(Translated by https://www.hiragana.jp/)
医療用医薬品 : セファレキシン (セファレキシン錠250mg「日医工」)

医療いりょうよう医薬品いやくひん : セファレキシン

List   Top

医薬品いやくひん情報じょうほう


総称そうしょうめい セファレキシン
一般いっぱんめい セファレキシン
欧文おうぶん一般いっぱんめい Cefalexin
製剤せいざいめい セファレキシンじょう
薬効やっこう分類ぶんるいめい セファロスポリンけい抗生こうせい物質ぶっしつ製剤せいざい
薬効やっこう分類ぶんるい番号ばんごう 6132
ATCコード J01DB01
KEGG DRUG
D00263 セファレキシン
KEGG DGROUP
DG01488 セフェムけい抗生こうせい物質ぶっしつ
JAPIC 添付てんぷ文書ぶんしょ(PDF)
この情報じょうほうKEGG データベースにより提供ていきょうされています。
日米にちべい医薬品いやくひん添付てんぷ文書ぶんしょこちらから検索けんさくすることができます。

添付てんぷ文書ぶんしょ情報じょうほう2024ねん6がつ 改訂かいていだい2はん


商品しょうひん情報じょうほう 3.組成そせい性状せいじょう

販売はんばいめい 欧文おうぶん商標しょうひょうめい 製造せいぞう会社かいしゃ YJコード 薬価やっか 規制きせい区分くぶん
セファレキシンじょう250mg「日医にちいこう Cefalexin Tablets 日医にちいこう 6132002F1102 31.5えんじょう 処方箋しょほうせん医薬品いやくひんちゅう

2. 禁忌きんき

つぎ患者かんじゃには投与とうよしないこと
ほんざい成分せいぶんたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ9.1.1参照さんしょう

4. 効能こうのうまたは効果こうか

適応てきおうきんしゅ
適応症てきおうしょう
おもてざいせい皮膚ひふ感染かんせんしょうふかざいせい皮膚ひふ感染かんせんしょうリンパ管りんぱかん・リンパぶしえん慢性まんせいうみかわしょう
外傷がいしょう熱傷ねっしょうおよ手術しゅじゅつそうとう感染かんせん乳腺にゅうせんえん
骨髄こつづいえん筋炎きんえん
咽頭いんとう喉頭こうとうえんひらたももえん急性きゅうせい気管支炎きかんしえん肺炎はいえん慢性まんせい呼吸こきゅう病変びょうへん感染かんせん
膀胱ぼうこうえん腎盂じんうじんえん前立腺ぜんりつせんえん急性きゅうせいしょう慢性まんせいしょう)、精巣せいそう上体じょうたいえんふく睾丸こうがんえん
淋菌りんきん感染かんせんしょう子宮しきゅう頸管えん
○バルトリンせんえん子宮しきゅうない感染かんせん
なみだ嚢炎、麦粒腫ばくりゅうしゅ角膜かくまくえん角膜かくまく潰瘍かいようふくむ)
外耳がいじえん中耳炎ちゅうじえんふく鼻腔びこうえん化膿かのうせい唾液腺だえきせんえん
しゅう組織そしきえんかんむり周囲しゅういえん上顎じょうがくほらえんあごえん抜歯ばっしはじめ口腔こうくう手術しゅじゅつそう感染かんせん

5. 効能こうのうまたは効果こうか関連かんれんする注意ちゅうい

咽頭いんとう喉頭こうとうえんひらたももえん急性きゅうせい気管支炎きかんしえん中耳炎ちゅうじえんふく鼻腔びこうえん
こう微生物びせいぶつやく適正てきせい使用しよう手引てびき」1)参照さんしょうし、抗菌こうきんやく投与とうよ必要ひつようせい判断はんだんしたうえで、ほんざい投与とうよ適切てきせつ判断はんだんされる場合ばあい投与とうよすること。

6. 用法ようほうおよ用量ようりょう

通常つうじょう成人せいじんおよび体重たいじゅう20kg以上いじょう小児しょうにたいしては、セファレキシンとして1かい250mg(ちから)を6あいだごとに経口けいこう投与とうよする。
重症じゅうしょう場合ばあい分離ぶんりきん感受性かんじゅせい比較的ひかくてきひく症例しょうれいたいしてはセファレキシンとして1かい500mg(ちから)を6あいだごとに経口けいこう投与とうよする。
なお、年齢ねんれい体重たいじゅう症状しょうじょうにより適宜てきぎ増減ぞうげんする。

