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医療用医薬品 : エチゾラム (エチゾラム錠0.25mg「フジナガ」 他)

医療いりょうよう医薬品いやくひん : エチゾラム

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医薬品いやくひん情報じょうほう


総称そうしょうめい エチゾラム
一般いっぱんめい エチゾラム
欧文おうぶん一般いっぱんめい Etizolam
薬効やっこう分類ぶんるいめい 精神せいしん安定あんていざい
薬効やっこう分類ぶんるい番号ばんごう 1179
ATCコード N05BA19
KEGG DRUG
D01514 エチゾラム
KEGG DGROUP
DG03202 睡眠薬すいみんやく
JAPIC 添付てんぷ文書ぶんしょ(PDF)
この情報じょうほうKEGG データベースにより提供ていきょうされています。
日米にちべい医薬品いやくひん添付てんぷ文書ぶんしょこちらから検索けんさくすることができます。

添付てんぷ文書ぶんしょ情報じょうほう2023ねん10がつ 改訂かいていだい1はん


商品しょうひん情報じょうほう 3.組成そせい性状せいじょう

販売はんばいめい 欧文おうぶん商標しょうひょうめい 製造せいぞう会社かいしゃ YJコード 薬価やっか 規制きせい区分くぶん
エチゾラムじょう0.25mg「フジナガ」後発こうはつひん ETIZOLAM TABLETS “FUJINAGA” 藤永ふじなが製薬せいやく 1179025F3150 5.9えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひんちゅう
エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」後発こうはつひん ETIZOLAM TABLETS “FUJINAGA” 藤永ふじなが製薬せいやく 1179025F1336 6.4えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひんちゅう
エチゾラムじょう1mg「フジナガ」後発こうはつひん ETIZOLAM TABLETS “FUJINAGA” 藤永ふじなが製薬せいやく 1179025F2294 9.8えんじょう こう精神せいしんやくだい三種さんしゅこう精神せいしんやく), 処方箋しょほうせん医薬品いやくひんちゅう

2. 禁忌きんき

つぎ患者かんじゃには投与とうよしないこと
2.1 急性きゅうせい閉塞へいそくすみかく緑内障りょくないしょう患者かんじゃこうコリン作用さようによりあつ上昇じょうしょうし、症状しょうじょう悪化あっかさせることがある。]
2.2 重症じゅうしょうすじ無力むりょくしょう患者かんじゃすじ弛緩しかん作用さようにより、症状しょうじょう悪化あっかさせるおそれがある。]

4. 効能こうのうまたは効果こうか

神経症しんけいしょうにおける不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつ・神経しんけい衰弱すいじゃく症状しょうじょう睡眠すいみん障害しょうがい
うつびょうにおける不安ふあん緊張きんちょう睡眠すいみん障害しょうがい
心身しんしんしょう高血圧こうけつあつしょう十二指腸じゅうにしちょう潰瘍かいよう)における身体しんたい症候しょうこうならびに不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつ・睡眠すいみん障害しょうがい
統合とうごう失調しっちょうしょうにおける睡眠すいみん障害しょうがい
下記かき疾患しっかんにおける不安ふあん緊張きんちょうそもそもうつおよびすじ緊張きんちょう
頸椎しょう腰痛ようつうしょうすじ収縮しゅうしゅくせい頭痛ずつう

6. 用法ようほうおよ用量ようりょう

神経症しんけいしょう、うつびょう
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち3mgを3かいけて経口けいこう投与とうよする。
心身しんしんしょう、頸椎しょう腰痛ようつうしょうすじ収縮しゅうしゅくせい頭痛ずつう
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち1.5mgを3かいけて経口けいこう投与とうよする。
睡眠すいみん障害しょうがい
通常つうじょう成人せいじんにはエチゾラムとして1にち1〜3mgを就寝しゅうしんまえに1かい経口けいこう投与とうよする。
なお、いずれの場合ばあい年齢ねんれい症状しょうじょうにより適宜てきぎ増減ぞうげんするが、高齢こうれいしゃには、エチゾラムとして1にち1.5mgまでとする。

