まさに「華はながある」選手せんしゅだった。10日とおかに開幕かいまくした第だい73回かい全日本ぜんにほん大学だいがく野球やきゅう選手権せんしゅけん（神宮じんぐう、東京とうきょうドーム）で、プロ注目ちゅうもくの九きゅう産さん大だい（福岡ふくおか6大学だいがく）の背番号せばんごう1、浦田うらた俊輔しゅんすけ内野ないや手しゅ（4年ねん＝海星かいせい）の活躍かつやくに目めが留とどまった。

10日とおか、福岡ふくおか大戦たいせんで3安打あんだの九きゅう産さん大だい・浦田うらた俊輔しゅんすけ

身長しんちょう170センチ、体重たいじゅう70キロと小柄こがらながら、走はし攻守こうしゅで能力のうりょくの高たかさが際立きわだっていた。10日とおかの福岡大ふくおかだい（九州きゅうしゅう6大学だいがく）との1回戦かいせんで「1番ばん遊ゆう撃げき」で出場しゅつじょう。初回しょかいに中前ちゅうぜん打だを放はなつと、3回かい、5回かいにも中前ちゅうぜん打だをマーク。5回かいには50メートル5秒びょう8の快足かいそくを生いかして二に盗とうに成功せいこう。守備しゅびでも華麗かれいなグラブさばきとスローイングで堅守けんしゅをみせた。

長崎ながさき県けん長崎ながさき市しに隣接りんせつする時津とぎつ町まち出身しゅっしんで、現役げんえきの陸上りくじょう自衛隊じえいたい員いんの父親ちちおやを持もつ。海星ひとで（長崎ながさき）では2年ねん時じに夏なつの甲子園こうしえんに出場しゅつじょうした。九きゅう産さん大だいでは23年ねん秋あき、24年ねん春はると2季き連続れんぞくで盗塁とうるい王おうに輝かがやき、今春こんしゅんは打率だりつ4割わり1分ふん8厘りん、1本塁打ほんるいだ、9打点だてんで最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅ賞しょうに選出せんしゅつされた。

10日とおか福岡ふくおか大戦たいせんの5回かい、タッチアップから本塁ほんるいを狙ねらった浦田うらた俊輔しゅんすけは惜おしくもアウト

目標もくひょうに掲かかげる選手せんしゅは阪神はんしんの近きん本もと光司こうじ外野がいや手しゅ（29）だ。体格たいかくが似にていることもあるが、「ホームランも打うてて、1番ばんバッターでいい仕事しごとをされているので。そこを目指めざしてやっていきたいです」と尊敬そんけいのまなざしを向むける。

福岡ふくおか大戦たいせんの7回かい先頭せんとうでセーフティーバントを試こころみた際さいに痛いためた「左さふくらはぎ横よこの張はり」の影響えいきょうで、12日にちの仙台大せんだいだい（仙台せんだい6大学だいがく）との2回戦かいせん、13日にちの早大そうだい（東京とうきょう6大学だいがく）戦せんと2試合しあい連続れんぞくで欠場けつじょう。ベンチから戦況せんきょうを見守みまもったが、チームは早大そうだいに敗やぶれ6年ねんぶりの4強きょうを逃のがし「試合しあいに出でられなくてチームに申もうし訳わけないです」と悔くやんだ。

今後こんごの進路しんろについては「プロに行いきたいです」と表明ひょうめいした。走はし攻守こうしゅ3拍子ひょうしそろった能力のうりょくの高たかさに加くわえ、端正たんせいな顔立かおだちも兼かね備そなえる。大学だいがく日本にっぽん代表だいひょう候補こうほにも名なを連つらねるイケメンリードオフマンの今後こんごの活躍かつやくから目めが離はなせない。【アマチュア野球やきゅう担当たんとう＝古こ財ざい稜りょう明あきら】

九きゅう産さん大だい・浦田うらた俊輔しゅんすけ