【ドル円えん週間しゅうかん見通みとおし】ドルは弱じゃく含ふくみか　日米にちべい金融きんゆう政策せいさくへの思惑おもわくも交錯こうさく

今週のドル円はどう動く？ — 今週こんしゅうのドル円えんはどう動うごく？

写真しゃしん1枚まい

　投資とうし情報じょうほう会社かいしゃ・フィスコが9月9日にち～9月がつ13日にちのドル円えん相場そうばの見通みとおしを解説かいせつする。

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　今週こんしゅうのドル円えんは弱じゃく含ふくみか。米べい連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かい（FRB）と日本銀行にっぽんぎんこうの政策せいさく決定けっていを今月こんげつ後半こうはんに控ひかえ、ドル売うり・円えん買かいの動うごきが続つづく可能かのう性せいがありそうだ。日米にちべいの株式かぶしき相場そうばが下落げらくした場合ばあい、一段いちだんの円えん買かいが主要しゅよう通貨つうかを下押したおししよう。9月3日にちに発表はっぴょうされた米こめ8月がつISM製造せいぞう業ぎょう景況けいきょう指数しすうは7月がつとの比較ひかくで多少たしょう改善かいぜんしたものの、7月がつの雇用こよう動態どうたい調査ちょうさ（JOLTS）、8月がつADP雇用こよう統計とうけいはおおむね悪化あっかを示しめした。それを受うけ、米国べいこく経済けいざいの腰折こしおれ懸念けねんが強つよまり、株かぶ安やす・金利きんり安やす・ドル安やすに振ふれている。FRBは9月17-18日にちに連邦れんぽう公開こうかい市場いちば委員いいん会かい（FOMC）を開催かいさいし、政策せいさく金利きんりの引ひき下さげに踏ふみ切きる見通みとおし。利下りさげ幅はばは景気けいき減速げんそくなら0.5ptとなる可能かのう性せいもあり、金利きんり安やす・ドル安やす要因よういんになりやすい。

　一方いっぽう、日本銀行にっぽんぎんこうは19-20日はつかに金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごうを開催かいさいする。前回ぜんかい7月がつに追加ついか利上りあげを決定けっていしたほか、政策せいさく方針ほうしんを従来じゅうらいよりもタカ派は寄よりに舵かじを切きり、今後こんごは金融きんゆう正常せいじょう化かを推進すいしんするスタンスを示しめした。自民党じみんとう総裁そうさい選せんの日程にっていが近ちかいなどの理由りゆうで今回こんかいは政策せいさく金利きんりの据すえ置おきが予想よそうされるが、植田うえだ日銀にちぎん総裁そうさいは追加ついか利上りあげに前向まえむきな見解けんかいが目立めだつ。目先めさきも正常せいじょう化かに積極せっきょく的てきなスタンスを示しめすとみられ、円えん買かい材料ざいりょうとなりそうだ。また、米国べいこく経済けいざいの不透明ふとうめい感かんや日銀にちぎんの引ひき締しめへの思惑おもわくから株かぶ安やすに向むかう可能かのう性せいが高たかまり、リスク回避かいひ的てきな円えん買かいが見込みこまれる。その際さいにはドルのほかユーロや豪ごうドルも弱じゃく含ふくみ、主要しゅよう通貨つうかに対たいして円えん高だかが進行しんこうする展開てんかいもあり得える。

【米べい・8月消費しょうひ者しゃ物価ぶっかコア指数しすう（CPI）】（11日にち発表はっぴょう予定よてい）
　11日にち発表はっぴょうの米こめ8月がつCPIは前年ぜんねん比ひ＋3.2％と予想よそうされている。サービス価格かかくの上昇じょうしょう率りつは鈍化どんかしており、市場いちば予想よそうを下回したまわった場合ばあい、ドル売うり要因よういんに。

【米べい・9月ミシガン大学だいがく消費しょうひ者しゃ信頼しんらい感かん指数しすう】（13日にち発表はっぴょう予定よてい）
　13日にち発表はっぴょうの米こめ9月がつミシガン大学だいがく消費しょうひ者しゃ信頼しんらい感かん指数しすうが8月がつ実績じっせきを下回したまわった場合ばあい、景気けいき減速げんそく懸念けねんが強つよまりドル売うり要因よういんに。また、株かぶ安やす材料ざいりょうにもなり、リスク回避かいひの円えん買かいも出でやすい。