8. 重要じゅうよう基本きほんてき注意ちゅうい

8.1 眠気ねむけ注意ちゅういりょく集中しゅうちゅうりょく反射はんしゃ運動うんどう能力のうりょくとう低下ていかこることがあるので、ほんざい投与とうよちゅう患者かんじゃには自動車じどうしゃ運転うんてんとう危険きけんともな機械きかい操作そうさ従事じゅうじさせないように注意ちゅういすること。
8.2 連用れんようにより薬物やくぶつ依存いぞんしょうじることがあるので、漫然まんぜんとした継続けいぞく投与とうよによる長期ちょうき使用しようけること。ほんざい投与とうよ継続けいぞくする場合ばあいには、治療ちりょうじょう必要ひつようせい十分じゅうぶん検討けんとうすること。[11.1.1参照さんしょう

9. 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃかんする注意ちゅうい

9.1 合併症がっぺいしょう既往きおうれきとうのある患者かんじゃ
9.1.1 こころ障害しょうがいのある患者かんじゃ
血圧けつあつ低下ていかがあらわれるおそれがあり、症状しょうじょう悪化あっかにつながるおそれがある。
9.1.2 のう器質きしつてき障害しょうがいのある患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.1.3 衰弱すいじゃく患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.1.4 中等ちゅうとう呼吸こきゅう障害しょうがいまたじゅうあつし呼吸こきゅう障害しょうがい呼吸こきゅう不全ふぜん)のある患者かんじゃ
呼吸こきゅう機能きのう高度こうど低下ていかしている患者かんじゃ投与とうよした場合ばあい炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがある。[11.1.2参照さんしょう
9.2 じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.3 かん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
作用さようつよくあらわれるおそれがある。
9.5 にん
妊婦にんぷまた妊娠にんしんしている可能かのうせいのある女性じょせいには、治療ちりょうじょう有益ゆうえきせい危険きけんせい上回うわまわると判断はんだんされる場合ばあいにのみ投与とうよすること。
9.5.1 動物どうぶつ実験じっけんにより催奇がた作用さよう報告ほうこくされており、また、妊娠にんしんちゅうのベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい(ジアゼパム)の投与とうよけた患者かんじゃなか奇形きけいゆうするとう障害しょうがい出産しゅっさんしたれい対照たいしょうぐん比較ひかくして有意ゆういおおいとの疫学えきがくてき調査ちょうさ報告ほうこくがある。
9.5.2 ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい新生児しんせいじ哺乳ほにゅう困難こんなん嘔吐おうと活動かつどう低下ていかすじ緊張きんちょう低下ていか緊張きんちょう嗜眠しみんかたぶけねむり呼吸こきゅう抑制よくせい呼吸こきゅう、チアノーゼ、えき刺激しげきせい神経しんけい過敏かびんたたかえてい体温たいおんしきみゃくとうこすことが報告ほうこくされている。なお、これらの症状しょうじょうは、離脱りだつ症状しょうじょうあるいは新生児しんせいじ仮死かしとして報告ほうこくされる場合ばあいもある。また、ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい新生児しんせいじ黄疸おうだん増強ぞうきょうこすことが報告ほうこくされている。なお、妊娠にんしん後期こうきほんざい連用れんようしていた患者かんじゃから出生しゅっしょうした新生児しんせいじ血清けっせいCK上昇じょうしょうがあらわれることがある。
9.5.3 分娩ぶんべんまえ連用れんようした場合ばあい出産しゅっさん新生児しんせいじ離脱りだつ症状しょうじょうがあらわれることが、ベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい報告ほうこくされている。
9.6 授乳じゅにゅう
授乳じゅにゅうけさせること。ヒト母乳ぼにゅうちゅう移行いこうし、哺乳ほにゅうちゅう体重たいじゅう増加ぞうか不良ふりょうがあらわれることがある。また、のベンゾジアゼピンけい薬剤やくざい(ジアゼパム)で哺乳ほにゅうちゅう嗜眠しみん体重たいじゅう減少げんしょうとうこすことが報告ほうこくされており、また黄疸おうだん増強ぞうきょうする可能かのうせいがある。
9.7 小児しょうにとう
小児しょうにとう対象たいしょうとした臨床りんしょう試験しけん実施じっししていない。
9.8 高齢こうれいしゃ
少量しょうりょうから投与とうよ開始かいしするなど慎重しんちょう投与とうよすること。運動うんどう失調しっちょうとう副作用ふくさよう発現はつげんしやすい。

