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目標もくひょうは「みんながすすめたくなる、一人ひとりひとりにうアカウント」――LINE公式こうしきアカウントで実現じつげんするdポイントクラブのOne to Oneコミュニケーション

株式会社かぶしきがいしゃNTTドコモ

2023.10.17

写真しゃしんひだりから)
株式会社かぶしきがいしゃNTTドコモ スマートライフカンパニー コンシューママーケティング コンシューママーケティング戦略せんりゃく担当たんとう部長ぶちょう けん dポイント担当たんとう部長ぶちょう けん デジタルマーケティング推進すいしん担当たんとう部長ぶちょう 橋田はしだ直樹なおき
同社どうしゃ コンシューママーケティング dポイント ポータル推進すいしん担当たんとう 須藤すとう志保しほ
株式会社かぶしきがいしゃ電通でんつうデジタル トランスフォーメーション領域りょういき BIRD部門ぶもん サービスイノベーション事業じぎょう 事業じぎょう部長ぶちょう 吉田よしだ けい

株式会社かぶしきがいしゃNTTドコモ(以下いか、NTTドコモ)が提供ていきょうする「dポイントクラブ」は、やく9,400まんにん(2023ねん3がつ時点じてん)の会員かいいんすうほこるポイントプログラムです。NTTドコモはdポイントクラブの拡大かくだいけ、2020ねん7がつLINE公式こうしきアカウント導入どうにゅう。dアカウントの会員かいいんデータとLINEアカウントのID連携れんけい推進すいしんして、One to Oneコミュニケーションの実現じつげん目指めざしています。ID連携れんけいによってどのような世界せかいかんえがいているのか、NTTドコモの橋田はしだ直樹なおき以下いか橋田はしだ)、須藤すとう志保しほ以下いか須藤すとう)、同社どうしゃのLINE活用かつよう支援しえんする株式会社かぶしきがいしゃ電通でんつうデジタルの吉田よしだ けい以下いか吉田よしだ)にきました。

目的もくてき
  • dポイントクラブのコミュニケーションチャネルを拡充かくじゅうしたい
  • dアカウントの会員かいいんデータとLINEアカウントのID連携れんけい推進すいしんし、One to Oneコミュニケーションを実現じつげんしたい
施策しさく
  • 電通でんつうデジタルの提供ていきょうする「TONARIWA」を導入どうにゅうし、One to Oneコミュニケーション実現じつげん基盤きばんとして活用かつよう
  • ユーザーいちにんひとりにわせたメッセージの配信はいしんやリッチメニューを掲載けいさい
  • 自社じしゃ施策しさくやダイレクトミッションスタンプを活用かつようしたID連携れんけい推進すいしん
効果こうか
  • ダイレクトミッションスタンプの活用かつようにより、これまでリーチできなかったユーザーの会員かいいんとID連携れんけいすう増加ぞうか成功せいこう
  • ID連携れんけいユーザーのキャンペーン参加さんかやdポイントの利用りよう活性かっせい

LINEの開封かいふうりつたかさに期待きたいし、あたらしいタッチポイントとして導入どうにゅう

「dポイントクラブ」は、NTTドコモが提供ていきょうする会員かいいんせいのポイントプログラムです。dポイントは全国ぜんこく加盟かめいてんでのものやオンライン決済けっさいなどに利用りようでき、会員かいいんすう年々ねんねん増加ぞうかしています。

 

当社とうしゃはキャリア事業じぎょうやWi-Fiサービスをはじめ、クレジットカードのdカード、動画どうが配信はいしんサービスの契約けいやく受付うけつけなど多岐たきにわたる事業じぎょう展開てんかいしており、dポイントクラブに入会にゅうかいしているとこれらの利用りようにポイントがまっていきます。利用りようできるサービスのひろさからポイントがめやすく、会員かいいん限定げんていクーポンなどおとく情報じょうほう充実じゅうじつしているてんおおくのほう支持しじされています」(須藤すとう

株式会社かぶしきがいしゃNTTドコモ スマートライフカンパニー コンシューママーケティング 須藤すとう志保しほ

NTTドコモがdポイントクラブのLINE公式こうしきアカウントの運用うんよう開始かいししたのは2020ねん7がつのこと。開設かいせつ以前いぜん同社どうしゃ展開てんかいするメールサービスのほか、アプリのプッシュ通知つうちなどをつうじてユーザーに情報じょうほう発信はっしんしていました。

 

dポイントクラブのLINE公式こうしきアカウント運用うんよう支援しえんする電通でんつうデジタルの吉田よしだは、当時とうじ状況じょうきょうつぎのようにかえります。

 

「NTTドコモは多数たすうのWebサイトやアプリなどのメディアを展開てんかいしていることから、つよ集客しゅうきゃくりょく発信はっしんりょくっています。そのため外部がいぶのツールやメディアを利用りようする機会きかいはあまりなかったのですが、既存きそん手法しゅほうではリーチできないユーザーもいました。LINE公式こうしきアカウントを導入どうにゅうした2020ねんはdポイントクラブの拡大かくだいけてプロモーションを強化きょうかしていた時期じきで、外部がいぶツールをもちいてコミュニケーションのはばひろげたいとかんがえていました」(吉田よしだ

