9.1.1 子宮筋腫のある患者
定期的に
内診や
画像診断等の
検査を
行うなど
慎重に
投与すること。
筋腫の
腫大を
促すことがある。[
8.8参照]
9.1.2 40歳以上の患者(ただし、1日15本以上の喫煙者には投与しないこと)
一般に
心筋梗塞等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなる
年代であるため、これを
助長するおそれがある。[1.、
2.5、
8.6、
11.1.1参照]
9.1.3 乳癌の既往歴のある患者
乳癌が
再発するおそれがある。[
8.9参照]
9.1.4 乳癌の家族歴又は乳房に結節のある患者
定期的に
乳房検診を
行うなど
慎重に
投与すること。エストロゲン
投与と
乳癌発生との
因果関係についてその
関連性を
示唆する
報告もある。[
8.9参照]
9.1.5 喫煙者(ただし、35歳以上で1日15本以上の喫煙者には投与しないこと)
心筋梗塞等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなるとの
報告がある。[1.、
2.5、
8.6、
11.1.1参照]
9.1.6 肥満の患者
血栓症等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなるとの
報告がある。[1.、
11.1.1参照]
9.1.7 血栓症の家族歴を持つ患者
血栓症等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなるとの
報告がある。[1.、
11.1.1参照]
9.1.8 前兆を伴わない片頭痛の患者
脳血管障害(
脳卒中等)が
発生しやすくなるとの
報告がある。[1.、
11.1.1参照]
9.1.9 心臓弁膜症の患者(ただし、肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者には投与しないこと)
血栓症等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなるとの
報告がある。[1.、
2.7、
11.1.1参照]
9.1.10 軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある患者
血栓症等の
心血管系の
障害が
発生しやすくなるとの
報告がある。また、
症状が
増悪することがある。[1.、
2.15、
11.1.1参照]
9.1.11 耐糖能の低下している患者(糖尿病患者及び耐糖能異常の患者)
十分コントロールを行いながら投与すること。耐糖能が低下することがある。
9.1.12 ポルフィリン症の患者
9.1.13 心疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウム又は体液の貯留により症状が増悪することがある。
9.1.14 てんかん患者
9.1.15 テタニーのある患者
9.2.1 重篤な腎障害又は急性腎障害のある患者
投与しないこと。ドロスピレノンの
弱い
抗ミネラルコルチコイド
作用により、
血漿中レニン
及びアルドステロン
活性が
上昇することがある。[
2.21参照]
9.2.2 腎障害のある患者(重篤な腎障害又は急性腎障害のある患者を除く)
ドロスピレノンの弱い抗ミネラルコルチコイド作用により、血漿中レニン及びアルドステロン活性が上昇することがある。
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
投与しないこと。
代謝能が
低下しており
肝臓への
負担が
増加するため、
症状が
増悪することがある。[
2.12参照]
9.3.2 肝障害のある患者(重篤な肝障害のある患者を除く)
代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。
<子宮内膜症に伴う疼痛の改善、月経困難症>
9.4.1 本剤投与に
際しては、
問診、
内診、
基礎体温の
測定、
免疫学的妊娠診断等により、
妊娠していないことを
十分に
確認すること。[
2.18、
9.5.1参照]
9.4.2 服用方法を
遵守していない
場合等何らかの
理由により
妊娠の
可能性が
疑われる
場合は、
医師へ
相談するよう
指導し、
妊娠の
有無について
確認すること。なお、
月経困難症に
対し28
日周期で
正しく
服用しているにもかかわらず、
服用中に
消退出血が2
周期連続して
発来しなかった
場合、
投与継続に
先だって
妊娠していないことを
確認すること。[
2.18、
9.5.1参照]
9.4.3 妊娠を希望する場合には、本剤の服用を中止後、月経周期が回復するまで避妊させることが望ましい。
9.5.1 妊婦又は
妊娠している
可能性のある
女性には
投与しないこと。
妊娠が
確認された
場合には
投与を
中止すること。[
2.18、
9.4.1、
9.4.2参照]
9.5.2 卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮及び子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されている。
また、新生児(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮の悪性変性を認めたとの報告がある。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。