8. 重要じゅうよう基本きほんてき注意ちゅうい

8.1 ショックがあらわれるおそれがあるので、十分じゅうぶん問診もんしんおこなうこと。[11.1.1参照さんしょう
8.2 ほんざい使用しようにあたっては、たいせいきん発現はつげんとうふせぐため、原則げんそくとして感受性かんじゅせい確認かくにんし、疾病しっぺい治療ちりょうじょう必要ひつよう最小限さいしょうげん期間きかん投与とうよにとどめること。
8.3 急性きゅうせいじん障害しょうがいとうじゅうあつしじん障害しょうがいがあらわれることがあるので、定期ていきてきじん機能きのう検査けんさおこなうなど観察かんさつ十分じゅうぶんおこなうこと。[11.1.2参照さんしょう

9. 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃかんする注意ちゅうい

9.1 合併症がっぺいしょう既往きおうれきとうのある患者かんじゃ
9.1.1 セフェムけい抗生こうせい物質ぶっしつたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ(ただし、ほんざいたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃには投与とうよしないこと)
治療ちりょうじょうやむをないと判断はんだんされる場合ばあいのぞき、投与とうよしない。[2.参照さんしょう
9.1.2 ペニシリンけい抗生こうせい物質ぶっしつたい過敏かびんしょう既往きおうれきのある患者かんじゃ
9.1.3 本人ほんにんまた両親りょうしん兄弟きょうだい気管支きかんし喘息ぜんそく発疹はっしん蕁麻疹じんましんとうのアレルギー症状しょうじょうこしやすい体質たいしつゆうする患者かんじゃ
9.1.4 経口けいこう摂取せっしゅ不良ふりょう患者かんじゃまた経口けいこう栄養えいよう患者かんじゃ全身ぜんしん状態じょうたいわる患者かんじゃ
観察かんさつ十分じゅうぶんおこなうこと。ビタミンK欠乏症けつぼうしょうじょうがあらわれることがある。
9.2 じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
9.2.1 高度こうどじん障害しょうがいのある患者かんじゃ
投与とうよりょうらすか、投与とうよ間隔かんかくをあけて使用しようすること。ちゅう濃度のうど持続じぞくする。[16.6.1参照さんしょう
9.5 にん
妊婦にんぷまた妊娠にんしんしている可能かのうせいのある女性じょせいには、治療ちりょうじょう有益ゆうえきせい危険きけんせい上回うわまわると判断はんだんされる場合ばあいにのみ投与とうよすること。
9.6 授乳じゅにゅう
治療ちりょうじょう有益ゆうえきせいおよ母乳ぼにゅう栄養えいよう有益ゆうえきせい考慮こうりょし、授乳じゅにゅう継続けいぞくまた中止ちゅうし検討けんとうすること。
9.8 高齢こうれいしゃ
つぎてん注意ちゅういし、用量ようりょうならびに投与とうよ間隔かんかく留意りゅういするなど患者かんじゃ状態じょうたい観察かんさつしながら慎重しんちょう投与とうよすること。
生理せいり機能きのう低下ていかしていることがおお副作用ふくさよう発現はつげんしやすい。
・ビタミンK欠乏けつぼうによる出血しゅっけつ傾向けいこうがあらわれることがある。

