょうじることがあるので、漫然まんぜんとした継続けいぞく投与とうよによる長期ちょうき使用しようけること。ほんざい投与とうよ継続けいぞくする場合ばあいには、治療ちりょうじょう必要ひつようせい十分じゅうぶん検討けんとうすること。[11.1.1参照さんしょう

9. 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃかんする注意ちゅうい

9.1 合併症がっぺいしょう既往きおうれきとうのある患者かんじゃ
9.1.1 こころ障害しょうがいのある患者かんじゃ
血圧けつあつ低下ていかがあらわれるおそれがあり、症状しょうじょう悪化あっかにつながるおそれがある。
9.1.2 のう器質きしつてき障害しょうがいのある患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.1.3 衰弱すいじゃく患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.1.4 中等ちゅうとう呼吸こきゅう障害しょうがいまたじゅうあつし呼吸こきゅう障害しょうがい呼吸こきゅう不全ふぜん)のある患者かんじゃ
呼吸こきゅう機能きのう高度こうど低下ていかしている患者かんじゃ投与とうよした場合ばあい炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがある。[11.1.2参照さんしょう
9.2 じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.3 かん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.5 にん
妊婦にんぷまた妊娠にんしんしている可能かのうせいのある女性じょせいには、治療ちりょうじょう有益ゆうえきせい危険きけんせい上回うわまわると判断はんだんされる場合ばあいにのみ投与とうよすること。
9.5.1 動物どうぶつ実験じっけんにより催奇がた作用さよう報告ほうこくされており、また、妊娠にんしんちゅうのベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい(ジアゼパム)の投与とうよけた患者かんじゃなか奇形きけいゆうするとう障害しょうがい出産しゅっさんしたれい対照たいしょうぐん比較ひかくして有意ゆういおおいとの疫学えきがくてき調査ちょうさ報告ほうこくがある。
9.5.2 ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい新生児しんせいじ哺乳ほにゅう困難こんなん嘔吐おうと活動かつどう低下ていかすじ緊張きんちょう低下ていか緊張きんちょう嗜眠しみんかたぶけねむり呼吸こきゅう抑制よくせい呼吸こきゅう、チアノーゼ、えき刺激しげきせい神経しんけい過敏かびんたたかえてい体温たいおんしきみゃくとうこすことが報告ほうこくされている。なお、これらの症状しょうじょうは、離脱りだつ症状しょうじょうあるいは新生児しんせいじ仮死かしとして報告ほうこくされる場合ばあいもある。また、ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい新生児しんせいじ黄疸おうだん増強ぞうきょうこすことが報告ほうこくされている。なお、妊娠にんしん後期こうきほんざい連用れんようしていた患者かんじゃから出生しゅっしょうした新生児しんせいじ血清けっせいCK上昇じょうしょうがあらわれることがある。
9.5.3 分娩ぶんべんまえ連用れんようした場合ばあい出産しゅっさん新生児しんせいじ離脱りだつ症状しょうじょうがあらわれることが、ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい報告ほうこくされている。
9.6 授乳じゅにゅう
授乳じゅにゅうけさせること。ヒト母乳ぼにゅうちゅう移行いこうし、哺乳ほにゅうちゅう体重たいじゅう増加ぞうか不良ふりょうがあらわれることがある。また、のベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい(ジアゼパム)で哺乳ほにゅうちゅう嗜眠しみん体重たいじゅう減少げんしょうとうこすことが報告ほうこくされており、また黄疸おうだん増強ぞうきょうする可能かのうせいがある。
9.7 小児しょうにとう
小児しょうにとう対象たいしょうとした臨床りんしょう試験しけん実施じっししていない。
9.8 高齢こうれいしゃ
少量しょうりょうから投与とうよ開始かいしするなど慎重しんちょう投与とうよすること。運動うんどう失調しっちょうとう副作用ふくさよう発現はつげんしやすい。

