「すしの美登利みどり」は、リーズナブルな価格かかくで本格ほんかく的てきな寿司すしを味あじわえるお店みせとして、幅広はばひろい年代ねんだいの顧客こきゃくから支持しじされています。現在げんざい、寿司すしの美登利みどりグループでは国内こくない、首都しゅと圏けんを中心ちゅうしんにイートイン9店舗てんぽ、テイクアウト16店舗てんぽ、計けい25店舗てんぽを展開てんかい。連日れんじつ、店舗てんぽには多おおくの顧客こきゃくが詰つめかけ、大盛おおもり況きょうだといいます。

すしの美登利みどりでは、2023年ねん2月がつに「matoca｜マトカ」のLINEミニアプリを導入どうにゅうしました。

「matocaを導入どうにゅうする前まえは、店頭てんとうに設置せっちした端末たんまつかWebブラウザから順番じゅんばん予約よやくができる別べつのシステムを導入どうにゅうしていました。しかし、予よ約やく受付うけつけの窓口まどぐちが複数ふくすうあることで入いれ店てん案内あんないのオペレーションが複雑ふくざつになってしまい、呼よび出だし順じゅんに不公平ふこうへい感かんを覚おぼえるお客様きゃくさまもいました。そこで、Webブラウザからの受付うけつけを一時いちじ的てきに停止ていしして店頭てんとう端末たんまつだけで順番じゅんばん予約よやくを受うけ付つけていたのですが、それではサービスの機能きのうを十分じゅうぶんに生いかしきれておらず、費用ひよう対たい効果こうかが見合みあわないという課題かだい感かんがありました」

そうして新あらたに導入どうにゅうされた株式会社かぶしきがいしゃブレイブテクノロジー（以下いか、ブレイブテクノロジー）が提供ていきょうするmatocaは、「誰だれでもカンタンに5秒びょうで発券はっけん」をコンセプトに掲かかげる整理せいり券けんシステムです。受付うけつけ専用せんようのタブレットとプリンターを用意よういするだけで運用うんよう開始かいしできる手軽てがるさが魅力みりょくで、飲食いんしょく店てんを中心ちゅうしんに350 社しゃ1,900店舗てんぽが導入どうにゅうしています（2024年ねん1月がつ時点じてん）。

「以前いぜんの順番じゅんばん待まちシステムでは順番じゅんばんが近ちかづいたお客様きゃくさまの呼よび出だしに電話でんわ・SMSを利用りようしており、１通つうあたり数すう円えん～10円えん程度ていどのコストがかかっていました。一方いっぽう、matocaは『LINEミニアプリ お知しらせ』というLINEミニアプリ専用せんようのトークルームから無料むりょうで呼よび出だしメッセージを配信はいしんできます。さらに、基本きほん料金りょうきんも以前いぜんのサービスよりmatocaは割安わりやすだったため、乗のり換かえによるコスト削減さくげん効果こうかは様々さまざまな要因よういんが重かさなってではありますが、年間ねんかん約やく500万まん円えんになると試算しさんしています」

すしの美登利みどりのイートイン形態けいたいの店舗てんぽにおけるmatoca運用うんようは、誰だれにでもわかるシンプルなものとなっています。

「まず来店らいてんされたお客様きゃくさまに、店頭てんとうのタブレットに表示ひょうじされる“発券はっけんボタン”を押おしてもらいます。するとタブレット下かに設置せっちしたプリンターから、受付うけつけ番号ばんごうとQRコードが印刷いんさつされた整理せいり券けんが発券はっけんされます。そのQRコードをお客様きゃくさまのスマホで読よみ込こんでいただくと、認証にんしょう画面がめんを経へてmatocaのLINEミニアプリ上じょうでデジタル整理せいり券けんが発行はっこうされ、同時どうじに当該とうがい店舗てんぽのLINE公式こうしきアカウントをスムーズに友ともだち追加ついかできる仕組しくみです。

