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医療用医薬品 : セファレキシン (セファレキシン複合顆粒500mg「トーワ」)

医療いりょうよう医薬品いやくひん : セファレキシン

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医薬品いやくひん情報じょうほう


総称そうしょうめい セファレキシン
一般いっぱんめい セファレキシン
欧文おうぶん一般いっぱんめい Cefalexin
薬効やっこう分類ぶんるいめい 持続じぞくせい経口けいこうようセフェムけい抗生こうせい物質ぶっしつ製剤せいざい
薬効やっこう分類ぶんるい番号ばんごう 6132
ATCコード J01DB01
KEGG DRUG
D00263 セファレキシン
KEGG DGROUP
DG01488 セフェムけい抗生こうせい物質ぶっしつ
JAPIC 添付てんぷ文書ぶんしょ(PDF)
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添付てんぷ文書ぶんしょ情報じょうほう2023ねん8がつ 改訂かいていだい1はん


商品しょうひん情報じょうほう 3.組成そせい性状せいじょう

販売はんばいめい 欧文おうぶん商標しょうひょうめい 製造せいぞう会社かいしゃ YJコード 薬価やっか 規制きせい区分くぶん
セファレキシンふくあい顆粒かりゅう500mg「トーワ」 CEFALEXIN COMPLEX GRANULES 500mg"TOWA" 東和薬品とうわやくひん 6132002E2170 80.8えん/g 処方箋しょほうせん医薬品いやくひんちゅう

2. 禁忌きんき

つぎ患者かんじゃには投与とうよしないこと
ほんざい成分せいぶんたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ9.1.1参照さんしょう

4. 効能こうのうまたは効果こうか

適応てきおうきんしゅ
適応症てきおうしょう
おもてざいせい皮膚ひふ感染かんせんしょうふかざいせい皮膚ひふ感染かんせんしょうリンパ管りんぱかん・リンパぶしえん慢性まんせいうみかわしょう
外傷がいしょう熱傷ねっしょうおよ手術しゅじゅつそうとう感染かんせん乳腺にゅうせんえん
咽頭いんとう喉頭こうとうえんひらたももえんひらたもも周囲しゅういえんふくむ)、急性きゅうせい気管支炎きかんしえん肺炎はいえん慢性まんせい呼吸こきゅう病変びょうへん感染かんせん
膀胱ぼうこうえん腎盂じんうじんえん前立腺ぜんりつせんえん急性きゅうせいしょう慢性まんせいしょう
○バルトリンせんえん
なみだ嚢炎、麦粒腫ばくりゅうしゅ
外耳がいじえん中耳炎ちゅうじえんふく鼻腔びこうえん
しゅう組織そしきえんかんむり周囲しゅういえんあごえん抜歯ばっしはじめ口腔こうくう手術しゅじゅつそう感染かんせん

5. 効能こうのうまたは効果こうか関連かんれんする注意ちゅうい

咽頭いんとう喉頭こうとうえんひらたももえんひらたもも周囲しゅういえんふくむ)、急性きゅうせい気管支炎きかんしえん中耳炎ちゅうじえんふく鼻腔びこうえん
こう微生物びせいぶつやく適正てきせい使用しよう手引てびき」1)参照さんしょうし、抗菌こうきんやく投与とうよ必要ひつようせい判断はんだんしたうえで、ほんざい投与とうよ適切てきせつ判断はんだんされる場合ばあい投与とうよすること。

6. 用法ようほうおよ用量ようりょう

通常つうじょう成人せいじんおよ体重たいじゅう20kg以上いじょう小児しょうにたいしては、セファレキシンとして1にち1g(ちから)を2かい分割ぶんかつして、あさ夕食ゆうしょく経口けいこう投与とうよする。
重症じゅうしょう場合ばあい分離ぶんりきん感受性かんじゅせい比較的ひかくてきひく症例しょうれいたいしては、セファレキシンとして1にち2g(ちから)を2かい分割ぶんかつして、あさ夕食ゆうしょく経口けいこう投与とうよする。
なお、年齢ねんれい体重たいじゅう症状しょうじょうにより適宜てきぎ増減ぞうげんする。