10. 相互そうご作用さよう

相互そうご作用さよう序文じょぶん
ほんざいは、きも代謝たいしゃ酵素こうそCYP2C9およびCYP3A4で代謝たいしゃされる。
薬物やくぶつ代謝たいしゃ酵素こうそ用語ようご
CYP2C9
薬物やくぶつ代謝たいしゃ酵素こうそ用語ようご
CYP3A4
10.2 併用へいよう注意ちゅうい
中枢ちゅうすう神経しんけい抑制よくせいざい
フェノチアジン誘導体ゆうどうたい
バルビツールさん誘導体ゆうどうたいとう
眠気ねむけ血圧けつあつ低下ていか運動うんどう失調しっちょう意識いしき障害しょうがいなどをこすおそれがある。中枢ちゅうすう神経しんけい抑制よくせいざいとの併用へいようあいてき増強ぞうきょう作用さようかんがえられる。
MAO阻害そがいざい鎮静ちんせい昏睡こんすい痙攣けいれん発作ほっさ興奮こうふんなどをこすおそれがある。MAO阻害そがいざいほんざいきもでの代謝たいしゃ抑制よくせいし、半減はんげん延長えんちょうし、ちゅう濃度のうど上昇じょうしょうさせるため作用さよう増強ぞうきょうされることがかんがえられる。
フルボキサミンマレインさんしおほんざい用量ようりょう減量げんりょうするなど、注意ちゅういして投与とうよする。フルボキサミンマレインさんしおほんざいきもでの代謝たいしゃ阻害そがいし、ちゅう濃度のうど上昇じょうしょうさせるためほんざい作用さよう増強ぞうきょうされることがある。
アルコール
飲酒いんしゅ
精神せいしん機能きのう知覚ちかく運動うんどう機能きのう低下ていかこすおそれがある。エタノールとほんざいあいてき中枢ちゅうすう抑制よくせい作用さようしめすことがかんがえられる。

11. 副作用ふくさよう

11.1 重大じゅうだい副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.1 依存いぞんせい頻度ひんど不明ふめい
連用れんようにより薬物やくぶつ依存いぞんしょうじることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、用量ようりょうおよ使用しよう期間きかん注意ちゅうい慎重しんちょう投与とうよすること。また、連用れんようちゅうにおける投与とうよりょう急激きゅうげき減少げんしょうないし投与とうよ中止ちゅうしにより、痙攣けいれん発作ほっさ、せんもうたたかえ不眠ふみん不安ふあん幻覚げんかく妄想もうそうとう離脱りだつ症状しょうじょうがあらわれることがあるので、投与とうよ中止ちゅうしする場合ばあいには、徐々じょじょ減量げんりょうするなど慎重しんちょうおこなうこと。[8.2参照さんしょう
11.1.2 呼吸こきゅう抑制よくせい炭酸たんさんガスナルコーシス(いずれも頻度ひんど不明ふめい
呼吸こきゅう機能きのう高度こうど低下ていかしている患者かんじゃ投与とうよした場合ばあい炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがあるので、このような場合ばあいには気道きどう確保かくほし、換気かんきをはかるなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。[9.1.4参照さんしょう
11.1.3 悪性あくせい症候群しょうこうぐん頻度ひんど不明ふめい
ほんざい投与とうよまたこう精神病せいしんびょうやくとうとの併用へいよう、あるいはほんざい急激きゅうげき減量げんりょう中止ちゅうしにより悪性あくせい症候群しょうこうぐんがあらわれることがある。発熱はつねつ強度きょうどすじきょうつよし嚥下えんか困難こんなんしきみゃく血圧けつあつ変動へんどう発汗はっかん白血球はっけっきゅう増加ぞうか血清けっせいCKの上昇じょうしょうとうがあらわれた場合ばあいには、からだ冷却れいきゃく水分すいぶん補給ほきゅうとう全身ぜんしん管理かんりとともに適切てきせつ処置しょちおこなうこと。また、ほん症候群しょうこうぐん発症はっしょうにはミオグロビン尿にょうともなじん機能きのう低下ていかがあらわれることがある。
11.1.4 よこもんすじ融解ゆうかいしょう頻度ひんど不明ふめい
筋肉きんにくつう脱力だつりょくかん血清けっせいCK上昇じょうしょうちゅうおよ尿にょうちゅうミオグロビン上昇じょうしょう特徴とくちょうとするよこもんすじ融解ゆうかいしょうがあらわれることがあるので、このような場合ばあいには、投与とうよ中止ちゅうしし、適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.5 あいだしつせい肺炎はいえん頻度ひんど不明ふめい
発熱はつねつ咳嗽がいそう呼吸こきゅう困難こんなんはいおん異常いじょうねじかみおんとうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしし、すみやかに胸部きょうぶXせんとう検査けんさ実施じっしし、副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい投与とうよとう適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.6 かん機能きのう障害しょうがい黄疸おうだん(いずれも頻度ひんど不明ふめい
かん機能きのう障害しょうがい(AST、ALT、γがんま-GTP、LDH、ALP、ビリルビン上昇じょうしょうとう)、黄疸おうだんがあらわれることがある。
11.2 その副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
 5%以上いじょう0.1〜5%未満みまん0.1%未満みまん頻度ひんど不明ふめい
精神せいしん神経しんけいけい眠気ねむけ(13.2%)、ふらつきめまい、歩行ほこう失調しっちょう頭痛ずつう頭重ずおも言語げんご障害しょうがい不眠ふみん酩酊めいていかん焦燥しょうそう興奮こうふんたたかえ症状しょうじょうきり調節ちょうせつ障害しょうがい健忘けんぼう刺激しげき興奮こうふん錯乱さくらん
呼吸こきゅう呼吸こきゅう困難こんなんかん
循環じゅんかん動悸どうきちくらみ
消化しょうか口渇こうかつ悪心あくしん・嘔気、食欲しょくよく不振ふしん腹部ふくぶ不快ふかいかん腹痛はらいた便秘べんぴ下痢げり嘔吐おうと
過敏かびんしょう発疹はっしん蕁麻疹じんましんべにむら、そうようかん
骨格こっかくすじ倦怠けんたいかん脱力だつりょくかんえき疲労ひろうかんすじ弛緩しかんとうすじ緊張きんちょう低下ていか症状しょうじょう
その発汗はっかん排尿はいにょう障害しょうがい浮腫ふしゅはな乳汁にゅうじゅう分泌ぶんぴつ女性じょせい乳房ちぶさこうプロラクチンしょう眼瞼がんけん痙攣けいれんちゅう