10. 相互そうご作用さよう

相互そうご作用さよう序文じょぶん
ほんざいは、きも代謝たいしゃ酵素こうそCYP2C9およびCYP3A4で代謝たいしゃされる。
薬物やくぶつ代謝たいしゃ酵素こうそ用語ようご
CYP2C9
薬物やくぶつ代謝たいしゃ酵素こうそ用語ようご
CYP3A4
10.2 併用へいよう注意ちゅうい
中枢ちゅうすう神経しんけい抑制よくせいざい
フェノチアジン誘導体ゆうどうたい
バルビツールさん誘導体ゆうどうたいとう
眠気ねむけ血圧けつあつ低下ていか運動うんどう失調しっちょう意識いしき障害しょうがいなどをこすおそれがある。中枢ちゅうすう神経しんけい抑制よくせいざいとの併用へいようあいてき増強ぞうきょう作用さようかんがえられる。
MAO阻害そがいざい鎮静ちんせい昏睡こんすい痙攣けいれん発作ほっさ興奮こうふんなどをこすおそれがある。MAO阻害そがいざいほんざいきもでの代謝たいしゃ抑制よくせいし、半減はんげん延長えんちょうし、ちゅう濃度のうど上昇じょうしょうさせるため作用さよう増強ぞうきょうされることがかんがえられる。
フルボキサミンマレインさんしおほんざい用量ようりょう減量げんりょうするなど、注意ちゅういして投与とうよする。フルボキサミンマレインさんしおほんざいきもでの代謝たいしゃ阻害そがいし、ちゅう濃度のうど上昇じょうしょうさせるためほんざい作用さよう増強ぞうきょうされることがある。
アルコール
飲酒いんしゅ
精神せいしん機能きのう知覚ちかく運動うんどう機能きのう低下ていかこすおそれがある。エタノールとほんざいあいてき中枢ちゅうすう抑制よくせい作用さようしめすことがかんがえられる。