8. 重要じゅうよう基本きほんてき注意ちゅうい

8.1 ショックがあらわれるおそれがあるので、十分じゅうぶん問診もんしんおこなうこと。[11.1.1参照さんしょう
8.2 ほんざい使用しようにあたっては、たいせいきん発現はつげんとうふせぐため、原則げんそくとして感受性かんじゅせい確認かくにんし、疾病しっぺい治療ちりょうじょう必要ひつよう最小限さいしょうげん期間きかん投与とうよにとどめること。
8.3 急性きゅうせいじん障害しょうがいとうじゅうあつしじん障害しょうがいがあらわれることがあるので、定期ていきてきじん機能きのう検査けんさおこなうなど観察かんさつ十分じゅうぶんおこなうこと。[11.1.2参照さんしょう

9. 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃかんする注意ちゅうい

9.1 合併症がっぺいしょう既往きおうれきとうのある患者かんじゃ
9.1.1 セフェムけい抗生こうせい物質ぶっしつたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ(ただし、ほんざいたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃには投与とうよしないこと)
治療ちりょうじょうやむをないと判断はんだんされる場合ばあいのぞき、投与とうよしない。[2.参照さんしょう
9.1.2 ペニシリンけい抗生こうせい物質ぶっしつたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ
9.1.3 本人ほんにんまた両親りょうしん兄弟きょうだい気管支きかんし喘息ぜんそく発疹はっしん蕁麻疹じんましんとうのアレルギー症状しょうじょうこしやすい体質たいしつゆうする患者かんじゃ
9.1.4 経口けいこう摂取せっしゅ不良ふりょう患者かんじゃまた経口けいこう栄養えいよう患者かんじゃ全身ぜんしん状態じょうたいわる患者かんじゃ
観察かんさつ十分じゅうぶんおこなうこと。ビタミンK欠乏症けつぼうしょうじょうがあらわれることがある。
9.2 じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
9.2.1 高度こうどじん障害しょうがいのある患者かんじゃ
投与とうよりょうらすか、投与とうよ間隔かんかくをあけて使用しようすること。ちゅう濃度のうど持続じぞくする。
9.5 にん
妊婦にんぷまた妊娠にんしんしている可能かのうせいのある女性じょせいには、治療ちりょうじょう有益ゆうえきせい危険きけんせい上回うわまわると判断はんだんされる場合ばあいにのみ投与とうよすること。
9.6 授乳じゅにゅう
治療ちりょうじょう有益ゆうえきせいおよ母乳ぼにゅう栄養えいよう有益ゆうえきせい考慮こうりょし、授乳じゅにゅう継続けいぞくまた中止ちゅうし検討けんとうすること。
9.8 高齢こうれいしゃ
つぎてん注意ちゅういし、用量ようりょうならびに投与とうよ間隔かんかく留意りゅういするなど患者かんじゃ状態じょうたい観察かんさつしながら慎重しんちょう投与とうよすること。
生理せいり機能きのう低下ていかしていることがおお副作用ふくさよう発現はつげんしやすい。
・ビタミンK欠乏けつぼうによる出血しゅっけつ傾向けいこうがあらわれることがある。