その後ご、順番じゅんばん待まちが残のこり５番目ばんめになるとLINE上じょうで呼よび出だしメッセージが届とどくので、入いり口くち付近ふきんに移動いどういただき、順番じゅんばんになったら店舗てんぽスタッフがお声こえがけして席せきに案内あんないするという流ながれです」

なお、matocaは店頭てんとうに設置せっちタブレットを利用りようするほかにも、LINEミニアプリで自宅じたくや出先でさきなど遠隔えんかくでデジタル整理せいり券けんを発券はっけんすることも可能かのうです。しかし、予よ約やく受付うけつけの窓口まどぐちが複数ふくすうあることで入いれ店てん案内あんないのオペレーションが複雑ふくざつ化かするというかつての課題かだい感かんを踏ふまえ、すしの美登利みどりでは店頭てんとうでのみ順番じゅんばん待まちを受うけ付つけています。

順番じゅんばん待まちの受付うけつけを済すませたユーザーはその場ばに居い続つづける必要ひつようはなく、買かい物ものに行いったりカフェで休憩きゅうけいしたりと、自由じゆうに行動こうどうができます。このようにユーザー側がわは待まち時間じかんを有効ゆうこう活用かつようでき、店舗てんぽ側がわは行列ぎょうれつ緩和かんわにつながり、周辺しゅうへん施設しせつからのクレームを防ふせげるなど、双方そうほうにとってメリットがあります。

「順番じゅんばん待まちが残のこり５番目ばんめになった際さいの呼よび出だしに反応はんのうしないお客様きゃくさまには、再度さいど呼よび出だしメッセージが。さらに、30分ふん経過けいかしても店頭てんとうにいらっしゃらない場合ばあいは受付うけつけキャンセルのメッセージが配信はいしんされます。

数すう回かいに分わけて丁寧ていねいにメッセージをお送おくりしているため、matocaのLINEミニアプリ導入どうにゅう後ご、順番じゅんばん待まちに関かんする大おおきなクレームはありません。店舗てんぽにあるアンケートハガキでも、LINE上じょうで呼よび出だしメッセージが届とどくのにはおおむね肯定こうてい的てきな意見いけんが集あつまっています」

また、「LINEミニアプリの利用りよう時じにスムーズに友ともだち追加ついかできるのも大おおいに助たすかっている」と梅丘うめがおか寿司ずしの美登利みどり総そう本店ほんてんの保坂ほさか氏しは評価ひょうかします。

「創業そうぎょう以来いらい、弊社へいしゃは広告こうこく費用ひようをほとんど使つかわずお客様きゃくさまの口くちコミやリピートなどで利用りよう者しゃ数すうを増ふやしてきました。そのため、各かく店舗てんぽで開設かいせつしているLINE公式こうしきアカウントでも積極せっきょく的てきなメッセージ配信はいしんを行おこなっていませんでした。

しかし、先さきのコロナ禍かでイートイン店舗てんぽのお客様きゃくさまの流ながれが大おおきく変かわったことから、集客しゅうきゃくや業務ぎょうむ効率こうりつの改善かいぜんにデジタルサービスを活用かつようしていく方針ほうしんに変かわり、DXを進すすめているところです」

梅丘うめがおか寿司ずしの美登利みどり総そう本店ほんてんではLINEを「デジタルマーケティングの要よう」として位置付いちづけ、LINE公式こうしきアカウントのKPIを「友ともだち数すう」に設定せっていしました。現在げんざいは、来店らいてん促進そくしんや売上うりあげアップを意識いしきしてメッセージを配信はいしんしており、そのなかでも大おおきな成果せいかを上あげたのが季き節ぶしメニューであるおせちの販促はんそくです。