11. 副作用ふくさよう

11.1 重大じゅうだい副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.1 依存いぞんせい頻度ひんど不明ふめい
連用れんようにより薬物やくぶつ依存いぞんしょうじることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、用量ようりょうおよ使用しよう期間きかん注意ちゅうい慎重しんちょう投与とうよすること。また、連用れんようちゅうにおける投与とうよりょう急激きゅうげき減少げんしょうないし投与とうよ中止ちゅうしにより、痙攣けいれん発作ほっさ、せんもうたたかえ不眠ふみん不安ふあん幻覚げんかく妄想もうそうとう離脱りだつ症状しょうじょうがあらわれることがあるので、投与とうよ中止ちゅうしする場合ばあいには、徐々じょじょ減量げんりょうするなど慎重しんちょうおこなうこと。[8.2参照さんしょう
11.1.2 呼吸こきゅう抑制よくせい炭酸たんさんガスナルコーシス(いずれも頻度ひんど不明ふめい
呼吸こきゅう機能きのう高度こうど低下ていかしている患者かんじゃ投与とうよした場合ばあい炭酸たんさんガスナルコーシスをこすことがあるので、このような場合ばあいには気道きどう確保かくほし、換気かんきをはかるなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。[9.1.4参照さんしょう
11.1.3 悪性あくせい症候群しょうこうぐん頻度ひんど不明ふめい
ほんざい投与とうよまたこう精神病せいしんびょうやくとうとの併用へいよう、あるいはほんざい急激きゅうげき減量げんりょう中止ちゅうしにより悪性あくせい症候群しょうこうぐんがあらわれることがある。発熱はつねつ強度きょうどすじきょうつよし嚥下えんか困難こんなんしきみゃく血圧けつあつ変動へんどう発汗はっかん白血球はっけっきゅう増加ぞうか血清けっせいCKの上昇じょうしょうとうがあらわれた場合ばあいには、からだ冷却れいきゃく水分すいぶん補給ほきゅうとう全身ぜんしん管理かんりとともに適切てきせつ処置しょちおこなうこと。また、ほん症候群しょうこうぐん発症はっしょうにはミオグロビン尿にょうともなじん機能きのう低下ていかがあらわれることがある。
11.1.4 よこもんすじ融解ゆうかいしょう頻度ひんど不明ふめい
筋肉きんにくつう脱力だつりょくかん血清けっせいCK上昇じょうしょうちゅうおよ尿にょうちゅうミオグロビン上昇じょうしょう特徴とくちょうとするよこもんすじ融解ゆうかいしょうがあらわれることがあるので、このような場合ばあいには、投与とうよ中止ちゅうしし、適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.5 あいだしつせい肺炎はいえん頻度ひんど不明ふめい
発熱はつねつ咳嗽がいそう呼吸こきゅう困難こんなんはいおん異常いじょうねじかみおんとうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしし、すみやかに胸部きょうぶXせんとう検査けんさ実施じっしし、副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい投与とうよとう適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.6 かん機能きのう障害しょうがい黄疸おうだん(いずれも頻度ひんど不明ふめい
かん機能きのう障害しょうがい(AST、ALT、γがんま-GTP、LDH、ALP、ビリルビン上昇じょうしょうとう)、黄疸おうだんがあらわれることがある。
11.2 その副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
 5%以上いじょう0.1〜5%未満みまん0.1%未満みまん頻度ひんど不明ふめい
精神せいしん神経しんけいけい眠気ねむけ(13.2%)、ふらつきめまい、歩行ほこう失調しっちょう頭痛ずつう頭重ずおも言語げんご障害しょうがい不眠ふみん酩酊めいていかん焦燥しょうそう興奮こうふんたたかえ症状しょうじょうきり調節ちょうせつ障害しょうがい健忘けんぼう刺激しげき興奮こうふん錯乱さくらん
呼吸こきゅう 呼吸こきゅう困難こんなんかん  
循環じゅんかん 動悸どうきちくらみ  
消化しょうか 口渇こうかつ悪心あくしん・嘔気、食欲しょくよく不振ふしん腹部ふくぶ不快ふかいかん腹痛はらいた便秘べんぴ下痢げり 嘔吐おうと
過敏かびんしょう 発疹はっしん蕁麻疹じんましんべにむら、そうようかん
骨格こっかくすじ 倦怠けんたいかん脱力だつりょくかんえき疲労ひろうかんすじ弛緩しかんとうすじ緊張きんちょう低下ていか症状しょうじょう  
その 発汗はっかん排尿はいにょう障害しょうがい浮腫ふしゅはな乳汁にゅうじゅう分泌ぶんぴつ女性じょせい乳房ちぶさこうプロラクチンしょう眼瞼がんけん痙攣けいれんちゅう

13. りょう投与とうよ

13.1 症状しょうじょう
運動うんどう失調しっちょうてい血圧けつあつ呼吸こきゅう抑制よくせい意識いしき障害しょうがいなどがあらわれることがある。
13.2 処置しょち
ほんざいりょう投与とうよ明白めいはくまたうたがわれた場合ばあい処置しょちとしてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容じゅようたい拮抗きっこうざい)を投与とうよする場合ばあいには、使用しようまえにフルマゼニルの使用しようじょう注意ちゅういかならむこと。なお、投与とうよした薬剤やくざい特定とくていされないままにフルマゼニルを投与とうよされた患者かんじゃで、あらたにほんざい投与とうよする場合ばあいほんざい鎮静ちんせいこう痙攣けいれん作用さよう変化へんか遅延ちえんするおそれがある。