11. 副作用ふくさよう

11.1 重大じゅうだい副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも0.1%未満みまん
ショック、アナフィラキシー(呼吸こきゅう困難こんなん全身ぜんしんしおべに浮腫ふしゅとう)をこすことがある。[8.1参照さんしょう
11.1.2 急性きゅうせいじん障害しょうがい(0.1%未満みまん
急性きゅうせいじん障害しょうがいとうじゅうあつしじん障害しょうがいがあらわれることがある。[8.3参照さんしょう
11.1.3 溶血ようけつせい貧血ひんけつ(0.1%未満みまん
11.1.4 偽膜ぎまくせい大腸だいちょうえん(0.1%未満みまん
偽膜ぎまくせい大腸だいちょうえんとう血便けつべんともなじゅうあつし大腸だいちょうえんがあらわれることがある。腹痛はらいたしきかい下痢げりがあらわれた場合ばあいには、ただちに投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.5 中毒ちゅうどくせい表皮ひょうひ壊死えし融解ゆうかいしょう(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚ひふ粘膜ねんまく症候群しょうこうぐん(Stevens-Johnson症候群しょうこうぐん(いずれも0.1%未満みまん
11.1.6 あいだしつせい肺炎はいえん、PIE症候群しょうこうぐん(いずれも0.1%未満みまん
発熱はつねつ咳嗽がいそう呼吸こきゅう困難こんなん胸部きょうぶXせん異常いじょうこうさんだまぞうとうともなあいだしつせい肺炎はいえん、PIE症候群しょうこうぐんとうがあらわれることがあるので、このような症状しょうじょうがあらわれた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしし、副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい投与とうよとう適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.2 その副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
 0.1〜5%未満みまん0.1%未満みまん頻度ひんど不明ふめい
過敏かびんしょう  発疹はっしん蕁麻疹じんましんべにむら、そうよう発熱はつねつリンパ腺りんぱせん腫脹しゅちょう関節かんせつつうとう
血液けつえき 顆粒かりゅうだま減少げんしょうこうさんだまぞう血小板けっしょうばん減少げんしょう 
肝臓かんぞう 黄疸おうだん、AST上昇じょうしょう、ALT上昇じょうしょう、Al-P上昇じょうしょう 
消化しょうか悪心あくしん嘔吐おうと下痢げり軟便なんべん腹痛はらいた食欲しょくよく不振ふしん不快ふかいかんとう  
きん交代こうたいしょう 口内こうないえん、カンジダしょう 
ビタミン欠乏症けつぼうしょう ビタミンK欠乏症けつぼうしょうじょうていプロトロンビンしょう出血しゅっけつ傾向けいこうとう)、ビタミンBぐん欠乏症けつぼうしょうじょうしたえん口内こうないえん食欲しょくよく不振ふしん神経しんけいえんとう 
その 頭痛ずつう、めまい、全身ぜんしん倦怠けんたいかん 

12. 臨床りんしょう検査けんさ結果けっかおよぼす影響えいきょう

12.1 テステープ反応はんのうのぞくベネディクト試薬しやく、フェーリング試薬しやくによる尿にょうとう検査けんさではにせ陽性ようせいていすることがあるので注意ちゅういすること。
12.2 直接ちょくせつクームス試験しけん陽性ようせいていすることがあるので注意ちゅういすること。

14. 適用てきようじょう注意ちゅうい

14.1 薬剤やくざい調製ちょうせい注意ちゅうい
14.1.1 原則げんそくとしてSP包装ほうそうのまま調剤ちょうざいすること。SP包装ほうそう開封かいふうして調剤ちょうざいすると2種類しゅるい顆粒かりゅうへん析をこし、混合こんごう比率ひりつ変化へんかすることがあるので注意ちゅういすること。
14.2 薬剤やくざい交付こうふ注意ちゅうい
14.2.1 かまずに服用ふくようするように注意ちゅういすること。
14.2.2 せいさんざい配合はいごうしたり、同時どうじ服用ふくようすると、ほんざいちょう溶性ようせいそこなわれるおそれがあるのでけることがのぞましい。やむを併用へいようするときは十分じゅうぶん服用ふくよう間隔かんかくをあけること。
14.2.3 牛乳ぎゅうにゅう、ジュースとうかかにごしたまま放置ほうちしないように注意ちゅういすること。

16. 薬物やくぶつ動態どうたい

16.1 ちゅう濃度のうど
16.1.1 たんかい投与とうよ
健康けんこう成人せいじんに、セファレキシンふくあい顆粒かりゅう500mg(ちから)(n=5)を食後しょくごたんかい経口けいこう投与とうよしたときの平均へいきんちゅう濃度のうどのピークは7あいだ、4.8±1.5μみゅーg/mL(mean±S.E.)であった。2)
16.1.2 生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけん
セファレキシンふくあい顆粒かりゅう500mg「トーワ」とL-ケフレックス顆粒かりゅうをクロスオーバーほうによりそれぞれ1g(セファレキシンとして500mg(ちから))ビーグルけん(n=10)に絶食ぜっしょくたんかい経口けいこう投与とうよし、血清けっせいちゅう変化へんかたい濃度のうどについて比較ひかく検討けんとうした結果けっかりょう製剤せいざいあいだ生物せいぶつがくてき利用りようりつには有意ゆういみとめられなかった。3)
16.3 分布ぶんぷ
血清けっせい蛋白たんぱく結合けつごうりつ
限外げんがいほうにて測定そくていされたセファレキシンの血清けっせい蛋白たんぱく結合けつごうりつやく15%であった(外国がいこくじんデータ)。4)
16.4 代謝たいしゃ
健康けんこう成人せいじんにセファレキシンカプセル経口けいこう投与とうよ生体せいたいない代謝たいしゃされず変化へんかのまま尿にょうちゅう排泄はいせつされた。5)
16.5 排泄はいせつ
健康けんこう成人せいじんにセファレキシンふくあい顆粒かりゅう500mg(ちから)(n=5)を食後しょくごたんかい経口けいこう投与とうよしたときの12あいだまでの平均へいきん尿にょうちゅう回収かいしゅうりつ(mean±S.E.)は、56.3±8.0%をしめした。2)

