統合参謀本部「日本占領及び管理のための連合国最高司令官に対する降伏後における初期基本的指令」（JCS1380/15＝SWNCC52/7） 1945年11月1日

1-13　統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶ「日本にっぽん占領せんりょう及および管理かんりのための連合れんごう国こく最高さいこう司令しれい官かんに対たいする降伏ごうぶく後ごにおける初期しょき基本きほん的てき指令しれい」（JCS1380/15＝SWNCC52/7） 1945年ねん11月1日にち

1945（昭和しょうわ20）年ねん11月1日にちに国務こくむ・陸りく・海軍かいぐん三さん省しょう調整ちょうせい委員いいん会かい（SWNCC）が承認しょうにんし、3日にちに統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶが承認しょうにんした日本にっぽん占領せんりょうに関かんするマッカーサーへの正式せいしき指令しれい（JCS1380/15＝SWNCC52/7）。米国べいこく政府せいふの対たい日にち政策せいさくである「降伏ごうぶく後ごにおける米国べいこくの初期しょき対たい日にち方針ほうしん」（SWNCC150/4）が基礎きそとなり、公職こうしょく追放ついほうや経済けいざい改革かいかく面めんが補充ほじゅうされた。この指令しれいによって、統合とうごう参謀さんぼう本部ほんぶとの事前じぜん協議きょうぎが必要ひつようとされた天皇てんのう制せいの存廃そんぱい問題もんだいを除のぞき、マッカーサーは、占領せんりょう目的もくてきを達成たっせいするために必要ひつような一切いっさいの活動かつどうについての権限けんげんを与あたえられ、占領せんりょう目的もくてきを確実かくじつに達成たっせいするために必要ひつような場合ばあいに限かぎって「最終さいしゅう手段しゅだん」として直接的ちょくせつてきな行動こうどうをとり得えるとされた。だが同時どうじに、極力きょくりょく日本にっぽん政府せいふの主導しゅどう性せいを尊重そんちょうすべきことも明記めいきされた。

この指令しれいは、9月6日にち付づけの「連合れんごう国こく最高さいこう司令しれい官かんの権限けんげんに関かんするマッカーサーへの通達つうたつ」（JCS1380/6=SWNCC181/2）とともに、のちにマッカーサーが憲法けんぽう改正かいせい問題もんだいを処理しょりする権限けんげんを有ゆうするとの論拠ろんきょとされた。

資料しりょう名めい	Basic Initial Post Surrender Directive to Supreme Commander for the Allied Powers for the Occupation and Control of Japan (JCS1380/15)
年月日ねんがっぴ	3 November 1945
資料しりょう番号ばんごう	GHQ/SCAP 最高さいこう機密きみつファイル（各かく部局ぶきょく） GHQ/SCAP Records, Top Secret Records of Various Sections. Administrative Division Box No. GS-1(11) "1)Relaxation of Purge Restrictins, 2)De-Purging of Japanese Ex-Officers" <Sheet No. TS00304-00306>
所蔵しょぞう	国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん
原はら所蔵しょぞう	米国べいこく国立こくりつ公文書こうぶんしょ館かん（RG331）
注記ちゅうき	マイクロフィッシュ