11. 副作用ふくさよう

11.1 重大じゅうだい副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも0.1%未満みまん
ショック、アナフィラキシー(呼吸こきゅう困難こんなん全身ぜんしんしおべに浮腫ふしゅとう)をこすことがある。[8.1参照さんしょう
11.1.2 急性きゅうせいじん障害しょうがい(0.1%未満みまん
急性きゅうせいじん障害しょうがいとうじゅうあつしじん障害しょうがいがあらわれることがある。[8.3参照さんしょう
11.1.3 溶血ようけつせい貧血ひんけつ(0.1%未満みまん
11.1.4 偽膜ぎまくせい大腸だいちょうえん(0.1%未満みまん
偽膜ぎまくせい大腸だいちょうえんとう血便けつべんともなじゅうあつし大腸だいちょうえんがあらわれることがある。腹痛はらいたしきかい下痢げりがあらわれた場合ばあいには、ただちに投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.1.5 中毒ちゅうどくせい表皮ひょうひ壊死えし融解ゆうかいしょう(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚ひふ粘膜ねんまく症候群しょうこうぐん(Stevens-Johnson症候群しょうこうぐん(いずれも0.1%未満みまん
11.1.6 あいだしつせい肺炎はいえん、PIE症候群しょうこうぐん(いずれも0.1%未満みまん
発熱はつねつ咳嗽がいそう呼吸こきゅう困難こんなん胸部きょうぶXせん異常いじょうこうさんだまぞうとうともなあいだしつせい肺炎はいえん、PIE症候群しょうこうぐんとうがあらわれることがあるので、このような症状しょうじょうがあらわれた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしし、副腎ふくじん皮質ひしつホルモンざい投与とうよとう適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
11.2 その副作用ふくさよう
つぎ副作用ふくさようがあらわれることがあるので、観察かんさつ十分じゅうぶんおこない、異常いじょうみとめられた場合ばあいには投与とうよ中止ちゅうしするなど適切てきせつ処置しょちおこなうこと。
 0.1〜5%未満みまん0.1%未満みまん頻度ひんど不明ふめい
過敏かびんしょう  発疹はっしん蕁麻疹じんましんべにむら、そうよう発熱はつねつリンパ腺りんぱせん腫脹しゅちょう関節かんせつつうとう
血液けつえき 顆粒かりゅうだま減少げんしょうこうさんだまぞう血小板けっしょうばん減少げんしょう 
肝臓かんぞう 黄疸おうだん、AST上昇じょうしょう、ALT上昇じょうしょう、Al-P上昇じょうしょう 
消化しょうか悪心あくしん嘔吐おうと下痢げり軟便なんべん腹痛はらいた食欲しょくよく不振ふしん不快ふかいかんとう  
きん交代こうたいしょう 口内こうないえん、カンジダしょう 
ビタミン欠乏症けつぼうしょう ビタミンK欠乏症けつぼうしょうじょうていプロトロンビンしょう出血しゅっけつ傾向けいこうとう)、ビタミンBぐん欠乏症けつぼうしょうじょうしたえん口内こうないえん食欲しょくよく不振ふしん神経しんけいえんとう 
その 頭痛ずつう、めまい、全身ぜんしん倦怠けんたいかん 

12. 臨床りんしょう検査けんさ結果けっかおよぼす影響えいきょう

12.1 テステープ反応はんのうのぞくベネディクト試薬しやく、フェーリング試薬しやくによる尿にょうとう検査けんさではにせ陽性ようせいていすることがあるので注意ちゅういすること。
12.2 直接ちょくせつクームス試験しけん陽性ようせいていすることがあるので注意ちゅういすること。

14. 適用てきようじょう注意ちゅうい

14.1 薬剤やくざい交付こうふ注意ちゅうい
PTP包装ほうそう薬剤やくざいはPTPシートからして服用ふくようするよう指導しどうすること。PTPシートのあやまいんにより、かた鋭角えいかく食道しょくどう粘膜ねんまくとげいれし、さらには穿孔せんこうこしてたてへだたほらえんとうじゅうあつし合併症がっぺいしょう併発へいはつすることがある。

16. 薬物やくぶつ動態どうたい

16.3 分布ぶんぷ
血清けっせい蛋白たんぱく結合けつごうりつ
限外げんがいほうにて測定そくていされた血清けっせい蛋白たんぱく結合けつごうりつやく15%であった2)外国がいこくじんデータ)。
16.4 代謝たいしゃ
健康けんこう成人せいじん経口けいこう投与とうよ生体せいたいない代謝たいしゃされず、変化へんかのまま尿にょうちゅう排泄はいせつされた3)
16.5 排泄はいせつ
健康けんこう成人せいじんに250mg(ちから)(n=8)、500mg(ちから)(n=8)を食後しょくご経口けいこう投与とうよしたときの6あいだまでの平均へいきん尿にょうちゅう回収かいしゅうりつやく90%であった4)
16.6 特定とくてい背景はいけいゆうする患者かんじゃ
16.6.1 じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃ
じん機能きのう障害しょうがい患者かんじゃに500mg(ちから)をたんかい経口けいこう投与とうよしたとき、GFR(glomerular filtration rate;いと球体きゅうたい)の低下ていかともない、Cmax、Tmaxが高値たかねしめ傾向けいこうがみられた5)外国がいこくじんデータ)。
ひょう16-1 薬物やくぶつ動態どうたいパラメータ
GFR(mL/min)nCmax(μみゅーg/mL)Tmax(hr)
<10925.92.7
10〜20432.64
20〜50421.91.6
>50119.01.0
じん機能きのう正常せいじょうしゃ1812.71.0
また、GFRが30mL/min以下いかでは半減はんげんしるあきら延長えんちょうした5)外国がいこくじんデータ)。[9.2.1参照さんしょう