18. 薬効やっこう薬理やくり

18.1 作用さようじょ
細菌さいきん細胞さいぼうかべ合成ごうせい阻害そがいすることにより抗菌こうきん作用さよう発揮はっきし、その作用さよう殺菌さっきんてきである。6)7)
18.2 抗菌こうきん作用さよう
試験管しけんかんないでブドウ球菌きゅうきんぞく、レンサ球菌きゅうきんぞく肺炎はいえん球菌きゅうきん大腸菌だいちょうきん、クレブシエラぞく、プロテウス・ミラビリスに抗菌こうきんりょくしめす。8)9)

19. 有効ゆうこう成分せいぶんかんする理化学りかがくてき知見ちけん

19.1. セファレキシン

一般いっぱんてき名称めいしょう セファレキシン
一般いっぱんてき名称めいしょうおうめい Cefalexin
化学かがくめい (6R,7R)-7-[(2R)-2-Amino-2-phenylacetylamino]-3-methyl-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid
分子ぶんししき C16H17N3O4S
分子ぶんしりょう 347.39
物理ぶつり化学かがくてき性状せいじょう 白色はくしょくあわ黄白こうはくしょく結晶けっしょうまた結晶けっしょうせい粉末ふんまつである。みずにややけにくく、メタノールにけにくく、エタノール(95)またN,N-ジメチルホルムアミドにほとんどけない。吸湿きゅうしつせいである。
KEGG DRUG D00263

22. 包装ほうそう

1g×120つつみ分包ぶんぽう

23. 主要しゅよう文献ぶんけん

  1. 厚生こうせい労働省ろうどうしょう健康けんこうきょく結核けっかく感染かんせんしょうへんこう微生物びせいぶつやく適正てきせい使用しよう手引てび
  2. 上田うえだやすし, 最新さいしん医学いがく, 32 (6), 1189-1194, (1977)
  3. 社内しゃない資料しりょう生物せいぶつがくてき同等どうとうせい試験しけん
  4. Kind,A.C.et al., Antimicrob.Agents Chemother., 361-365, (1968) »PubMed
  5. 西村にしむら治雄はるお, 最新さいしん医学いがく, 24 (9), 1983-1989, (1969)
  6. 上田うえだやすし, 化学かがく療法りょうほうハンドブック, 16-18, (1975), (永井ながい書店しょてん 東京とうきょう)
  7. だいじゅうはち改正かいせい日本にっぽん薬局方やっきょくほう解説かいせつしょ, C-2726-2730, (2021)
  8. 西野にしの武志たけし, Chemotherapy., 27 (S-7), 38-58, (1979) »DOI
  9. 中沢なかざわ昭三しょうぞう, Jpn.J.Antibiot., 22 (4), 269-275, (1969) »PubMed

24. 文献ぶんけん請求せいきゅうさきおよわせさき

文献ぶんけん請求せいきゅうさき
東和薬品とうわやくひん株式会社かぶしきがいしゃ 学術がくじゅつDIセンター
〒570-0081 大阪おおさか守口もりぐち日吉ひよしまち2丁目ちょうめ5ばん15ごう
電話でんわ:0120-108-932
FAX:06-7177-7379
製品せいひん情報じょうほうわせさき
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〒570-0081 大阪おおさか守口もりぐち日吉ひよしまち2丁目ちょうめ5ばん15ごう
電話でんわ:0120-108-932
FAX:06-7177-7379

26. 製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃとう

26.1 製造せいぞう販売元はんばいもと
東和薬品とうわやくひん株式会社かぶしきがいしゃ
大阪おおさか門真かどま新橋しんばしまち2ばん11ごう

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