1995年ねんにメジャーデビューしたSOPHIAのドラマー・赤松あかまつ氏しは、バンド活動かつどうの傍かたわらでSNSを使つかった情報じょうほう発信はっしんを積極せっきょく的てきに行おこなっています。

きっかけはSOPHIAのバンド活動かつどう休止きゅうし（2013年ねん8月がつ〜2022年ねん10月がつ）以前いぜん、2012年ねんにテレビ出演しゅつえんしたバラエティ番組ばんぐみでの太鼓たいこのリズムゲーム企画きかくで優勝ゆうしょうしたことです。これを機きに音楽おんがくファン以外いがいの視聴しちょう者しゃにも赤松あかまつ氏しの名前なまえが知しられるようになり、その同年どうねんにX（旧きゅうTwitter）を開始かいしして以降いこう、現在げんざいはInstagramやYouTubeなども利用りようしています。

「何なんでもまずはトライしてみようという精神せいしんで、Instagramは最初さいしょは事務所じむしょにも内緒ないしょでこっそりやっていました（笑）。

SNSに載のせる内容ないようを考かんがえていた時とき、自分じぶんは食たべることが好すきだから、ある日ひ、食たべ終おわった空そらの食器しょっきを撮影さつえいしてXに投稿とうこうしてみました。するとフォロワーから『食たべた後のちの写真しゃしんなんか載のせてどうするんだ』と鋭するどいツッコミを受うけまして……。

それでもなんとか理由りゆうをつけて投稿とうこうを続つづけようと思おもって、今いまは食たべる前まえの写真しゃしんをInstagramに、食たべた後のちの写真しゃしんをXに載のせて使つかい分わけています。どちらもチェックしてもらえると、僕ぼくが何なにをどれだけ食たべたかの答こたえ合あわせできる仕様しようです（笑）」

そんな赤松あかまつ氏しが「赤松あかまつ芳かおる朋とも公式こうしきライン」の名義めいぎでLINE公式こうしきアカウントを開設かいせつしたのは2023年ねん1月がつのこと。LINEの運用うんようを始はじめたのには、ある想おもいがあったといいます。

「2012年ねんのテレビ出演しゅつえんからありがたいことにソロでの露出ろしゅつも増ふえ、SNSのフォロワーも着実ちゃくじつに増ふえてきました。SNSでユーザーの皆みなさまとつながれるのはとても楽たのしいのですが、いざライブの告知こくちをすると反応はんのうがいまいちだったりする。フォロワーのうち、一体いったいどれくらいが自分じぶんの“コアなファン”なのか、まったくわからない状態じょうたいでした。

そこで、よりコアなファンとコミュニケーションを取とることができる手段しゅだんはないかと考かんがえ、LINE公式こうしきアカウントを始はじめました。

SOPHIA以外いがいに携たずさわっているバンドでもコロナ禍かにオンラインライブやトーク配信はいしんを行おこないましたが、いろんなサイトにアカウントを登録とうろくしてもらう必要ひつようがあるじゃないですか。

その点てんで、登録とうろくも要いらずより身近みぢかなコンテンツで気軽きがるにお知しらせできるツールを探さがしていたので、LINEを選択せんたくできたのはとても良よかったです」

さらにLINE公式こうしきアカウントの開設かいせつ直後ちょくご、赤松あかまつ氏しは同どうサービスの機能きのうの一ひとつである「メンバーシップ」を導入どうにゅうしました。

メンバーシップは、LINE公式こうしきアカウントの所有しょゆう者しゃであれば誰だれでも簡単かんたんにアカウント上じょうでサブスクリプションサービスを作成さくせいできる機能きのうです。メンバーシップに加入かにゅうしたメンバー（LINE公式こうしきアカウントを友ともだち追加ついかしたユーザー）を対象たいしょうに、独自どくじのコンテンツや特典とくてんを提供ていきょうできます。

本ほん機能きのうを導入どうにゅうした経緯けいいについて、赤松あかまつ氏しは「ファンクラブに替かわるコミュニティーを立たち上あげたかった」と振ふり返かえります。

「SOPHIAの中なかでも個々ここにファンクラブがあり、ファンの方ほうにサービスを提供ていきょうできる環境かんきょうを持もつメンバーもいるんです。

僕ぼくも一般いっぱんの方向ほうこうけにマンツーマンのドラムレッスンを行おこなっているのですが、『未経験みけいけんでも参加さんかしていいのか』と躊躇ちゅうちょする人ひとや、仕事しごとや育児いくじでなかなか通かよえないけれど情報じょうほうは得えたい、応援おうえんしたいという方ほうがたくさんいることを知しって。ドラムレッスンのほかにみんなに喜よろこんでもらえるサービスがないかと考かんがえていた時とき、『メンバーシップ』について話はなしを聞ききました。