14. 適用てきようじょう注意ちゅうい

14.1 薬剤やくざい交付こうふ注意ちゅうい
PTP包装ほうそう薬剤やくざいはPTPシートからして服用ふくようするよう指導しどうすること。PTPシートのあやまいんにより、かた鋭角えいかく食道しょくどう粘膜ねんまくとげいれし、さらには穿孔せんこうをおこしてたてへだたほらえんとうじゅうあつし合併症がっぺいしょう併発へいはつすることがある。

16. 薬物やくぶつ動態どうたい

16.1 ちゅう濃度のうど
16.1.1 生物せいぶつがくてき同等どうとうせい
(1)エチゾラムじょう0.25mg「フジナガ」
エチゾラムじょう0.25mg「フジナガ」は、「含量がことなる経口けいこう固形こけい製剤せいざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけんガイドライン」にもとづき、エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」を標準ひょうじゅん製剤せいざいとしたとき、溶出ようしゅつ挙動きょどうひとしく、生物せいぶつがくてき同等どうとうとみなされた1)
(2)エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」、エチゾラムじょう1mg「フジナガ」
エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」4じょう、エチゾラムじょう1mg「フジナガ」2じょうとデパスじょう0.5mg4じょう、デパスじょう1mg2じょう(エチゾラムとして2mg)を、クロスオーバーほうによりそれぞれ健康けんこう成人せいじん男性だんせい12れい空腹くうふくたんかい経口けいこう投与とうよして血漿けっしょうちゅう濃度のうど測定そくていし、られた薬物やくぶつ動態どうたいパラメータについて統計とうけい解析かいせきおこなった結果けっか両剤りょうざい生物せいぶつがくてき同等どうとうせい確認かくにんされた2)
 AUC(0-24hr)
(hr・ng/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」250.3±48.336.0±7.20.94±0.804.96±1.32
デパスじょう0.5mg242.9±59.735.2±8.80.94±0.824.50±1.15
 AUC(0-24hr)
(hr・ng/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
エチゾラムじょう1mg「フジナガ」277.5±62.733.9±6.51.14±0.896.63±1.24
デパスじょう1mg270.4±56.334.2±5.20.78±0.435.99±1.04
血漿けっしょうちゅう濃度のうどならびにAUC、Cmaxとうのパラメータは、被験者ひけんしゃ選択せんたく体液たいえき採取さいしゅ回数かいすう時間じかんとう試験しけん条件じょうけんによってことなる可能かのうせいがある。
16.2 吸収きゅうしゅう
エチゾラムは消化しょうかかんから比較的ひかくてきすみやかに吸収きゅうしゅうされる。
16.3 分布ぶんぷ
16.3.1 組織そしきへの移行いこうせい
ラットに14C-エチゾラムを経口けいこう投与とうよした場合ばあい肝臓かんぞうでは2あいだのうおよびその臓器ぞうきでは0.5あいだ放射能ほうしゃのう濃度のうど最高さいこうとなり、24あいだには、肝臓かんぞう最高さいこう濃度のうどの1/10程度ていど放射能ほうしゃのうみとめられたほかは、かく組織そしきちゅうからほぼ完全かんぜん消失しょうしつした。また、最長さいちょう3週間しゅうかんまで反復はんぷく投与とうよしても、肝臓かんぞう腎臓じんぞう血清けっせいのう濃度のうどは、たんかい投与とうよ場合ばあい比較ひかくしていちじるしい上昇じょうしょうはなく、体内たいない蓄積ちくせきせいすくないとかんがえられる3)

