「こんな光景こうけい見みたことない！」大手おおてに買収ばいしゅうされた小規模しょうきぼパチンコホールの変化へんかに戸惑とまどうユーザー　「来店らいてんイベント開催かいさいで朝あさから大だい行列ぎょうれつ」の驚おどろき、「快適かいてきだったホールが軍団ぐんだんの餌食えじきに」の嘆なげきも

　近年きんねん、全国ぜんこくのパチンコホールの数かずは減少げんしょう傾向けいこうにあり、1990年代ねんだい半なかばのピーク時じから比くらべると、その数かずは半分はんぶん以下いかになっている。警察庁けいさつちょうが4月がつに公表こうひょうした統計とうけい資料しりょう『令れい和わ6年ねんにおける風俗ふうぞく営業えいぎょう等とうの現状げんじょうと風俗ふうぞく関係かんけい事犯じはん等とうの取締とりしまり状じょう況きょうについて』によると、2024年ねん（令れい和わ6年ねん）末まつ時点じてんでの全国ぜんこくのパチンコホール数すうは6706店舗てんぽで、前年ぜんねんの7083店舗てんぽから377店舗てんぽ減少げんしょうした。全国ぜんこくでおよそ1万まん7000店舗てんぽが営業えいぎょうしていた1995年ねんのピーク時じからすると、現在げんざいはその約やく40％程度ていどの店舗てんぽ数すうだ。

　特とくに減少げんしょう傾向けいこうが著いちじるしいのは設置せっち台数だいすうの少すくない小規模しょうきぼホールで、設置せっち台数だいすうが多おおい大だい規模きぼホールは現状げんじょう維持いじという状態じょうたい。同どう資料しりょうによると、設置せっち台数だいすう101～300台だいのホールの数かずは2020年ねんに2733店舗てんぽだったのが、2024年ねんには1419店舗てんぽとおよそ半分はんぶんとなっている。一方いっぽうの設置せっち台数だいすう501～1000台だいのホールの数かずは2020年ねんが2518店舗てんぽで2024年ねんが2338店舗てんぽと、微減びげんにとどまっている。

　そうしたなか、昨今さっこん増加ぞうかしているのが、多おおくのホールを運営うんえいする大手おおてチェーンによる小規模しょうきぼホールのM＆Aだ。小規模しょうきぼなホールが大手おおてチェーンに吸収きゅうしゅうされて事業じぎょう継承けいしょうされるケースや、地方ちほうで展開てんかいする数すう店舗てんぽ規模きぼのチェーンが全国ぜんこく規模きぼの大手おおてチェーンに買収ばいしゅうされるケースも多おおい。すでに出店しゅってん済ずみのエリアの競合きょうごう店てんを買収ばいしゅうすることで、そのエリアにおける寡占かせん状態じょうたいを作つくり出だす大だい規模きぼチェーンもある。

　コロナ禍かやパチンコ・パチスロの出だし玉だま規制きせいの影響えいきょうもあり、2020年ねん以降いこうにパチンコ・パチスロ遊技ゆうぎ人口じんこうが減少げんしょう。体力たいりょくがない小規模しょうきぼホールが営業えいぎょうを続つづけられなくなる状況じょうきょうに追おい込こまれる一方いっぽうで、複数ふくすうの店舗てんぽを抱かかえる大手おおてチェーンはイベント開催かいさいやSNSやYouTubeなどを駆使くしし、積極せっきょく的てきな宣伝せんでん展開てんかいで集客しゅうきゃくを図はかるようになっている。その結果けっか、大手おおてチェーンが有利ゆうりな状況じょうきょうが色濃いろこくなり、それが大手おおてチェーンを事業じぎょう拡大かくだいへと押おし進すすめているのだ。パチンコ・パチスロ事情じじょうに詳くわしいジャーナリストの藤井ふじい夏樹なつき氏しはこう話はなす。

「実際じっさいに大手おおてチェーンに買収ばいしゅうされた小規模しょうきぼホールが屋号やごうを変かえて営業えいぎょうを始はじめるや否いなや、人気にんき店てんになるというケースもあります。大手おおてチェーンなら集客しゅうきゃくイベントを開催かいさいすることもできますし、より稼働かどうが見込みこめる人気にんき機種きしゅを多おおく設置せっちすることもできる。大手おおてに買収ばいしゅうされることで、ユーザーにとってメリットも多おおいわけです」

　では、実際じっさいに大手おおてに買収ばいしゅうされたホールに通かようユーザーは、どんな印象いんしょうを抱だいているのだろうか。生せいの声こえを聞きいてみた。