9月に入はいってコスピが5%以上いじょう下落げらくした中なかで、伝統でんとう的てきに毎年まいとし9月がつごとに流動りゅうどう性せい萎縮いしゅくと「恐怖きょうふ指数しすう」であるVIX(Volatility·変動へんどう性せい)指数しすうの急騰きゅうとうで韓国かんこく証券しょうけん市場いちばが着実ちゃくじつに劣勢れっせいを示しめしたことが分わかった。

10日とおか、大信たいしん（テシン）証券しょうけんの分析ぶんせきによると、00年ねん以降いこう、米国べいこくを含ふくめたグローバル証券しょうけん市場いちばは毎年まいとし9月がつごとに極度きょくどに低調ていちょうな状況じょうきょうを繰くり返かえしてきた。 実際じっさい、先進せんしん国こくと新興しんこう国こくの証券しょうけん市場いちばを合あわせた代表だいひょう指数しすうであるMSCI指数しすうの2000年ねん以後いご9月がつの平均へいきん収益しゅうえき率りつは-1.65%で、年中ねんじゅう最下位さいかいを記録きろくした。

米国べいこくS&P500指数しすうも同期どうき間あいだの収益しゅうえき率りつが-1.65%にとどまった。 韓国かんこくを含ふくめた新興しんこう国こくの証券しょうけん市場いちばを包括ほうかつするMSCIエマージング指数しすうも同様どうようの動うごきを見みせた。 同期どうき間あいだ、コスピの収益しゅうえき率りつはマイナス0.92%で、むしろ他たの国くにより良好りょうこうだった。

しかし、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうのパンデミック時期じきである2021年ねん以降いこうは、コスピの劣勢れっせいが目立めだった。 2021年ねん以降いこう、毎年まいとし9月がつMSCIエマージング指数しすうの平均へいきん収益しゅうえき率りつが-6%に急落きゅうらくした中なかで、同期どうき間あいだコスピ収益しゅうえき率りつはこれよりさらに低ひくい-6.28%に墜落ついらくした。 上昇じょうしょう確かく率りつもやはり2000年ねん以後いご58%から2021年ねん以後いごには0%で事実じじつ上じょう1ヶ月かげつ間あいだずっと弱気よわき市場いちばが続つづいたと分析ぶんせきされた。

株価かぶか下落げらくと直結ちょっけつするVIX指数しすうも同様どうように、2021年ねん以降いこう、毎年まいとし9月がつごとに100%の確かく率りつで平均へいきん5%ポイント以上いじょう急騰きゅうとうした。 VIX指数しすうの上昇じょうしょうは、市場いちばでS&P500指数しすうオプションの変動へんどう性せいが大おおきくなるだろうという期待きたいが高たかまったということ、すなわち今後こんごの株価かぶか変動へんどう性せいが大おおきくなるということを意味いみする。 これはすなわち投資とうし家かの不安ふあん感かんを刺激しげきし株価かぶか下落げらくを触発しょくはつするが、その結果けっか一般いっぱん的てきにはS&P500指数しすうの流ながれと反対はんたいに動うごいている。

今年ことしの場合ばあい、全ぜん世界せかいの株式かぶしきが暴落ぼうらくした「ブラックマンデー」だった8月がつ5日にち、VIX指数しすうが38.57(終値おわりね基準きじゅん)まで急騰きゅうとうした経緯けいいがある。 10日とおかのVIX指数しすうは19.45で、年初ねんしょの13.2比ひ40%以上いじょう急騰きゅうとうした状態じょうたいだ。 VIX指数しすうの上昇じょうしょうは一定いってい時間じかん後ご、コスピの下落げらくにつながった。 ハナ証券しょうけんによると、2010年ねんから今年ことしまでVIX指数しすうが月間げっかん20%上昇じょうしょうした来月らいげつから3ヵ月かげつ間あいだ、コスピ平均へいきん収益しゅうえき率りつは7.1%下落げらくすることが分わかった。 VIX指数しすうの上昇じょうしょう率りつが30%の場合ばあい、コスピ収益しゅうえき率りつの下落げらく幅はばは10%、40%の場合ばあいは11.6%まで大おおきくなる。 これに対たいして大信たいしん証券しょうけんのイ·ギョンミン研究けんきゅう員いんは「COVID-19以後いご、グローバル証券しょうけん市場いちばは通貨つうか政策せいさく、流動りゅうどう性せいに敏感びんかんになった」として「流動りゅうどう性せい萎縮いしゅく局面きょくめんで証券しょうけん市場いちば変動へんどう性せいが拡大かくだいする現象げんしょうが繰くり返かえされている」と説明せつめいした。

米国べいこくの場合ばあい、伝統でんとう的てきに9月に法人ほうじん税ぜい納付のうふによる市中しちゅう流動りゅうどう性せい萎縮いしゅくが避さけられないが、特とくに今年ことしは米国べいこく連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど(Fed)のピボット(金利きんり政策せいさく変化へんか)を控ひかえて混在こんざいした景気けいき指標しひょうがあふれ出でて景気けいき低迷ていめいに対たいする憂慮ゆうりょが大おおきくなったのが差益さえき実現じつげんの心理しんりを煽あおり、これにともなう証券しょうけん市場いちば下落げらくを導みちびいているという分析ぶんせきだ。

外部がいぶ要因よういんに脆弱ぜいじゃくなコスピは、それにともなう否定ひてい的てきな影響えいきょうを米国べいこく証券しょうけん市場いちばよりさらに大おおきく受うけているというのが、現在げんざいの弱気よわき市場いちばの主要しゅよう原因げんいんに挙あげられる。

証券しょうけん街がいでは当分とうぶんの間あいだ、コスピの不振ふしんを予想よそうする中なかで、今月こんげつ中ちゅうに予定よていされた韓国かんこく取引とりひき所しょのバリューアップ指数しすうの発表はっぴょうが上昇じょうしょう材料ざいりょうになりかねないという期待きたいも出だしている。 韓国かんこく取引とりひき所しょは近ちかいうちに株主かぶぬし還元かんげん性向せいこうが高たかかったり、今後こんご企業きぎょう価値かちが上あがるものと予想よそうされる企業きぎょうで構成こうせいされたバリューアップ指数しすうを披露ひろうする計画けいかくだ。 こうなれば、指数しすうに含ふくまれた上場じょうじょう会社かいしゃを中心ちゅうしんに、国内こくない証券しょうけん市場いちばへの資金しきん流入りゅうにゅうが行おこなわれるものと期待きたいされる。

[キム·テソン記者きしゃ]