18. 薬効やっこう薬理やくり

18.1 作用さようじょ
細菌さいきん細胞さいぼうかべ合成ごうせい阻害そがいすることにより抗菌こうきん作用さよう発揮はっきし、その作用さよう殺菌さっきんてきである6)7)
18.2 抗菌こうきん作用さよう
試験管しけんかんないでブドウ球菌きゅうきんぞく、レンサ球菌きゅうきんぞく肺炎はいえん球菌きゅうきん淋菌りんきん大腸菌だいちょうきん、クレブシエラぞく、プロテウス・ミラビリスに抗菌こうきんりょくしめ8)9)

19. 有効ゆうこう成分せいぶんかんする理化学りかがくてき知見ちけん

19.1. セファレキシン

一般いっぱんてき名称めいしょう セファレキシン
一般いっぱんてき名称めいしょうおうめい Cefalexin
略号りゃくごう CEX
化学かがくめい (6R,7R)-7-[(2R)-2-Amino-2-phenylacetylamino]-3-methyl-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid
分子ぶんししき C16H17N3O4S
分子ぶんしりょう 347.39
物理ぶつり化学かがくてき性状せいじょう 白色はくしょくあわ黄白こうはくしょく結晶けっしょうまた結晶けっしょうせい粉末ふんまつである。
みずにややけにくく、メタノールにけにくく、エタノール(95)またN,N-ジメチルホルムアミドにほとんどけない。
吸湿きゅうしつせいである。
KEGG DRUG D00263

20. 取扱とりあつかじょう注意ちゅうい

そとばこ開封かいふう遮光しゃこうして保存ほぞんすること。

22. 包装ほうそう

100じょう[10じょう×10;PTP]

23. 主要しゅよう文献ぶんけん

  1. 厚生こうせい労働省ろうどうしょう健康けんこうきょく結核けっかく感染かんせんしょうへんこう微生物びせいぶつやく適正てきせい使用しよう手引てび
  2. Kind A.C.,et al., Antimicrob.Agents Chemother., 361-365, (1968) »PubMed
  3. 西村にしむら治雄はるお , 最新さいしん医学いがく, 24 (9), 1983-1989, (1969)
  4. 前川まえかわ秀幸ひでゆき , Jpn.J.Antibiot., 30 (8), 631-638, (1977) »PubMed
  5. Bailey R.R.,et al., Postgrad.Med.J., 46 (S), 60-64, (1970)
  6. 上田うえだやすし , 化学かがく療法りょうほうハンドブック, 16-18, (1975), (永井ながい書店しょてん)
  7. だいじゅうはち改正かいせい日本にっぽん薬局方やっきょくほう解説かいせつしょ, C2726-C2730, (2021), (廣川ひろかわ書店しょてん)
  8. 西野にしの武志たけし , Chemotherapy., 27 (S-7), 38-58, (1979) »DOI
  9. 中沢なかざわ昭三しょうぞう , Jpn.J.Antibiot., 22 (4), 269-275, (1969) »PubMed

24. 文献ぶんけん請求せいきゅうさきおよわせさき

文献ぶんけん請求せいきゅうさき
日医にちいこう株式会社かぶしきがいしゃ客様きゃくさまサポートセンター
〒930-8583 富山とやま総曲輪そうがわ1丁目ちょうめ6ばん21
電話でんわ:0120-517-215
FAX:076-442-8948
製品せいひん情報じょうほうわせさき
日医にちいこう株式会社かぶしきがいしゃ客様きゃくさまサポートセンター
〒930-8583 富山とやま総曲輪そうがわ1丁目ちょうめ6ばん21
電話でんわ:0120-517-215
FAX:076-442-8948

26. 製造せいぞう販売はんばい業者ぎょうしゃとう

26.1 製造せいぞう販売元はんばいもと輸入ゆにゅう
日医にちいこう株式会社かぶしきがいしゃ
富山とやま総曲輪そうがわ1丁目ちょうめ6ばん21

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/09/18 はん