17. 臨床りんしょう成績せいせき

17.1 有効ゆうこうせいおよ安全あんぜんせいかんする試験しけん
じゅうめくらけん比較ひかく試験しけんふくむ1,608れいについて実施じっしされた臨床りんしょう試験しけん概要がいようつぎのとおりである。(有効ゆうこうりつは“有効ゆうこうみとめられるもの”以上いじょう集計しゅうけい
疾患しっかんめい有効ゆうこうりつ
神経症しんけいしょう4)5)6)61.2%(207れい/338れい
心身しんしんしょう高血圧こうけつあつしょう十二指腸じゅうにしちょう潰瘍かいよう7)8)64.2%(70れい/109れい
頸椎しょう腰痛ようつうしょうすじ収縮しゅうしゅくせい頭痛ずつう9)73.3%(77れい/105れい
統合とうごう失調しっちょうしょうにおける睡眠すいみん障害しょうがい10)58.9%(56れい/95れい)(就寝しゅうしんまえ1かい投与とうよ
うつびょう58.0%(40れい/69れい
神経症しんけいしょう心身しんしんしょう高血圧こうけつあつしょう十二指腸じゅうにしちょう潰瘍かいようならびに統合とうごう失調しっちょうしょうにおける睡眠すいみん障害しょうがいたいしてはじゅうめくらけん比較ひかく試験しけんによってほんざい有用ゆうようせい確認かくにんされている。

18. 薬効やっこう薬理やくり

18.1 作用さようじょ
視床ししょう下部かぶおよ大脳だいのうえんけいとくひらたももかくのベンゾジアゼピン受容じゅようたい作用さようし、不安ふあん緊張きんちょうなどの情動じょうどう異常いじょう改善かいぜんする。
18.2 ヒトでの作用さよう
18.2.1 こう不安ふあん作用さよう
健康けんこう成人せいじん男性だんせいでの定量ていりょう薬理やくり脳波のうはがくてき検討けんとう結果けっか強力きょうりょく鎮静ちんせい催眠さいみんこう不安ふあん作用さようしめ11)12)
18.2.2 鎮静ちんせい催眠さいみん作用さよう
健康けんこう成人せいじん男性だんせいでの終夜しゅうや睡眠すいみん脳波のうはでは、ぜん睡眠すいみん時間じかん有意ゆうい延長えんちょうさせたが、じょなみ睡眠すいみんには影響えいきょうおよぼさなかった。また、REM睡眠すいみん抑制よくせいしたが、REMはんとべ現象げんしょうみとめられなかった13)
18.3 動物どうぶつでの作用さよう
18.3.1 こう不安ふあん作用さよう
(1)臨床りんしょうじょうこう不安ふあん作用さようとの相関そうかんたかいといわれるこうペンチレンテトラゾール作用さよう(マウス)、およ視床ししょう下部かぶ刺激しげきによる指向しこうせい攻撃こうげき反応はんのう抑制よくせい作用さよう(ネコ)が、ジアゼパムの5〜6ばい強力きょうりょくである14)
(2)マウス、ラットにおけるin vivo実験じっけんで、ストレス負荷ふかによるのうないアミン(ドパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)の代謝たいしゃ回転かいてん亢進こうしんつよ抑制よくせいする15)
18.3.2 鎮静ちんせい催眠さいみん作用さよう
(1)うさぎ自発じはつ脳波のうはでは、ジアゼパムの1/4りょう(0.16mg/kg)からちょあかりじょなみしめ14)
(2)マウスにおけるせいこう反射はんしゃ実験じっけんで、クロルプロチキセンと併用へいようすることにより睡眠すいみん増強ぞうきょう作用さようしめ14)
18.3.3 こううつ作用さよう
ラットにおけるin vivo実験じっけんで、さんたまきけいこううつざいイミプラミンと同様どうようのうないノルアドレナリンのさい取込とりこみを抑制よくせいする15)