株式会社かぶしきがいしゃ電通でんつうデジタル トランスフォーメーション領域りょういき BIRD部門ぶもん サービスイノベーション事業じぎょう 事業じぎょう部長ぶちょう ワークショップデザイナー 吉田よしだ けい

かずあるツールからLINE公式こうしきアカウントをえらんだ理由りゆうは、メッセージの開封かいふうりつたかさにあるといいます。

 

「メールにくらべると、LINE公式こうしきアカウントは開封かいふうりつたかく、ユーザーがわもコミュニケーションチャネルとしてれやすいというつよみがあります。なかにはメールをメインに使つかっているほうもいますし、アプリのプッシュ通知つうちのほうが便利べんりというほうもいるでしょう。それぞれのユーザーにてきした情報じょうほうてきしたツールでおとどけすることが、企業きぎょうとしてのただしいコミュニケーションのかたちであるとかんがえ、LINE公式こうしきアカウントを導入どうにゅうすることにしました」(橋田はしだ

LINE公式こうしきアカウントからメッセージをった場合ばあい、そののうちに8わり開封かいふうする

ID連携れんけい促進そくしんし、One to Oneコミュニケーションの実現じつげん目指めざ

NTTドコモが既存きそんメディアのなかでLINE公式こうしきアカウントの存在そんざいかんたかめていくには、アカウント自体じたい発信はっしんりょく影響えいきょうりょくたかめる必要ひつようがありました。その源泉げんせんとなるのが「ともだち」のすうかんがえ、運用うんよう1ねんはLINE公式こうしきアカウントのともだちあつめに注力ちゅうりょくしたといいます。

 

運用うんようが2ねんはいった2021ねんには、NTTドコモが提供ていきょうするサービスの共通きょうつうIDである「dアカウント」の会員かいいんデータと、ユーザーのLINEアカウントのID連携れんけい(※)を開始かいし。その背景はいけいには、ともだちにたいして最適さいてき情報じょうほうとどけるなどのOne to Oneコミュニケーションを実現じつげんし、dポイントのさらなる活性かっせいにつなげたいという目的もくてきがありました。

 

※ ユーザーの許諾きょだくうえ連携れんけいされます

One to Oneコミュニケーション実現じつげん基盤きばんとして活用かつようしているのが、電通でんつうデジタルが提供ていきょうするOne to Oneコミュニケーションサービス「TONARIWA」です。ID連携れんけい推進すいしんすることで、ともだちとなっているLINEユーザーがどのようなサービスをこのんで利用りようしているのか、興味きょうみがあるサービスや店舗てんぽはどこなのかといった傾向けいこうがdアカウントの会員かいいん情報じょうほう行動こうどう決済けっさい履歴りれきをもとに可視かしできるようになりました。NTTドコモではこの情報じょうほうもとにユーザーのこのみや利用りようじょうきょうおうじたメッセージをけています。

ID連携れんけいしたユーザーへのメッセージ配信はいしんイメージ。ユーザーのこのみや利用りようじょうきょうおうじた情報じょうほうをLINE公式こうしきアカウントから配信はいしん

また、TONARIWAの機能きのう活用かつようして、LINE公式こうしきアカウントのリッチメニューをID連携れんけいしたユーザーと連携れんけいのユーザーごとにけています。

 

現在げんざいはタブを2つにけて、とくていただきたいコンテンツは左側ひだりがわの『おトクな情報じょうほう』タブ、時間じかんがあるときていただきたいものは右側みぎがわの『お役立やくだちメニュー』タブに掲載けいさいしています。そしてコンテンツ自体じたいもID連携れんけい有無うむからさらにターゲティングでけており、ID連携れんけいしていないほうには連携れんけいうなが内容ないよう掲載けいさいしています」(須藤すとう

ID連携れんけいしていないユーザーに表示ひょうじされるリッチメニューのイメージ

ID連携れんけいしているユーザーに表示ひょうじされるリッチメニューのいちれい

ダイレクトミッションスタンプで、ID連携れんけい促進そくしん

NTTドコモではID連携れんけいすうやすため、dポイントがたる「LINE毎週まいしゅうくじ」などのキャンペーン実施じっしや、会員かいいんけクーポンを配布はいふしています。

 

なかでも「LINE毎週まいしゅうくじ」は、ID連携れんけいすう増加ぞうかおおきく貢献こうけんしています。ID連携れんけいしたユーザーが参加さんかでき、キャンペーンに参加さんかすると抽選ちゅうせんでポイントがたる仕組しくみです。くじは2021ねんから開始かいししました。

 