13. りょう投与とうよ

13.1 症状しょうじょう
運動うんどう失調しっちょうてい血圧けつあつ呼吸こきゅう抑制よくせい意識いしき障害しょうがいなどがあらわれることがある。
13.2 処置しょち
ほんざいりょう投与とうよ明白めいはくまたうたがわれた場合ばあい処置しょちとしてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容じゅようたい拮抗きっこうざい)を投与とうよする場合ばあいには、使用しようまえにフルマゼニルの使用しようじょう注意ちゅういかならむこと。なお、投与とうよした薬剤やくざい特定とくていされないままにフルマゼニルを投与とうよされた患者かんじゃで、あらたにほんざい投与とうよする場合ばあいほんざい鎮静ちんせいこう痙攣けいれん作用さよう変化へんか遅延ちえんするおそれがある。

14. 適用てきようじょう注意ちゅうい

14.1 薬剤やくざい交付こうふ注意ちゅうい
PTP包装ほうそう薬剤やくざいはPTPシートからして服用ふくようするよう指導しどうすること。PTPシートのあやまいんにより、かた鋭角えいかく食道しょくどう粘膜ねんまくとげいれし、さらには穿孔せんこうをおこしてたてへだたほらえんとうじゅうあつし合併症がっぺいしょう併発へいはつすることがある。

16. 薬物やくぶつ動態どうたい

16.1 ちゅう濃度のうど
16.1.1 生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけん
<エチゾラムじょう0.5mg「TCK」>
エチゾラムじょう0.5mg「TCK」とデパスじょう0.5mgを、クロスオーバーほうによりそれぞれ2じょう(エチゾラム1mg)健康けんこう成人せいじん男子だんし絶食ぜっしょくたんかい経口けいこう投与とうよして血漿けっしょうちゅう変化へんかたい濃度のうど測定そくていし、られた薬物やくぶつ動態どうたいパラメータ(AUC、Cmax)について95%信頼しんらい区間くかんほうにて統計とうけい解析かいせきおこなった結果けっか、±20%の範囲はんいないであり、両剤りょうざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい確認かくにんされた1)
 判定はんていパラメータ参考さんこうパラメータ
AUC0→24hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
エチゾラムじょう0.5mg「TCK」48.02±8.059.64±1.661.3±0.36.5±1.4
デパスじょう0.5mg47.37±10.879.62±1.811.3±0.36.5±1.8
<エチゾラムじょう1mg「TCK」>
エチゾラムじょう1mg「TCK」とデパスじょう1mgを、クロスオーバーほうによりそれぞれ1じょう(エチゾラム1mg)健康けんこう成人せいじん男子だんし絶食ぜっしょくたんかい経口けいこう投与とうよして血漿けっしょうちゅう変化へんかたい濃度のうど測定そくていし、られた薬物やくぶつ動態どうたいパラメータ(AUC、Cmax)について95%信頼しんらい区間くかんほうにて統計とうけい解析かいせきおこなった結果けっか、±20%の範囲はんいないであり、両剤りょうざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい確認かくにんされた2)
 判定はんていパラメータ参考さんこうパラメータ
AUC0→24hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
エチゾラムじょう1mg「TCK」277.07±33.7840.39±3.411.54±0.5013.26±6.10
デパスじょう1mg264.37±44.7241.58±6.481.46±0.4516.38±16.23
血漿けっしょうちゅう濃度のうどならびにAUC、Cmaxとうのパラメータは、被験者ひけんしゃ選択せんたく体液たいえき採取さいしゅ回数かいすう時間じかんとう試験しけん条件じょうけんによってことなる可能かのうせいがある。
16.8 その
<エチゾラムじょう0.25mg「TCK」>
エチゾラムじょう0.25mg「TCK」は、「含量がことなる経口けいこう固形こけい製剤せいざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけんガイドライン(平成へいせい24ねん2がつ29にちやくしょく審査しんさはつ0229だい10ごう)」にもとづき、エチゾラムじょう1mg「TCK」を標準ひょうじゅん製剤せいざいとしたとき、溶出ようしゅつ挙動きょどうひとしく、生物せいぶつがくてき同等どうとうとみなされた3)

