全日本ぜんにほんプロレスは17日にち、24日にちの後楽園こうらくえん大会たいかいで開催かいさいされるアジアタッグ王座おうざ戦せんに向むけた記者きしゃ会見かいけんを都内とないで開催かいさい。王者おうじゃ組ぐみ・佐藤さとう光ひかり留とめ（43）＆田村たむら男児だんじ（25）と、挑戦ちょうせん者しゃ組ぐみ・MUSASHI（33）＆吉岡よしおか世紀せいき（36）が出席しゅっせきした。

会見かいけんではMUSASHI以外いがいの3人にんが試合しあいに臨のぞむコスチュームで登場とうじょう。MUSASHIだけスーツで臨のぞんだ。

司会しかい者しゃが「両りょうチームに意気込いきごみをうかがってまいります。まず挑戦ちょうせん者しゃチーム、MUSASHI選手せんしゅよろしくお願ねがいします」と、最初さいしょにMUSASHIに発言はつげんを求もとめると、なぜかタッグパートナーの吉岡よしおかがマイクを奪うばい取とって「僕ぼくら以心伝心いしんでんしん、チームワークばっちりのムーちゃん、せいちゃんがアジアタッグのベルト取とりますよ！　まあ正装せいそうについてはこれから教おしえていかないといけないかなと思おもいますけど、僕ぼくらがベルトを取とりますよ」と宣言せんげんした。

次つぎに司会しかい者しゃがあらためて「ではMUSASHI選手せんしゅお願ねがいします」と意気込いきごみをたずねると、今度こんどは「それについては自分じぶんが話はなさせていただきます」と佐藤さとうがマイクを強奪ごうだつ。「チャンピオンチームの佐藤さとう光ひかり留とめと田村たむら男児だんじです。今いままで何なん度どもアジアタッグを取とってきました」と話はなし始はじめた。

佐藤さとうはこれまで獲得かくとくしたアジアタッグの思おもい出でを語かたり「変態へんたい自衛隊じえいたいとして佐藤さとう光ひかり留とめ＆青木あおき篤志あつし。第だい99代だいと第だい101代だい。まさに全日本ぜんにほんプロレスの明あかるく、楽たのしくない部分ぶぶん。まったく記念きねん大会たいかいとかでフューチャーされることもなく、その代かわり、全日本ぜんにほんプロレスのあるべき姿すがたを見みせる場所ばしょではきっちり、我々われわれが全日本ぜんにほんプロレスなんだと見みせ続つづけてきた自負じふがあります」と言葉ことばに力ちからを込こめた。

さらに「横よこにいる田村たむら男児だんじとのアジアタッグはこれで2回かい目めになるんですけど、まあ日本武道館にほんぶどうかんで初はじめてタッグをとって、そして今いまはまた2人ふたりでタッグチームとして深ふかみを増ましてここにいます。今回こんかいも明あかるく、楽たのしくない、激はげしい部分ぶぶんを担になうタイトルマッチになると思おもいますんで。いつでも戦たたかえるんだって意気込いきごみを全員ぜんいんが示しめそうっていうことだったと思おもうんですけど。まあ1人ひとり、いつでも戦たたかえないやつがいるんで、それは納得なっとくいかないですけど。我々われわれ、佐藤さとう光ひかり留とめ、田村たむら男児だんじはいつでもやってやるんだっていう気持きもちで今日きょうも来きてるんで。頑張がんばりたいと思おもいます」と、スーツ姿すがたのMUSASHIをチクリとやった。

続つづいて田村たむらはまじめな顔かおで「アジアタッグというベルトは歴史れきしが長ながくて、重おもみがあるのでふざけられないですよね。こうやってぽっと出でのタッグが挑のぞめるようなベルトじゃないんですよ。甘あまくないというのを6月がつ24日にち後楽園こうらくえん大会たいかいで示しめしていきたい。激はげしい闘たたかいをリング上じょうで見みせたいと思おもいます」と話はなした。

その後ご、質疑しつぎ応答おうとうとなり、記者きしゃからMUSASHIに対たいし「1人ひとりだけスーツですが」という質問しつもんが飛とんだが、また佐藤さとうがカットイン。「プロレスっていつも口くちではいつでもやってやるって言いうじゃないですか。試合しあい場じょうで殴なぐり合あいを始はじめたりとか、急きゅうにリングに入はいってきたりとか。そういうのはメンツは変かわってもやってることはずっと同おなじだと思おもうんですよね。何なにか変かえないといけないなと思おもっていたら、このアジアタッグに出でる4人にんのうち3人にんだけは、いつでもやってやるんだと、僕ぼくは今日きょうこの格好かっこうで家いえから来きましたから。田村たむら男児だんじはこの格好かっこうで小田急おだきゅう線せんに乗のってきましたから。相手あいての吉岡よしおか選手せんしゅもそうだと思おもいますよ。1人ひとりだけ、いつでもやってやると口ぐちでは言いいながら、そうじゃねえヤツがいるんだなと。そういうヤツがいるのが本当ほんとうに残念ざんねんだというのが正直しょうじきな気持きもちですけど。相手あいての吉岡よしおか選手せんしゅがどう思おもってるのかなって」と暗あんにMUSASHIを非難ひなんした。

その吉岡よしおかが「ちゃんとツイッターで今日きょう、正装せいそうで行いこうって言いったよね」とややキレ気味ぎみに言いうと、言いわれたMUSASHIはまるで意味いみが分わからないという表情ひょうじょうで困惑こんわくするばかりだった。

その後ご、田村たむらが「明あかるく、楽たのしくない、激はげしい」闘たたかいについて説明せつめい。「別べつに明あかるく、楽たのしくを否定ひていするわけじゃないです。ただ、今いまは安斉あんざい（勇いさむ馬うま）とか新しん世代せだいと言いわれる人ひとたちが仲良なかよしこよしでやってるだけじゃないですか。青柳あおやぎ優ゆう馬うましかり、宮原みやはら健けん斗とだってそうですよ。生なまぬるいんすよ。そこじゃない部分ぶぶん、今いままでやってきた部分ぶぶん、激はげしい部分ぶぶん。エボリューションがやってきた部分ぶぶん、そういうのを見みせるだけです。否定ひていするわけじゃないです」と話はなした。

最後さいごに、発言はつげんを封ふうじられてきたMUSASHIがさすがに爆発ばくはつし「オイ！　オレにもしゃべらせろよ！　オイ！　せいさんもなんでオレにしゃべらせないんだよ？」などと叫さけび出だすと、「いや写真しゃしん撮影さつえいだから早はやくしろ」などと再ふたたび黙だまらされ、MUSASHIのうっぷんはたまったまま記者きしゃ会見かいけんは終了しゅうりょうした。