「くじのかたちでID連携れんけいうながすことで、義務ぎむやタスクではなくたのしみながら参加さんかし、ID連携れんけいいただくことができるとかんがえています。さらに定常ていじょうてき実施じっしすることで新規しんきともだちはもちろん、既存きそんともだちにもたのしんでいただくことができ、dアカウントの継続けいぞく意向いこうたかめるみのひとつとなっています。また、ポイント付与ふよによって、ライトユーザーにもdポイントを使つかっていただくきっかけになっています」(須藤すとう

ID連携れんけい促進そくしんする「LINE毎週まいしゅうくじ」のメッセージ配信はいしん

また、LINE公式こうしきアカウントのともだちではないユーザーにともだち追加ついかとID連携れんけい同時どうじうながすため「ダイレクトミッションスタンプ」を活用かつようしています。ダイレクトミッションスタンプはLINEプロモーションスタンプのプランのひとつで、ユーザーがアンケート回答かいとうやID連携れんけいなどのミッションを完了かんりょうすると、スタンプがダウンロードできる仕組しくみです。ダイレクトミッションスタンプを活用かつようすることで、短期間たんきかんでID連携れんけいしゃすうやすことができます。

 

「dポイントやクーポンなどの特典とくてん魅力みりょくをあまりかんじないほうおなじような訴求そきゅうをしつづけても、ID連携れんけいをしてもらうことはできません。しかし、ダイレクトミッションスタンプを併用へいようすれば、そうしたユーザーの集客しゅうきゃく見込みこめます。また、スタンプのクリエイターのファンそう興味きょうみくことができるので、リーチできる範囲はんいひろげられるとかんがえました」(吉田よしだ

 

これまで同社どうしゃ実施じっししたダイレクトミッションスタンプはけい2かい自社じしゃオウンドメディアやSNSのほか、LINE公式こうしきアカウントからのメッセージ配信はいしんLINE広告こうこくにも出稿しゅっこうして告知こくちしました。その結果けっか、これまでdアカウントの会員かいいんではなかった新規しんきユーザーの会員かいいんやID連携れんけいすう増加ぞうか寄与きよしました。

過去かこ2かい実施じっししたスタンプのクリエイティブ

すべてのユーザーにおすすめできるアカウントを目指めざして

ID連携れんけい有無うむではメッセージの開封かいふうりつにあまりはないものの、dポイントの活用度かつようどはID連携れんけいユーザーのほうが連携れんけいユーザーよりもたかく、LINE公式こうしきアカウントのブロックりつひく傾向けいこうられています。

 

また、dポイントクラブの加盟かめいてん開催かいさいするキャンペーンへの参加さんかりつも、自社じしゃオウンドメディアやメールなどでの告知こくちくらべて、LINE公式こうしきアカウントのID連携れんけいユーザーへの告知こくちのほうがたか傾向けいこうにあり、One to Oneコミュニケーションの効果こうかられています。加盟かめいてんからのはんおう好評こうひょうで、メッセージ配信はいしんでの告知こくち希望きぼうするわせがえないそうです。

 

店舗てんぽとユーザーの双方そうほうよろこばれる案内あんないおくることで、ユーザーもさらにdポイントクラブのLINE公式こうしきアカウントを信頼しんらいして、よりdポイントを使つかうようになるという循環じゅんかんまれます。その循環じゅんかんによって、店舗てんぽにとってもさらなるエンゲージメントの向上こうじょう期待きたいできます。

 

また、ID連携れんけいてユーザーの行動こうどう履歴りれきもと最適さいてき情報じょうほう発信はっしんすることで、dポイントクラブの利用りようじょうきょうにもおおきなリフト効果こうかました。さらに最適さいてきすすめることができれば、将来しょうらいてきにはマーケティングオートメーションのチャネルとしてLINE公式こうしきアカウントを活用かつようできるとかんがえています。その世界せかいかん目指めざしてさらにID連携れんけい拡大かくだいし、One to Oneコミュニケーションの規模きぼひろげていくことを構想こうそうしています」(橋田はしだ

株式会社かぶしきがいしゃNTTドコモ スマートライフカンパニー コンシューママーケティング コンシューママーケティング戦略せんりゃく担当たんとう部長ぶちょう けん dポイント担当たんとう部長ぶちょう けん デジタルマーケティング推進すいしん担当たんとう部長ぶちょう 橋田はしだ直樹なおき

最終さいしゅうてきには「日常にちじょうをよりゆたかでたのしいものにするアカウントとして、ユーザーすべてが身近みぢかひとにおすすめしたくなるアカウントにそだてたい」とかんがえているそうです。その実現じつげんけ、今後こんご一人ひとりひとりに一層いっそううLINE公式こうしきアカウントとして成長せいちょう目指めざしていく予定よていです。

 

 

 

 

 

公開こうかい:2023ねん10がつ取材しゅざいぶん岩崎いわさきふみ写真しゃしんかわしま じゅん

 

ほん記事きじない数値すうち画像がぞう役職やくしょくなどの情報じょうほうはすべて取材しゅざい時点じてんのものです
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