いくつもの台風が日本列島に接近・上陸するこの季節。台風の到来とともに、毎度ネットの一部で話題になるのが「台風コロッケ」である。
「台風コロッケ」とは、“台風の接近にあわせてコロッケを食べる”というインターネット・ミーム。2001年に2ちゃんねるに書き込まれた投稿がきっかけで流行し、2010年代にはスーパーなどでも展開されるほどのネタとなった。誕生から20年以上経った現在、大いに盛り上がることこそなくなったものの、コンビニ大手3社では常時レジ横でコロッケが販売されている。
惣菜として安心感のあるコロッケだが、各社のそれに違いはあるのかを探るべく、マネーポストWEBの庶民派グルメ担当記者Aが実食調査した。いずれも店内のフライヤーで揚げて販売している商品だ。
セブン-イレブンはゴロっと食感と酸味の強いソースが特徴的
まずは、セブン-イレブンの『北海道産じゃがいもの牛肉コロッケ』。価格は100円。カロリーは203kcal。実測した重量は73gだった。
「まず、一口かじりついて感じたのが、衣の薄さです。パン粉をたっぷり使っていると言うよりも、最低限のパン粉でしっかりと具材を包んでいるといった印象。その分、衣のサクサク感よりも、具材の存在感が際だっているように感じます」(記者A・以下同)
具材はじゃがいもの“ゴロっと感”が感じられるものになっていた。
「じゃがいもの味や食感を楽しむことができるコロッケですね。牛肉を使っているものの、その存在感はあまり感じませんでした。たしかに“牛肉の旨味”を感じるような気もしますが、言われないと“完全なじゃがいものコロッケ”といった印象です」
添付の中濃ソースは、スパイシーで酸味が強いのが特徴だ。
「何もつけなくても十分においしく食べられるくらいの味がついていますが、酸味が強い中濃ソースをつけることで、まったく異なる魅力を発揮します。半分はプレーンで、半分はソースを付けて食べると2度楽しめます」
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