19. 有効ゆうこう成分せいぶんかんする理化学りかがくてき知見ちけん

19.1. エチゾラム

一般いっぱんてき名称めいしょう エチゾラム
一般いっぱんてき名称めいしょうおうめい Etizolam
化学かがくめい 4-(2-Chlorophenyl)-2-ethyl-9-methyl-6H-thieno[3,2-f][1,2,4]triazolo[4,3-a][1,4]diazepine
分子ぶんししき C17H15ClN4S
分子ぶんしりょう 342.85
融点ゆうてん 147〜151℃
物理ぶつり化学かがくてき性状せいじょう 白色はくしょくほろ黄白こうはくしょく結晶けっしょうせい粉末ふんまつである。エタノール(99.5)にややけやすく、アセトニトリルまた無水むすい酢酸さくさんにややけにくく、みずにほとんどけない。
KEGG DRUG D01514

20. 取扱とりあつかじょう注意ちゅうい

20.1 PTP包装ほうそうひん
ピロー開封かいふうは、遮光しゃこうして保存ほぞんすること。
20.2 びん包装ほうそうひん
容器ようき開封かいふうは、遮光しゃこうして保存ほぞんすること。

22. 包装ほうそう

<エチゾラムじょう0.25mg「フジナガ」>
(PTP)
100じょう(10じょう×10)
<エチゾラムじょう0.5mg「フジナガ」>
(PTP)
100じょう(10じょう×10)
1,000じょう(10じょう×100)
(プラスチックせいびん:バラ)
1,000じょう
<エチゾラムじょう1mg「フジナガ」>
(PTP)
100じょう(10じょう×10)
1,000じょう(10じょう×100)
(プラスチックせいびん:バラ)
1,000じょう

23. 主要しゅよう文献ぶんけん

  1. 藤永ふじなが製薬せいやく社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせいかんする資料しりょうじょう0.25mg)
  2. 藤永ふじなが製薬せいやく社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせいかんする資料しりょうじょう0.5mg・じょう1mg)
  3. Kato Y, et al., Arzneimittelforschung., 28 (7), 1170-1173, (1978) »PubMed
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  7. 並木なみき正義まさよし, 臨床りんしょう研究けんきゅう, 59 (12), 4101-4112, (1982)
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  9. しつ とし, 新薬しんやく臨床りんしょう, 27 (8), 1407-1422, (1978)
  10. 小島こじま卓也たくや, 臨床りんしょう精神せいしん医学いがく, 12 (10), 1293-1314, (1983)
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  15. Setoguchi M, et al., Arzneimittelforschung., 28 (7), 1165-1169, (1978) »PubMed

24. 文献ぶんけん請求せいきゅうさきおよわせさき

文献ぶんけん請求せいきゅうさき
藤永ふじなが製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ くすり相談そうだんしつ
〒103-0027 東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし2-14-1 フロントプレイス日本橋にほんばし
電話でんわ:03-6327-2478
FAX:03-6327-2479
製品せいひん情報じょうほうわせさき
藤永ふじなが製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ くすり相談そうだんしつ
〒103-0027 東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし2-14-1 フロントプレイス日本橋にほんばし
電話でんわ:03-6327-2478
FAX:03-6327-2479

25. 保険ほけん給付きゅうふじょう注意ちゅうい

ほんざい厚生こうせい労働省ろうどうしょう告示こくじだい365ごう平成へいせい28ねん10がつ13にちづけ)にもとづき、1かい30にちぶん限度げんどとして投薬とうやくする。

26. 製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃとう

26.1 製造せいぞう販売元はんばいもと
藤永ふじなが製薬せいやく株式会社かぶしきがいしゃ
東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし2-14-1
26.2 販売元はんばいもと
だいいち三共さんきょう株式会社かぶしきがいしゃ
東京とうきょう中央ちゅうおう日本橋にほんばし本町ほんちょう3-5-1

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/08/21 はん