「例年れいねん、９月くがつ頃ごろから店頭てんとうや電話でんわでおせちの予よ約やく受付うけつけをしているのですが、その対応たいおうが店舗てんぽスタッフにとって大おおきな負担ふたんになっていました。そこで、2022年ねんからオンライン予約よやくも受うけ付つけ、各かく店舗てんぽのLINE公式こうしきアカウントでおせちの予よ約やく開始かいしについてメッセージ配信はいしんしたところ、1セット27,500円えんのおせちが、わずか約やく30分ふんで2000セットを完売かんばいしました。さらに、オンライン予約よやくのみに切きり替かえた2023年ねんは記録きろくを更新こうしんして約やく15分ふんで完売かんばい。それまでは完売かんばいまで１～２カ月かげつを要ようしていたので、そのスピード感かんには正直しょうじきなところ驚おどろいています。

売上うりあげアップだけではなく、対面たいめんで予約よやくを受うけ付つけた際さいの住所じゅうしょや電話でんわ番号ばんごうの聞きき間違まちがいや、電話でんわで予約よやくを受うけ付つけた際さいのお届とどけ希望きぼう日びの聞きき間違まちがいなどの人的じんてきミスも減へらせるので、業務ぎょうむ効率こうりつ化かに大おおきく貢献こうけんしてくれました」

現在げんざい、梅丘うめがおか寿司ずしの美登利みどり総そう本店ほんてんでは9店舗てんぽでmatocaのLINEミニアプリを導入どうにゅうし、友ともだち追加ついかの約やく９割わりをLINEミニアプリ経由けいゆで集あつめています。なかでも、もっとも活用かつようが進すすむすしの美登利みどり アトレ吉祥寺きちじょうじ店てんではサービス導入どうにゅう後ご3カ月かげつで約やく4,000人にんの友ともだちを集客しゅうきゃく。以前いぜんの友ともだち追加ついか数すうが数すう百ひゃくだったことから、一層いっそう追加ついかペースが上あがっています。

「友ともだちの多おおくが実際じっさいに来店らいてんして飲食いんしょくを楽たのしんでいただけた方ほうのため、LINE公式こうしきアカウントのブロック率りつやメッセージの開封かいふう率りつも良好りょうこうです。

こうした成果せいかを踏ふまえて、いまは紙かみベースで行おこなっている利用りようアンケートもLINEに移行いこうしたいと思おもっています。たとえば、motocaの利用りようデータを基もとに、“直近ちょっきん○日にち以内いないに来店らいてんしたお客様きゃくさま”に限定げんていしてアンケートを送おくれば、回答かいとう率りつをより高たかめられるはずです。

また、来店らいてん履歴りれきの浅あさいお客様きゃくさまに対たいして常連じょうれん化かを促うながすメッセージを配信はいしんしたり、受付うけつけキャンセルになった“見込みこみ客きゃく”に対たいして来店らいてんを促うながすメッセージなど、さまざまな絞しぼり込こみ配信はいしんのアイデアを考かんがえています」

最後さいごに、matocaのLINEミニアプリについての総評そうひょうと今後こんごの展望てんぼうについて、梅丘うめがおか寿司ずしの美登利みどり総そう本店ほんてんの保坂ほさか氏しは次つぎのように話はなします。

「開発かいはつパートナーであるブレイブテクノロジーにサービスの勉強べんきょう会かいや店舗てんぽスタッフへの操作そうさ説明せつめいなどを適宜てきぎサポートいただいたおかげで、以前いぜんの順番じゅんばん待まちシステムからの切きり替かえもスムーズに移行いこうしました。

今後こんご、matocaのLINEミニアプリ経由けいゆで集あつめた友ともだちに積極せっきょく的てきにアプローチして、売うり上あげづくりを強化きょうかしたい。将来しょうらい的てきにECサイトをオープンした際さいなど、LINEが大おおきく事業じぎょう貢献こうけんしてくれるはずなので、新あらたな施策しさくを考かんがえ、チャレンジしていきたいと思おもいます」

（公開こうかい：2023年ねん1月がつ、取材しゅざい・文ぶん／相澤あいざわ良晃よしあき）

※本ほん記事きじ内ないの数値すうちや画像がぞう、役職やくしょくなどの情報じょうほうはすべて取材しゅざい時点じてんのものです
※本ほん記事きじ内ないの実績じっせきは取材しゅざい先さき調しらべによる数値すうちです