18. 薬効やっこう薬理やくり

18.1 作用さようじょ
化学かがく構造こうぞうことなるが、ベンゾジアゼピン結合けつごう部位ぶい作用さようしてこう不安ふあん作用さよう催眠さいみん作用さようあらわす。すなわち、GABAA受容じゅようたいのサブユニットに存在そんざいするベンゾジアゼピン結合けつごう部位ぶい結合けつごうすることにより、抑制よくせいせい伝達でんたつ物質ぶっしつGABAの受容じゅようたい親和しんわせいたかめ、Cl-チャネル開口かいこう作用さよう増強ぞうきょうして神経しんけい機能きのう抑制よくせい作用さよう促進そくしんする4)

19. 有効ゆうこう成分せいぶんかんする理化学りかがくてき知見ちけん

19.1. エチゾラム

一般いっぱんてき名称めいしょう エチゾラム
一般いっぱんてき名称めいしょうおうめい Etizolam
化学かがくめい 4-(2-Chlorophenyl)-2-ethyl-9-methyl-6H -thieno[3,2-f ][1,2,4]triazolo[4,3-a ][1,4]diazepine
分子ぶんししき C17H15ClN4S
分子ぶんしりょう 342.85
融点ゆうてん 146〜149℃
物理ぶつり化学かがくてき性状せいじょう 白色はくしょくほろ黄白こうはくしょく結晶けっしょうせい粉末ふんまつである。
エタノール(99.5)にややけやすく、アセトニトリルまた無水むすい酢酸さくさんにややけにくく、みずにほとんどけない。
KEGG DRUG D01514

20. 取扱とりあつかじょう注意ちゅうい

そとばこ開封かいふう遮光しゃこうして保存ほぞんすること。

22. 包装ほうそう

<エチゾラムじょう0.25mg「TCK」>
100じょう(10じょう(PTP)×10)
<エチゾラムじょう0.5mg「TCK」>
100じょう(10じょう(PTP)×10)
1,200じょう(10じょう(PTP)×120)
<エチゾラムじょう1mg「TCK」>
100じょう(10じょう(PTP)×10)

23. 主要しゅよう文献ぶんけん

  1. 社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけんじょう0.5mg)
  2. 社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけんじょう1mg)
  3. 社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけんじょう0.25mg)
  4. だいじゅうはち改正かいせい 日本にっぽん薬局方やっきょくほう解説かいせつしょ, C904-C907, (2021), (廣川ひろかわ書店しょてん)

24. 文献ぶんけん請求せいきゅうさきおよわせさき

文献ぶんけん請求せいきゅうさき
辰巳たつみ化学かがく株式会社かぶしきがいしゃ 薬事やくじ学術がくじゅつ
〒921-8164 金沢かなざわ久安ひさやす3丁目ちょうめ406番地ばんち
電話でんわ:076-247-2132
FAX:076-247-5740
製品せいひん情報じょうほうわせさき
辰巳たつみ化学かがく株式会社かぶしきがいしゃ 薬事やくじ学術がくじゅつ
〒921-8164 金沢かなざわ久安ひさやす3丁目ちょうめ406番地ばんち
電話でんわ:076-247-2132
FAX:076-247-5740

25. 保険ほけん給付きゅうふじょう注意ちゅうい

ほんざい厚生こうせい労働省ろうどうしょう告示こくじだい365ごう平成へいせい28ねん10がつ13にちづけ)にもとづき、1かい30にちぶん限度げんどとして投薬とうやくする。

26. 製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃとう

26.1 製造せいぞう販売元はんばいもと
辰巳たつみ化学かがく株式会社かぶしきがいしゃ
金沢かなざわ久安ひさやす3丁目ちょうめ406番地ばんち

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/09/18 はん