毎日まいにちアプリを開ひらくLINE上じょうでならユーザーの皆みなさまにも気軽きがるに参加さんかしてもらいやすいですし、調しらべたところサービスの提供ていきょうや会費かいひの管理かんりなど運営うんえいする側がわにとっても簡単かんたんだった。ファンクラブに替かわる機能きのうとしては、まさしくこれ一択いったくでした」

月額げつがく500円えんの赤松あかまつ氏しのメンバーシップでは、ほかのSNSに先駆さきがけてライブの最新さいしん情報じょうほうやチケットの先行せんこう販売はんばいについて情報じょうほうを発信はっしんしています。なかでも好評こうひょうなのが、月つき1回かいの「マンツーマンチャット」です。

「今いまちょうどマンツーマンチャットの期間きかん中ちゅうで、さっきからスマホの通知つうち音おんが鳴なり止やみません（笑）。本当ほんとうに気楽きらくな挨拶あいさつから長文ちょうぶんまでいろいろなチャットをもらえるけど、LINEを使つかえば1通つう1通つうに僕ぼくも気軽きがるに返信へんしんできる。こうした気軽きがるなやり取とりは、身近みぢかなLINEならではだと実感じっかんしています。

実みを言いうと、僕ぼくの方ほうからはあまり積極せっきょく的てきにメンバーシップについて告知こくちしていません。それでも、ファンの間あいだで口くちコミが拡ひろがり、会員かいいん数すうが少すこしずつ増ふえています。みんなの想おもいをこんなリアルに聞きける機会きかいってなかなかないので、とても楽たのしいですよ」

「オフィシャルサイトなどでもレッスンの案内あんないを出だしていますが、LINE上じょうで告知こくちから予約よやくまでできるようになったことで参加さんか者しゃも増ふえました。また、以前いぜん、メンバーシップのマンツーマンチャットで『ドラムレッスン参加さんかしたいけど勇気ゆうきがない』というチャットをもらったんです。『みんな初心者しょしんしゃだから気軽きがるに参加さんかしてみて』と返かえしたら、後日ごじつ、レッスンを予約よやくしてくれたファンの方ほうもいましたよ」

このほかにも、LINE VOOMには他たのSNSでは使用しようしなかった画像がぞうを中心ちゅうしんに投稿とうこうしています。

「SNSで積極せっきょく的てきに顔出かおだしするのは正直しょうじきあまり好すきではないのですが、LINE公式こうしきアカウントはコアなファンが集あつまってくれているから安心あんしんして顔かおを出だせます。だから、LINE VOOMではオフショットの写真しゃしんが自然しぜんと多おおくなっています」

メンバーシップで提供ていきょうするマンツーマンチャットは、個人こじん情報じょうほうを送おくったり尋たずねたりしないなど最低限さいていげんのルールを設定せっていしていますが、それさえ守まもれば「本当ほんとうに普通ふつうの友ともだち同士どうしの会話かいわのよう」と赤松あかまつ氏しは話はなします。

「大おおきなライブの前後ぜんごに1日にち限定げんていでマンツーマンチャットを開催かいさいしたり、メンバーシップの会員かいいんの要望ようぼうに応こたえるかたちでチャットで画像がぞうを送おくってもらえように設定せっていを変更へんこうしました。それ以降いこう、ファンの皆みなさまからオフ会かい中ちゅうの写真しゃしんやライブ前まえに新あたらしくしたネイルなどの画像がぞうが送おくられてくるなど、コミュニケーションの質しつがより深ふかまった気きがします」

「赤松あかまつ芳かおる朋とも公式こうしきライン」の友ともだち数すうは927名めい、そしてメンバーシップの会員かいいん数すうは200名めいを裕ひろしに超こえています（いずれも2023年ねん10月がつ時点じてん）。

「より“コアなファン”と近ちかい距離きょりでコミュニケーションを取とりたいと考かんがえ利用りようし始はじめたLINEのサービスでしたが、現状げんじょうの数字すうじに驚おどろきつつ、内容ないようとしてはとても満足まんぞくしています。

僕ぼくはライブの時ときなど、ドラムのパフォーマンス以外いがいでも冗談じょうだんを言いったり、みんなが笑わらってくれるのが好すきなので、今後こんごはそうしたキャラをLINE上じょうでもどんどん出だしていきたい。メンバーシップを使つかってファンの皆みなさまとの距離きょりが縮ちぢまるような企画きかくを練ねっているので、ぜひ期待きたいしていてください」

（公開こうかい：2023年ねん11月、取材しゅざい・文ぶん／安田やすだ博ひろし勇いさむ、写真しゃしん／高橋たかはし枝えだ里さと）

※本ほん記事きじ内ないの数値すうちや画像がぞう、役職やくしょくなどの情報じょうほうはすべて取材しゅざい時点じてんのものです
※本ほん記事きじ内ないの実績じっせきは取材しゅざい先さき調しらべによる数値すうちです